「Jクラブ最多!?109個のイベントを開催!」町田が進めるJクラブ唯一のこととは!?【FC町田ゼルビア】

FC町田ゼルビア
チーム・協会

【FCMZ】

10/9栃木戦にて「天空祭を開催!」

【FCMZ】

--今回はFC町田ゼルビアマーケティング部長の田口さんに昨年から始まった「天空の城 野津田」プロジェクトについて、ここまでの手ごたえはいかがでしょうか?
田口「ゼルビアのファン、サポーターの間では、「天空の城 野津田」プロジェクトについての話題が少なくなっているなという印象を抱いています。ただそれはネガティブな意味ではなく、日常のホームーゲームが自然と天空の城での試合として認識されていることの裏返しなのかなと思っています。そういった意味では、一定の成果があったとは感じています。」

--周囲の反響はいかがですか?
田口「Jリーグの会議やビジターのクラブとしてお越しいただけるスタッフと話をする中では「思いきったことをやりましたね」と良い意味でのお褒めの言葉をいただいています。またこれは雑談レベルですが、プロジェクトの進め方の問い合わせが入ることもあります。大袈裟な言い方かもしれませんが、サッカー界に新しい風を吹き込めたのかなと思いますし、ゼルビアは新しいことにチャレンジするというイメージ付けを、対外的には表現できたかなという感触も得ています。」

【FCMZ】

--ビジタークラブからの感触の良さはうれしい限りですね。
田口「ビジタークラブのサポーターの方々は年に1回しかご来城いただけないことで、新鮮な反応をSNS上にアップしてくださったり、実際にお声掛けいただくこともあります。天空の城の世界観を作ることに関しては、手ごたえを掴んでいます。あとはグッズショップを「武器・防具屋」に変えたこともポジティブな反応に繋がりました。」

【FCMZ】

--10月9日の栃木戦では「天空祭」が開催されます。開催の経緯を聞かせて下さい。
田口「プロジェクト発足当初から、10月9日は特別な日にしたいとの想いはありました。昨年、SNS上で10月9日は「天空の日」と投稿しましたが、いつの日か10月9日に試合があれば、いつかは「天空の日」のイベントをやりたいとプロジェクトメンバーの間で話してきました。まさかプロジェクト発足2年目に実現できる運びになるとは思いませんでしたが、「これはやるしかない!」と開催することを決めました。」

--語呂に合わせて109のイベントを考え出したとか。
田口「10月9日に試合があることが分かってから、109のイベントを実行することに決めました。前後の10月8日や10月10日にイベントをやっても良いといった声はありましたが、10月9日にやることにはこだわってきました。少し話は逸れますが、2019年の「こどもの日」にホームゲームが開催された折、選手紹介の際に選手の子ども時代の写真をビジョンに載せましたが、あのイベントも5、6年温めてきたことでした。「こどもの日」の5月5日にやることにこだわっていたことと今回のケースも同じですし、そもそもは10月9日にやることが出発点でした。」

【FCMZ】

--どうやって109にもわたるアイディアを出し合ったのでしょうか。
田口「天空の議会に参加しているプロジェクトメンバー6人の気合と根性の一言です(笑)。ボツ案を入れると、200ぐらいはアイディアが出ました。試合当日前に完結するものも含めて、109のアイディアを捻り出しました。」

--さすがです。皆さんで出し合ったアイディアを109に絞っていくプロセスはどういった形でしたか。
田口「まずは200ぐらいのアイディアを現実的にできるかどうか。そういった観点で絞りながら、そぎ落とす形にしていくと、結局70ぐらいになり、そこに追加していった形です。あとは大きなイベント1つにいくつかのイベントが内包化されていたため、1つずつに細分化したものもありました。」

--実現できなかったボツ案を1つ、こっそりと聞かせて下さい。
田口「「天空シート」という案が出ましたね。これはヘリコプターで野津田に来城するという企画です。国への申請や施設への届出も進めつつ、長い時間を掛けて実現に向けて動いてきましたが、今回のタイミングでは難しかったです。ジュエリーメーカーとのタイアップの下、ヘリの中でプロポーズをするシチュエーションを作れれば、「天空の花嫁」ができるなと考えたので、いつかは実現したいです!」

【FCMZ】

--栃木戦の日に実行される実際のイベントをいくつか聞かせて下さい。
田口「ふれあいサッカーや男気コースなど、クラブ定番のものから、コスプレフェスなど、天空の城系のイベントまで幅広くやります。見て楽しめる観覧型から参加型のものまで、多くのイベントを用意しています。コスプレフェスにちなんで、声優の檜山修之さんにご来城もありますし、先着3000名様に「天空の紋章ミニフラッグ」をプレゼントします。またご出店いただいているスタグルのお店のご協力の下、グルメ関連でもぶっ飛んだメニューをご用意しております。」

--田口さんの中でのイチ押しのイベントはどれですか。
田口「さすがに1つには絞れないですね…。ぜひ特設ページをご覧いただき、皆さんに刺さるイベントを見つけていただければ幸いです。仮に刺さるイベントがなければ、試合後のアンケートでご教示いただき、次回の開催に活かしたいと思います。」

--「天空の城 野津田」プロジェクトに関して、今後勝手に田口さんお1人でやってみたいと思っていることは?
田口「玉座は作りたいです。玉座をフォトスポットにして、マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)ならぬ、マン・オブ・ザ・キング(MOK)を決めて、選手が玉座に座りながらヒーローインタビューを受けることはぜひやりたいです。」

【FCMZ】

--今後の展開を楽しみにしています。改めて、ファン・サポーターの皆様へメッセージをお願いいたします。
田口「今は「天空の城 野津田」プロジェクトにいろいろなものを乗せて、大きくしている段階です。現状展開していることが皆様にとってシンクロできるものなのかどうか。今はそれを測っていくフェーズかなと思っています。現状は理想とするプロジェクトではないかもしれませんが、不要なものを削ぎ落とし、皆様にとっての理想形に近づけていきたいですし、まずは大きくしていくことで関心がない方を振り向かせることにも繋がるのではないかなと思っています。皆様の中にもアイディアやご意見があれば、クラブまでぜひお寄せ下さい。あるいはSNS上で「#天空の城」をつけて投稿して下さい。世界の方々が漢字を読めるかどうかは別として、全世界に広げていただけると幸いです。」
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著者プロフィール

1977年、「サッカーの街・町田を代表するサッカークラブをつくる」という考えの下、地域の小学生たちを選抜して結成したFC町田トレーニングセンターを設立。裾野から頂点へと市民の力で自然発生的にクラブの強化のピラミッドを築き上げ、1989年にFC町田トップチームが誕生。クラブ名の「ゼルビア」は、町田市の樹である欅の英語名と、町田市の花であるサルビアを組み合わせて名付けられた。本拠地は町田GIONスタジアム。地域の皆様に愛され、地域の発展に貢献できる町のシンボルになるべく、「天空の城 野津田」というブランディングを行っている。

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