【TEAM DIARY BY KAMAKURA INTER】#003 柴野諒貴 ー 鎌倉インテルで「自分史上最も誇れる歴史」を
【Kazuki Okamoto (ONELIFE)】
ここではクラブ創設5年目のシーズンを戦う選手、スタッフらにスポットを当てる。今回は、新加入ながら主力としてチームの開幕5連勝に貢献したMF柴野諒貴。
(文・本多辰成/スポーツライター)
トップ下、左サイドで攻守に躍動、開幕5連勝に貢献
港北FC戦では82分にゴールを挙げチームを開幕5連勝へ導く 【マルサ写真】
第4節ではセカンドチームに当たる鎌倉インターナショナルSCとの「ダービー」に3対0と完勝し、続く第5節の港北FC戦も5対1と快勝。開幕5連勝を決めた港北FCとの一戦では、今季新加入のMF柴野諒貴が中盤左サイドで躍動した。
「あの試合は入りからけっこうよくて、ケガ人が出たりとアクシデントもあったなかでチームとして一体感を持って戦えました。ただ、個人的にはもっとたくさん走ってボールに関わって、チームを推進させたかった。もっともっとできると思っていますし、チームとしても『5点しか取れなかった』という感覚でした」
開幕から5試合連続でスタメンに名を連ねてきた柴野。開幕時はトップ下のポジションで起用され、「自分が得意としているところなので、すぐにフィットできた」と手ごたえを感じていた。その後はチーム事情からサイドハーフにポジションを移し、ここ数試合は左サイドが主戦場となっている。
「左サイドハーフとして与えられたタスクをこなしながら、ちょっとずつそこで自分の持ち味も出せてきているかなと感じています。トップ下とサイドハーフ、どちらでもできるようにこれからも追求していきたいです」
すごく温かいチーム、溶け込むのに時間はかからなかった
自身のサッカーのベースとなる「湘南スタイル」を築いた中学、高校時代 【柴野諒貴】
「ジュニアユースのときから、トップの選手たちの試合では鳥肌が立つような感動する試合をたくさん見ていました。誤審がありながら最後にひっくり返して勝った浦和レッズ戦なんかは『湘南スタイル』の象徴的な試合だったと思いますし、ああいうゲームを自分もサッカー人生のなかで何度もしたい。そういう意味で『湘南スタイル』は今も大事にしています」
湘南の下部組織時代は、当然ながらトップチームに昇格することを最優先にサッカーをしていた。高校卒業後に進学した明治学院大でもプロを目指すスタンスに変わりはなかったが、次第にチーム全体にも目が向くようになっていったという。大学4年時に副キャプテンを務めたことで、さらに視野は広がった。
「副キャプテンを務めたこと、選手だけではサッカーはできないということを実感しました。運営の面など本当にいろんな人たちの支えがあって成り立っているんだなと」
大学卒業後は市役所に就職。サッカーを続けるつもりはなかったが、すぐにサッカーのない日々に耐えられなくなってしまう。仕事をしながらサッカーを続けられる環境を求めて辿り着いたのが鎌倉インテルだった。
チームに加入して数カ月。プロを目指して技を磨いてきた大学時代までとはまた違ったサッカーの魅力を強く感じているという。
「社会人サッカーなのでいろんな価値観の選手が存在するなかで、お互いを理解してリスペクトし合っている。すごく温かいチームだと感じましたし、溶け込むのにも時間はかかりませんでした。『CLUB WITHOUT BORDERS』というクラブのビジョンがあることも、自分たちのあるべき姿が明確になってすごくいいなと思っています」
鎌倉インテルで「自分史上最も誇れる歴史」を
『鳩スタ』でみんなで一緒にゲームを作り上げる 【マルサ写真】
「『鳩スタ』はJリーグの試合とかと違って本当に観客との距離が近いので、みんなで一緒にゲームを作り上げている感覚があります。応援してもらう、ではなくて、みんなでいいゲームを作る。選手とサポーターが一緒になってひとつのチームとして戦っているのに、今までは別々に切り離して考えていた気がします。インテルに入って『鳩スタ』で試合をしてみて、今までなんでそこに気が付かなかったんだろうと感じました」
県リーグ1部昇格へ向けて順調なスタートを切っている今シーズン。柴野も開幕から主力としてチームの好調を支えてきたが、見据えるのは昇格のさらに先にあるものだ。
「インテルが目指すものを考えたら県2部のレベルを大きく超えていかなければいけないですし、もっともっと上のカテゴリーでやるべきチームだと思っています。県2部で勝てても1部に上がって勝てなかったら意味がないですから、そういう意味ではもうすでに来シーズン以降の戦いも始まっているのかなと。昇格はマストですが、そこが終わりではなく始まりだと思っています」
「鎌倉インテルで自分史上最も誇れる歴史を作りたい」と話す柴野。「湘南スタイル」で鍛え上げられたハードワークを武器に、鎌倉インテルを次のステージに導く。
【㋚写真】
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