〔トラストグループ杯佐世保シニアOP/1R〕渡部光洋は自身でもビックリした7アンダー首位好スタート

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第9回トラストグループカップ 佐世保シニアオープンゴルフトーナメント 第1ラウンド


 「第9回トラストグループカップ 佐世保シニアオープンゴルフトーナメント」の第1ラウンド。渡部光洋(50)、宮本勝昌(50)、P・マークセン(56)が7アンダーで首位に並んだ。1打差の4位には岩崎幸司(51)が続いている。前年覇者の井戸木鴻樹(60)はイーブンパーの26位タイで最終日を迎える。

 スーパーシニアの部は海老原清治(73)が2アンダーでエージシュートを達成し首位発進となっている。


「びっくりですよ、ほんとに」。

 第1ラウンドは10番ホールスタート第1組目でプレーし、9つのバーディー、2つのボギーで回ってきた渡部光洋は「自分が一番びっくりしています」と何度も目をぱちくりさせた。

 10番ホールから4連続バーディーを奪うと、15、16番でもさらにバーディーを重ね早くもリーダーズボードの最上位に名前をあげた。17番パー4では50ヤードのアプローチをダフってバンカーに入れ初ボギーとしたが、前半31をマークした。後半に入り1番パー4で5メートルのパッティングを決め7つ目バーディー。さらにワンオンが狙える4番パー4(337ヤード)では会心のショットでピンまで7メートルに乗せ、1.5メートルほどオーバーしたが、返しを決めて8つ目のバーディーを奪取。続く5番パー4では残り130ヤードをダフってしまいボギーで1つスコアを落としたが、最終9番パー5ではきっちりアプローチを寄せてバーディーフィニッシュを飾った。

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 今年3月に50歳を迎えシニア入り。今季は最終予選会上位者(10位)の出場資格カテゴリーでシニアツアーに参戦している。先週の日本プロシニア住商サミット杯では、1打足りずに予選落ちしてしまった。今季シーズンは、開幕戦かねひでシニアの8位が今季最高順位で、賞金ランキングは52位と来年の賞金ランキングシード圏外と苦戦を強いられている。

 シニアツアー10戦目となる「佐世保シニアオープン」は、シニアツアーの終盤が漠然とみえてくる。残り5戦。少しでも、なんとかシード圏内に食らいつきたい。

 「一見いいスコアですが、ティーショットはラフばっかり(笑)。ドライバーでとにかく前に前に進めて、残り150ヤードだったら100ヤードのラフの方が、今の僕としてはスコアメイクのチャンスがある。刻むという選択はなく、いけいけでやらないとなんです」と渡部には怯むことがない。

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 先週の日本プロシニアでは初日74、2日目78を叩き1打差で予選落ち。2日目は強雨と寒さの中で自分のプレーが思うようにできず、コースを去るときには悔しさが残った。予選落ち後に帰宅し、週末は所属する小野東洋ゴルフクラブに顔をだした。コースは雨が降っていたが「今足りないものは練習」と奮い立たせて、日本プロシニアで崩れた2日目の「悔しい思い」を練習で晴らすことにした。技術面でかけていたものを埋めようと、雨の中でも練習に練習を重ねた。

 16日の最終ラウンドは最終組で挑むことになるが「優勝とかそういうことが、今の目標ではないです。自分のゴルフをしっかりとやらんとしゃあないです。きっと弱気な自分もでてしまうかもしれないけど、逃げないことが最大の目標です」と力強く口にした。日本プロシニアで悔しい経験を経て、メンタル面で強さを磨いた渡部の踏ん張りが試される一日になる。

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PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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