「後々に生きてくることになった積み重ね」秋田ノーザンハピネッツ 2021-22シーズンアナリティクス vol.4

秋田ノーザンハピネッツ
チーム・協会

【秋田ノーザンハピネッツ】

クラブ史上初のチャンピオンシップ出場を果たし、過去最高のチームを目指した「ウルトラアキタ」のスローガンを見事に体現した秋田ノーザンハピネッツ。公式ファンクラブのテキストコンテンツ「試合アナリティクス」では、シーズンを通じて各試合の分析を行ってきました。オフ期間中は「2021-22シーズンアナリティクス」としてシーズンを振り返っていますが、スポーツナビでも全7回をそれぞれ一部公開。

今回は2022年初頭から、チャンピオンシップ出場が見えてきた3月までの戦いを振り返ります。

噛み合う歯車、発揮された底力

2022年最初の対戦は滋賀レイクスターズ。相手のルイス・ギルHCのパワフルさに圧倒されかけましたが、年始の試合をしっかりと連勝できたのはよかったと思います。相手は最後まであきらめないという姿勢を持っており、その点については我々も学ぶものがありました。

年末のサンロッカーズ渋谷戦から3連勝となり、いい勢いではあったのですが、富山グラウジーズとの1戦目を落とすことになりました。相手HCがいないという状態で、逆にチームが団結して臨んできた印象です。ただそこに引きずられることなく、2戦目ではしっかりとやり返すことができました。またこの連戦で富山はゾーンディフェンスを多用してきました。我々にとってはそれに対抗するためのいい経験を重ねることができたと思います。

【B.LEAGUE】

その後由利本荘で迎えた横浜ビー・コルセアーズ戦。横浜は新型コロナウイルスの影響でチームとして練習ができたのが試合日直近だったはずですが、その中で河村勇輝選手を勢いに乗せてしまいました。1戦目の後半あたりから流れを持っていかれ、2戦目でしっかり止めようと対策をしましたがそれでもやられてしまいました。それくらい彼はポテンシャルがありますし、状況判断ができて、落ち着いていました。

2戦目ではオーバータイムのオフェンスが機能しませんでした。起点になる人、リーダーシップを持ってフロアのバランスを整える人がいませんでした。そういうことができる人が出てこないといけないと、チームとしても共通認識を持った1戦となりました。それが横浜で言えば河村選手であり、続く千葉ジェッツ戦では富樫勇樹選手でした。千葉J戦では富樫選手の3連続3Pシュートにやられました。

2戦続けて1人の選手にやられることになり、チームとしてどういう対策をしていくか...となったところで、新型コロナウイルスの影響で試合が立て続けに中止となりました。ただこの期間、我々は細かいシチュエーションを想定しての練習を重ねていました。残り何分で何点差で負けているという状況を作ったり、残り3分の状況での5対5をしたり、チームファウルを何個かに設定したり。シチュエーションの練習を重ねることで、タイムマネジメントや、コート上の5人で解決することを練習していました。

ちょうど、試合の時に選手たちがコート上でハドルを組んで解決していかないといけない、という考えが出てきた中で、それを体現していくための経験を重ねることができました。この積み重ねが、後々に生きてくることになったと思います。

【秋田ノーザンハピネッツ】

<続きは「クラブハピネッツ」で>

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私たちが目指すのは、クラブに関わるすべての人々と幸せを共有できるような存在になること。この想いを込めて、秋田から全国の皆さまにたくさんの「ハッピーとワクワク」を感じていただけるようなコンテンツをお届けします。

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