【公式独占】勝乗志音選手「夢の二冠を目指して」パルクール世界選手権・日本代表インタビュー

公益財団法人 日本体操協会
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【©︎JGA】

10月14日(金)〜16日(日)にかけて東京・有明アーバンスポーツパークで開催される第1回パルクール世界選手権に、日本代表として出場する勝乗志音選手にインタビュー。

昨年の日本選手権・男子スピードで優勝し、今年7月に米国で開催された「ワールドゲームズ」(オリンピックに採用されていない競技種目の国際総合競技大会)でも男子フリースタイル4位、男子スピード7位と、2種目ともに世界トップクラスの活躍を見せている。「夢の二冠」を目標に掲げるパルクールの二刀流・勝乗選手に世界選手権へ向けての意気込みを聞いた。

「2カ月前からしっかり仕上げてきました」

男子スピード:勝乗志音選手 【©︎JGA】

――まず、9日の日本選手権(男子スピード4位、男子フリースタイル3位)から振り返ってください。決勝が雨で中止となり、予選の順位がそのまま最終結果となってしまったので、不完全燃焼の部分もあったのかなと思います。

雨で決勝がなくなったのはとても残念だったのですが、予選から結構大技を狙ったと言いますか、順位を狙って、ミスをとにかくしないようにという意識を強く持った中でのランでした。それで、自分のランはミスがなければ必ず上位に行けるだろうという構成で作っていたので、その結果でフリースタイルは3位という順位をいただけました。少し悔しい気持ちはあるんですけど、個人的には良かったのかなと思っています。

――もし決勝が予定通り行われていたら、予選よりもっと難度や構成を上げる予定だったのでしょうか。

はい。日本選手権の決勝と今回の世界選手権用に打つ技を決めていたんですけど、ちょっとリスクがあるかなという中で判断して、予選から決勝の気持ちで臨んだランをしました。でも、決勝があったらあったで攻めていたのかなとは思います。

――日本選手権の決勝でその考えていた技を試すことができなかったのは残念というか、悔しさが残りますね。

そうですね、そこがちょっと(苦笑)

男子スピード:勝乗志音選手 【©︎Aflo Sports】

――日本選手権と世界選手権のコースセッティングが同じということで、9日に一度ランを経験してみて、どのような印象をお持ちですか?

自分のランが構成しやすいセットだったと思います。これまでに国際大会は3回くらい出させていただいて、一直線というコースが国際大会ではよくあるのですが、それで作りなれていると言いますか、今回も一直線のコースなのであまり難しくなく自分のランを構成できたので、すごくいいなと思いました。

――今回、日本選手権の1週間後に世界選手権と2週続けて大きい大会というスケジュールですが、コンディションの方はいかがでしょうか?

2週続けて大きい大会という、こんな経験がないのでまずビックリがすごいです(笑)。あと、まだ実感が全くわかないですし、自分自身、本番直前にならないと緊張しないタイプなのでなおさら「本当に大会があるのかな?」くらいのテンションでいます。でも、大会があるというのは分かっているので、それに向けての調整というのは2カ月前からしっかり作っていますし、体力なども仕上げてきました。もうワクワクですね。

「パルクールが大好き。どっちの種目も良い成績を収めたい」

男子スピード:勝乗志音選手 【©︎Aflo Sports】

――あす14日から予選が始まりますが、勝乗選手は2種目とも出場されるのでしょうか?

そうですね、2種目ともエントリーさせていただきました。どちらも本当に楽しみです。スピードも日本選手権ですでにコースを走っているので、もう少しタイムを詰められるところがあるのかなと思っています。

――スピードに関してもご自身の中では修正点やタイムを短縮できるところなどイメージができている。

はい。たぶん、イメージだけは人よりもかなりする方なので、逆に昨日なんてイメージしすぎて全く寝られなかったような状態で。実感はないものの脳の中では大会があるという認識なので、そのあたりがゴチャゴチャなんですけど(笑)

――では、そのイメージの中のご自身の姿も含めて、大会では自分のここを見てほしい、アピールしたい部分などを教えてください。

パルクール自体、動きが自由で、みんなそれぞれ違って、みんな良くて、同じ技でも体形や骨格で見方が変わったりします。自分はもともと体操をやっていたということもあるので、きれいに動くと言いますか、他の選手にはないようなキレとかダイナミックさ、ちょっとした美しさというものを感じ取っていただけたらいいなと思います。

男子スピード:勝乗志音選手 【©︎Aflo Sports】

――最後にもう一つ。日本選手権でも2種目にエントリーしていた選手は勝乗選手を含めて2人だけでしたが、2種目ともに出場するのは何かこだわりがあるのでしょうか?

きっかけはフリースタイルを見てパルクールを始めたんですけど、パルクールを実践していくうちにパルクールの本質、原点というのはスピードランの動きの方に近いのかなと。もともとは軍隊のトレーニングから発展してきた移動手段ということでもありますし、パルクールの歴史を知っていくうちに、どちらかと言うとスピードの方がパルクールらしいと言いますか、スピードの中にフリースタイルがあるのかなと思うようになりました。それで自分は本当にパルクールが大好きで、どっちの種目も好きなのですが、大会でどっちも両立して結果を出している人というのはいない。ですので、パルクールが大好きという意味も込めて、どっちも良い成績を収めて、夢の二冠とかを狙ってみたいなというのは思っていますね。

――なるほど。大会ではスピードの勝乗選手、フリースタイルの勝乗選手と、また違った姿・動きの勝乗選手を見ることができるというわけですね。

そうですね。ぜひそうした僕の動きを楽しんでいただければと思います。

第1回FIGパルクール世界選手権 Presented by Yahoo! JAPAN

日程:2022年10月14日(金)~16日(日)
会場:有明アーバンスポーツパーク (東京都江東区有明1丁目7番2)
競技種目:スピード(男子・女子)、フリースタイル(男子・女子)
入場無料
*アプリのダウンロードとエントリーが必要となります

[スケジュール](予定)
10月14日(金)
午後 女子スピード予選・ 男子フリースタイル予選

10月15日(土)
午前 女子フリースタイル予選・男子スピード予選
午後 女子スピード準決勝・男子フリースタイル決勝
女子スピード決勝・表彰式

10月16日(日)
午後 男子スピード準決勝・女子フリースタイル決勝
男子スピード決勝・表彰式

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