「ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス」 4日目結果 〜日本は1-0でブラジルに初勝利!〜

【特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会】

現地時間2022年9月1日(木)、「ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス」の4日目が行われました。

第1試合は、1-0で日本がブラジルに勝利しました。日本は、過去ブラジルとの対戦(全12戦)において、1分11敗という戦績で、今回初めてブラジルに勝利しました。

第2試合は、2-0でフランスがドイツに勝利しました。

日本代表チームの次戦は、大会5日目の対フランス戦(日本時間9月2日(金)27:00キックオフ)で、引き分け以上で決勝戦進出が決定します。

9月1日(木)試合結果

第1試合:ブラジル 0–1 日本

<得点者>
・鳥居健人(背番号11・日本):第1ピリオド7分

<日本のスタメン>
川村怜、佐々木ロベルト泉、黒田智成、鳥居健人、神山昌士

<ベンチ入りメンバー>
川村怜、佐々木ロベルト泉、黒田智成、田中章仁、佐々木康裕、園部優月、鳥居健人、平林太一、泉健也、神山昌士

<アーカイブ映像>
https://www.youtube.com/watch?v=r4YgSiVllLg


第2試合:フランス 2-0 ドイツ

<得点者>
・Arona Sow(背番号9・フランス):第1ピリオド14分、第2ピリオド13分

<アーカイブ映像>
https://www.youtube.com/watch?v=pOmJ9S_cygs

中川英治監督コメント

日本はブラジルにまだ勝利したことがなかったので、新しい歴史の1ページをこのチームで作ろうという話をして、ピッチに選手を送り込んだ。選手も、自信を持って、今までの取り組みを理解して、確信と自信を持ってこのピッチに立てたので、良い結果が出たのではないかと思う。得点した鳥居健人選手は、今大会とても調子が良く、守備での大きな貢献や、攻撃でも前の試合で惜しいシュートも何本かあったので、今日は絶対点を取ってくれるのではないかと期待してピッチに送り込んだ。

次戦の相手フランスは、昨年WGPおよび東京パラで2勝している相手。非常にフィジカルの強い相手ですし、4戦目で選手たちも疲労が溜まっていると思うが、フィジカルの部分でも、テクニックの部分でも相手選手を圧倒して、良い結果で決勝戦に行けるように頑張りたい。

川村怜選手(主将)コメント

ブラジルは若手中心のチームではあったが、ブラジル代表に国際大会で勝利することができて、歴史を作ることができて本当に嬉しい。チームとしては、プラン通りにしっかり守備をして、攻撃に繋げることが出来、普段練習で取り組んできていることをピッチの中で実行できたので、それが結果に繋がったと思う。

自身のプレーを振り返って、守備も攻撃も、ゲームをコントロールするところで役割はたくさんあるが、落ち着いてプレー出来、またチーム全体を見てコントロール出来た。守備の時間が長かったが、攻撃も落ち着いて、前の2人にパスを繋いで、自分もドリブルでゲームコントロールをした。チャンスがあればシュートまでいけたと思うし、1チャンス決めていればもっと楽な展開になったと思うので、決め切る力をもっと身につけたい。鳥居選手に対して、良いパスが出せたし、しっかり決め切ってくれたので、本当に嬉しかった。

次のフランス戦は、フランスのファンがたくさん来ることが予想される。たくさんの方々に見ていただく中で、プレーができることは本当に幸せなことだと思うので、アウェーでの戦いになるが、フランスのサッカーファンに対して、日本代表のサッカーを見てもらって、しっかり勝利して、決勝に繋げたい。

そして日本のブラインドサッカーファンの皆さん、深夜の試合にも関わらず、応援いただきありがとうございました。皆さんの応援が、フランスに届いて、僕たちの背中を押してくれたと思います。次のフランスとの試合は、更に遅い時間になりますが、決勝に進むため絶対に負けられないので、勝利のために僕たちにパワーを送ってください。ありがとうございました。

鳥居健人選手コメント

対ブラジルということで、チームとしてよりしっかりと高い意識を持ち準備をして臨んだ試合だった。相手に圧倒されず、自分たちのやれること、自分たちのサッカーをして、しっかりと勝利というかたちで終わることができたこと、ブラジルに1勝できたということは、純粋にとても嬉しい。自身のシュートについては、「打てる!」と思ったときにしっかり打とうという意識を持っており、川村選手からの良いパスをしっかりトラップし、カットインしてシュート、という練習してきたことがしっかり出せたと思うし、得点出来て良かった。ブラジルに勝利したのは大きな意味があると思うが、予選最終のフランスも強いチームなので、しっかりと気持ちを切り替えて、ブラジルに勝ったと浮足立つことなく、しっかり良い準備をして臨みたい。

星取表・予選総当たり

【特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会】

大会概要

・大会名:ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス
・開催日:2022年8月28日(日)〜9月3日(土)
・開催地:フランス・シルティカイム
・出場国:ブラジル(世界ランキング3位)、日本(同4位)、フランス(同8位)、ルーマニア(同19位)、ドイツ(同30位)
・試合スケジュール:https://www.b-soccer.jp/news/19310-20220809
・YouTubeライブ配信アカウント:https://www.youtube.com/channel/UC-bLInM8480n–uFzsj1Daw/featured
・日本代表派遣選手、スタッフ:https://www.b-soccer.jp/news/19351-pr220812_wgpfrance_member
・大会情報:https://www.facebook.com/people/WORLD-GRAND-PRIX-France/100083006972482/

過去の対戦成績

<ブラジル>
・2002国際視覚障害者サッカートーナメント (●0-7)
・IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2006 グループリーグ (●0-7)
・第3回IBSA視覚障害者スポーツ世界大会 1次リーグ(2007年) (●0-4)
・さいたま市ノーマライゼーションカップ2013 (●1-2)
・インターナショナルフレンドリーマッチ2014 (●0-4)
・V International Challenge of Blind Football グループリーグ(2016年) (●0-5)
・さいたま市ノーマライゼーションカップ2017 (●1-4)
・南米遠征(2018年) (●0-4/△0-0)
・遠野市遠征(2019年) (●0-1/●0-2)
・東京2020パラリンピック競技大会 予選リーグ (●0-4)

<フランス>
・IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2006 グループリーグ (△1-1)
・ヨーロッパ遠征(2013年) (△0-0/●0-1)
・4カ国対抗国際親善大会(2014年) (△0-0)
・IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014 グループリーグ (△1-1)
・IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2018 5位決定戦 (○1-0)
・Santen IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2021 in 品川 予選リーグ (○1-0)
・東京2020パラリンピック競技大会 予選リーグ (○4-0)

<ルーマニア>
・第2回ブラインドサッカー アンカラカップ(2019年) (○6-0)

<ドイツ>
・Nations Cup Leipzig 2016 (△1-1/○2-1/○1-0)
・IBSA ブラインドサッカー世界選手権 2014 5位トーナメント (○1-0)
・さいたま市ノーマライゼーションカップ2014 (●0-3)
・Blindenfreunde Cup(2022年) (△1-1)

参考資料

・競技規則:https://www.b-soccer.jp/news/18596-20220512-2
・日本代表強化指定選手、スタッフ一覧:https://www.b-soccer.jp/national_team/japan_man
・過去の戦績:https://www.b-soccer.jp/national_team/japan_man_matchdata
・世界ランキング:https://blindfootball.sport/results-and-rankings/world-rankings/
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著者プロフィール

日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は、「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現する」というビジョンを掲げています。そのために、日本代表チームの強化はもちろん、視覚障がい児が運動に親しむ機会の創出、ブラサカ体験を通じて多様性や障がいについて理解を深めてもらう活動など、様々な事業を展開しています。また、国際的な障がい者スポーツ団体や国内の他の障がい者スポーツ団体とも連携し、国内外の障がい者スポーツの発展、ダイバーシティの推進に努めています。

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