「必ず誰かが見ている」長谷川暢を変えた恩師・佐藤信長さんの言葉とは?

秋田ノーザンハピネッツ
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【秋田ノーザンハピネッツ】

秋田ノーザンハピネッツの公式ファンクラブ「クラブハピネッツ」にて公開されているテキストコンテンツの一部をスポーツナビにて紹介!今回は選手が「恩師」を振り返る「Dear」の第3回、長谷川暢選手が秋田県立能代工業高校(現・秋田県立能代科学技術高校)のバスケ部監督を務めていた佐藤信長さんを振り返る後編です。

【置かれた場所で咲きなさい】

ー長谷川選手は能代工業で佐藤信長先生に学んで、3年後にもう一度青森ワッツで一緒にバスケをしています。高校時代と特別指定選手時代で、長谷川選手自身に変化はありましたか?

高校時代と比べると、バスケットボールや試合に対する考え方がすごく変わっていました。高校では責任感が強くて、試合に勝たなければならないと思いながら戦うタイプでしたが、早稲田大学のバスケは学生主体で、あまりプレッシャーが無かった。能代工業ではミスをしたら交代というシビアな世界だったのが、大学はターンオーバーをしても取り返せばいいという前向きなスタイルでした。高校にはなかった明るい雰囲気で、バスケットボールが楽しくなる環境でした。

ただ、大学に入学して最初の2ヶ月はその環境に慣れるのが大変でした。同級生は、練習の準備も片付けもしない。能代工業なら当たり前のことが当たり前ではなく、「なんだ!? この協調性のない人たち!」と思いました(笑)

ー能代時代とは真逆の大学生活だったのですね。

能代工業はみんなが日本一になるために努力をしていて、その中で僕も一生懸命にやっていたんです。でも大学は、みんながプロになろうと思ってバスケットボールをしていない。練習が終わったら飲みに行こうと言う人もいるし、就職活動のために練習に来ない人もいました。プロ選手を目指している人が少ない環境だったので、最初はすごく苦しかったです。

ーその状況を、どう克服したのですか?

信長さんの言葉で「置かれた場所で咲きなさい」というのがあります。どんな環境でも自分の信じた道を進み続けて、その場で花を咲かせるために頑張る。周りが練習をしなくても、自分だけは練習をすればいいんです。

もちろん、練習するためには周りの人の協力が大切です。「僕は就職活動の辛さが分からないけれど、今日10分のシューティングをしても、みんなの人生は変わらないんじゃない?部活の時間は、もっとバスケットボールに集中しよう」と声をかけて、周りを巻き込むようにしていました。そして、そう発言をするために、自分が一番練習するという気持ちでいました。

【佐藤信長先生からのメッセージで変われた】

ー今も覚えている佐藤先生の言葉はありますか?

大学1・2年生で全く試合に出られなくて、めちゃくちゃ悩んでいた時に信長さんに連絡をしました。客席からメガホンで応援しているような状況で、バスケが嫌になっていたんです。その時に、信長さんからメッセージをもらいました。今もメモしているので、読み上げますね。

「自分も経験したけど、この状況をどう捉えるかだと思うよ。気だけ焦って自分を見失うのか、それとも自分の長所を磨くのか?暢の長所はリーダーシップを取れること、プレーではディフェンスと強気のオフェンス。新人戦で試合に出られることを幸せに思えば、自然とできるはず(長所を出せるはず)。見せようとかカッコつけようと思わずに泥臭くプレーすれば何かを掴めるはず。

何年か経てば、今の悩みはきっと笑って思い返せるよ。何でもそうだけれど、何かのきっかけで上手くいくことがたくさんあります。新人戦でその手がかりを掴んでください。プロとして必要な条件は、『リーダーシップが取れること・ディフェンスができること・泥臭くプレーできること・ノーマークの味方にパスが出せること・チームメイトの陰口を言わないこと・人を思いやれること』。シュートは練習すれば必ず上手くなります。

必ず誰かが見ています。努力した分は自分に返ってきます。新人戦を楽しんでください。泥臭さを教えることはできません。だけど、暢にはそれが備わっているのだから、あとは継続と徹底だけ。ブレずにやることが成功の鍵です。

最後に一つ、現在のコーチが求める事を実行すること。分からないことがあれば必ず聞いて、理解して行動に移すこと。この繰り返しだよ。私もバスケットボールについて分からないことがたくさんあるのだから、暢が分からないことはもっとたくさんあるはずです。いろんなことを学び、一流のプレイヤーになってください。いつでもどんな時も、楽しむことを忘れずに」

僕にとって大事な言葉です。このメッセージをきっかけに、試合で使ってもらえるようになりました。

<続きは「クラブハピネッツ」で>

インタビュー・文:石川歩

◆選手プロフィール
名前 長谷川暢(はせがわ のぼる)
ポジション PG(ポイントガード)
身長/体重 173cm/81kg
生年月日 1996年12月21日
出身地 埼玉県

経歴
上尾市立大石中学校 → 秋田県立能代工業高等学校 → 早稲田大学※→ 秋田ノーザンハピネッツ(2018-)
※2018年12月、早稲田大学4年次に特別指定選手(プロ契約)として入団。
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著者プロフィール

秋田ノーザンハピネッツ

私たちが目指すのは、クラブに関わるすべての人々と幸せを共有できるような存在になること。この想いを込めて、秋田から全国の皆さまにたくさんの「ハッピーとワクワク」を感じていただけるようなコンテンツをお届けします。

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