世界の格闘技で猛威を振る“ダゲスタン軍団”「格闘が全てを決める」という格言を持つ“戦闘民族”とは

ONEチャンピオンシップ
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【ONE Championship】

最近の格闘技を見ていると「ダゲスタン軍団」という言葉をよく耳にするのではないだろうか。

ダゲスタン共和国出身の選手達は、その強靭な肉体から放たれるパワーを武器に、暴力的なまでの打撃、一旦相手をグラウンドに持ち込んだら、しつこく絡みつき執拗に攻め続けるメンタル。“相手を壊す”と表現したくなるような戦い方を見せるのが特徴だ。対戦相手からしたらこれほど厄介な相手はいないだろう。

このダゲスタン軍団の活躍は昨今、目覚ましく世界の格闘技を席巻しつつあると言っても過言ではないのだ。北米では、MMA29戦無敗で現役引退した元UFCライト級世界王者のハビブ・ヌルマゴメドフ。そして彼を筆頭としたチームメイトやダゲスタン出身の選手がONEチャンピオンシップでも猛威を振るっている。

【ONE Championship】

ONEでは、昨年11月の「ONE 163」で日本が誇るトップ選手の青木真也が初回KO負けを喫し衝撃が走ったが、その相手はこのダゲスタン出身のザイード・イザガクマエフだ。イザガクマエフは先述のヌルマゴメドフの練習パートナーでこのダゲスタン軍団の最注目選手。昨年1月のONEデビュー戦では米国強豪のジェームス・ナカシマに一本勝ち、続く元UFCファイターで中国強豪のジャン・リーポンも圧倒。フィニッシュこそなかったが、リーポンの顔面がボコボコに傷つけられていたのが印象的だった。2023年は、イザガクマエフがこのまま一気にタイトル挑戦することは間違い無いだろう。

また、ウェルター級で猛威を振るっている”ダゲスタン”、ムラド・ラマザノフも“ヤバイ”存在だ。2014年のプロデビューから現在何とデビュー無敗の11連勝中。2020年11月では、それまで連勝だった第13代パンクラス・ウェルター級王者の手塚裕之を相手にテイクダウン地獄で何もさせずに勝利。今月12月には、欧州最大のMMA団体「KSW」で2階級制覇したポーランド強豪のロベルト・ソルディッチと対戦。この試合はラマザノフの偶発的なローブローでノーコンテストに終わったが、今年に期待される再戦は、ONEウェルター級トップ戦線を占う意味でも重要な戦いとなるだろう。
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シンガポール発、アジアで絶大な人気を誇る格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」! 世界トップクラスの選手や日本人注目選手の最新情報をお届けいたします。

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