世界体操リバプール男子団体銀メダル

公益財団法人 日本体操協会
チーム・協会

【アフロスポーツ/JGA】

世界体操リバプール,団体タイトルの重み

「団体金メダルの重みがさらに増した。それを目指し,獲得した時の気持ちを味わいたい。」

団体決勝を2位で終え,若きオリンピックチャンピオン橋本大輝(順天堂大学)はキング内村航平が辿ってきた団体タイトル獲得までの道のりを意識してそう口にした。その過去を振り返ってみると,結局は,失敗は出てしまうし,出たとしてもあきらめず,しっかりカバーできるだけの術があれば結果もついてくると改めて思う。

2001年から導入された団体決勝方式は,6-3-3制(6人のエントリー選手の中から各種目3選手が演技し,その3つの得点全てがチーム得点になる制度)から始まり,今や5-3-3制(オリンピック・東京大会は4-3-3だった)となり,オリンピック・パリ大会でも同制度が適用される。一部では団体戦廃止論(一人一人が演技する個人競技なのになぜ団体戦をしなければならないのか)もあるそうだが,やはり個人的に団体戦は外せない。

何よりも体操競技の根本は個人競技でありながら,団体戦によって選手やコーチらが大きな成長を遂げるからだ。他の選手とともに支え合って戦わなければならないならない状況は,選手たちに計り知れないプレッシャーを与える。そして克服した時には喜びを,失敗した時には悔しさを植え付ける。どちらの経験も人を強くし,体操競技の発展に結びつくと考えている。

現地11月2日の男子団体決勝をもってこの世界選手権でのチームの戦いは終わり,個人戦へと移行する。選手によっては色々な感情が芽生えていると思うが,この素晴らしい戦いを経験した体操ニッポンの選手たちにはその成長を国内に持ち帰り,しっかり多くに伝え,自らをさらに高めてほしい。そして個人総合,種目別の決勝に出場する選手たちには自身の成長したところを表現した戦いをリバプールの地でしっかりみせてほしい。

引き続き体操ニッポンの応援よろしくお願いします。
(遠藤幸一)
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

公益財団法人日本体操協会

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント