【湘南スペシャルプレビュー】互いに譲れぬ一戦、阿部浩之が古巣対戦に挑む
【(C)SHONAN BELLMARE】
言葉にもにじみ出たように、自覚する役割は明確だ。
「自分が点を取り、味方に点を取らせ、守備のスイッチになれば、おのずとチームの力になると思う」
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「誰を使えばいいのか、誰を空けるのか、そのためにどうポジショニングを取るのかをまだみんなが共有できていない。ゴール前では相手に準備をさせない判断の早さが大事ですし、そこでのワンテンポ、ツーテンポの遅れが守られる原因になる。相手も必死で体を投げ出してくるので、パスやシュート、トラップの質も一人ひとりが上げていかないと簡単にはゴールを取れない」
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「僕がどういうプレーをしてほしかったのかを伝え、相手のイメージも共有してその場ですぐに微調整すれば、似た場面が来たときにおのずと相手の意識に寄せられる。それが質に繋がり、精度も上がってくると思います」
仲間と意見を交わす機会は日々増しているという。セッションによる上積みも感じており、「チームとして点を取れるようになっていくはず」と手応えを隠さない。
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新型コロナに襲われ、控えメンバー5人で臨むことを余儀なくされた浦和レッズ戦も記憶に新しい。苦境とともに順位も落としたが、しかし優勝争いを演じる横浜F・マリノスを降して以降白星を重ね、前節もサガン鳥栖に快勝してふたたびリーグの頂点に躍り出た。
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「付け入る隙はあると思いますが、自分たちの強みが出ない限り、いい試合になることはないと思う。『ああ今日はいい感じやな』と思えるような戦いをこの先ずっとベースにして、相手の弱点やチャンスを見ながらゲームを進められればと思います。僕もベルマーレのスタイルに意識を寄せながらプラスアルファを前面に出したい」
新たな仲間と時を重ね、日々繋がりを研ぐ。目指すプレーがピッチに描かれたとき、歓喜は訪れるに違いない。
取材・文 隈元大吾
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