アスリートが自身の価値を高め、その価値を社会に還元していくことが当たり前になる社会を目指して。

チーム・協会

【一般社団法人APOLLO PROJECT】

こんにちは。
一般社団法人APOLLO PROJECT代表理事の山内貴雄です。
現在、現役・元アスリート向けのマインドセットプログラム(A-MAP)を企画・運営しています。


2020年7月16日。
アスリートの価値を最大限に高め、その価値を社会へ還元するプラットフォームづくりの実現を目指し、創業メンバー6名で一般社団法人APOLLO PROJECTを立ち上げました。

【一般社団法人APOLLO PROJECT】

法人設立から2年が経過しましたが、創業時から変わらぬ思いがありますので、今日はその一端をお伝えできればと思います。

アスリートが持つ力

目標達成に向けて何をやるべきか考え、やりきれること。
仲間と切磋琢磨し、チームとして力を発揮すること。
人一倍、悔しさや挫折を経験していること。
自分に矢印を向けられること。

もちろん、アスリートも一人一人の持ち味、個性があるので一括りにはできませんが、
競技を通じて人生で必要な多くのことを学んでいると僕たちは信じています。

アスリートの苦悩

しかしながら、競技に向き合ってきた時間や価値が、マインドやスキルとして競技以外にどう生かすことができるのか?引退したら何をやるのか、やりたいのか?という観点で将来不安を感じるアスリートは多く存在しています。

その競技から離れた時、自分には何が残るのか?その競技を手放したら、自分は一体何者なのか?現役中であっても、アスリートは時に、そんな問いと葛藤しながら日々競技者として研鑽を積んでいるのです。

一方で、具体的には何をしたらいいかわからない、というところで立ち止まっており、そんな不安に気づかないふりをしたり、競技に専念すべきであると言い聞かせながら日々過ごし、競技生活を終えると、その先のキャリアに関する悩みや不安が再燃してしまう方が多いのが現実です。

そして、引退後、現役時ほど没頭できることを見つけることができず、これまでの延長線上のキャリア選択を消極的に選択しているケースも多く見られます。


それは閉鎖的な環境で日々過ごしていることによる社会接点の薄さ、キャリア選択における自己決定機会の少なさに加え、自分自身のキャリアについて向き合う時間が圧倒的に不足していることも一つの要因だと考えています。

自らも経験したアスリートとしての焦りや不安、葛藤

現役プロサッカー選手時代の代表理事・山内貴雄 【一般社団法人APOLLO PROJECT】

私自身が現役選手(2001〜2002年にセレッソ大阪でプレー)だった頃、Jリーガーになるという夢を叶えられた嬉しさがある一方で、何か社会から取り残されたような焦り、不安があったことを今でも覚えています。

今思えば、選手としてのパフォーマンスや価値向上に取り組むことが、サッカー以外のキャリアにも生かされることを知っていれば、時より感じる不安な気持ちを解消し、もっとサッカーに集中し充実した時間を過ごせていたと思います。

また、引退後に入社したリクルート社で学んだマインドを現役時代に持てていたら、おそらくもっと長く現役を続けられた気もしています。

2005〜2008年はJリーグキャリアサポートセンターのスタッフとして現役選手のJキャリアデザインや引退する選手の就学・就職をサポートしていました。全国のJリーガーと対話をしていく中で、実は多くの選手が似たような不安を感じていることを知りました。その原体験がアポロプロジェクト立ち上げに繋がっています。

アスリートが自身の価値を高め、その価値を社会に還元していくことが当たり前の社会を目指して

一般社団法人APOLLO PROJECT設立記者発表会 【提供:NEWSCAST】

アスリート1人1人がいち個人として自分の人生をどう生きるのか?社会とどう関わっていくのか?その解は、自分自身に向き合い、他者と交わり、社会に揉まれることでしか見えてきません。

生き方や在り方に正解なんて存在しませんが、自らの可能性にフタをしてしまっている現役・元アスリートに対して、人生の旗を掲げる為の学びと様々な実践機会を提供することで、ひとりひとりのキャリアに伴走していきたいと考えています。

そして、アスリートが学び、自らの可能性に覚醒し、その価値を社会に解き放つことで、国内外の地域、社会課題を解決していく。アスリートが主体となり、各地で様々な取り組みが生まれている。そんな世界観を創っていきます。

育成年代のアスリートには、かっこいいアスリートの新たなるロールモデルを。
トップアスリートを目指し頑張っている子を持つ親御さん達には、ドリームキラーではなく応援者になってもらえるようなスポーツ界に。
正解なき世の中を生きているビジネスパーソンには勇気と学びへの啓蒙を。
行政や自治体など、地域や未来社会を良くする為に活動されている皆様には新たなコラボレーション機会の提供を。


これまでにない、アスリートと社会の接点が色濃く生まれることで、豊かな未来づくりに貢献できる。僕たちはそう信じています。


今後は、「アスリート×学び」「アスリート×社会課題解決」「アスリート×SocialGood Action」といったキーワードに関する情報や、A-MAP受講生・卒業生を中心とした未来に向けて実際に一歩を歩み始めた現役/元アスリート自身の発信も今後お届けしたいと考えています。

どうぞよろしくお願いいたします。
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著者プロフィール

元プロサッカー選手の山内貴雄やラグビー元日本代表キャプテン廣瀬俊朗らが理事を務める一般社団法人アポロプロジェクトは、アスリートの価値を最大限に高め、その価値を社会へ還元するプラットフォーム「アスリートオープンイノベーション構想」の実現を目指し2020年に設立。様々な競技の現役・元アスリートが学ぶ実践的マインドセットプログラム「A-MAP(株式会社ビジネス・ブレークスルーと共同開発)」の企画・運営と、アスリート達による社会課題解決のアクションに対し伴走支援を行なっている。

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