【KMSKデインズ】 スタッフレポート 〜欧州クラブ人事における日本人経営者の苦悩〜
【(C) KMSK Deinze】
ベルギープロリーグ2部所属 KMSKデインズについて、欧州現地からのリアルタイムな雑観をスタッフよりお届けします。
日本向けとしてはとても残念なニュースとなってしまった白石尚久監督退任というクラブとしての決断。ベルギーリーグ初の日本人監督として就任発表時には多くのメディアにも取り上げていただき、もちろん現地スタッフもそのチーム作りに期待し、共に戦ってきました。怪我人続出という不運もありながらでしたが、好調だったプレシーズンの調子は保てず、9月はリーグ戦3連敗。チームとしてテコ入れが必要な時期に差し迫ってしまいました。
ピッチ上で戦う選手、その戦術は、監督を筆頭に強化部長や、それを支えるコーチ陣が毎日の様に議論を交わしながら作り上げていくものです。実際に白石監督の、試合が終わった直後から寝る間を惜しんで映像分析に取り組む姿もみてきました。しかしその方向性で結果が出なければ、経営サイド、またオーナーも巻き込んで共に頭を悩ませます。客観的なデータ分析と、様々な角度からの定性的分析を行う中、デインズのCSO(最高戦略責任者)である飯塚さんのこの時期の表情は葛藤に満ちていたと言っていいと思います。
KMSKデインズ CSO 飯塚晃央 【(C) KMSK Deinze】
議論を重ねるスタッフ陣 【(C) KMSK Deinze】
新たなスタートとなりそうな2022年10月。実は来週からベトナムのアカデミーからの選手受け入れも始まります。さらにグローバルに進化するデインズの動向をこれからもお届けします!
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