6/12 早大ラグビー蹴球部 日大戦展望 関東大学春季大会 

チーム・協会

【早稲田スポーツ新聞会】

関東大学春季大会 6月12日 対日大 日大稲城グラウンド
【早稲田スポーツ新聞会】記事 川上璃々、写真 湯口賢人
 『Tough Choice』をテーマにNO・8相良昌彦主将(社4=東京・早実)率いる相良組で挑んだ激闘の関東大学春季大会(春季大会)。ついに日大との対戦を最後に、完結を迎えようとしている。ここまで1勝3敗と苦戦を強いられている早大だが、自分たちのラグビーを貫く試合内容で着実に成長を遂げてきた。最終戦を最高のかたちで締めくくり、秋シーズンに良い流れをもたらすことができるか。

ハンドオフで突破を図るNO・8相良主将 【早稲田スポーツ新聞会】

前節行われた帝京大との試合では、昨年王者を相手に『チャレンジ』というテーマを持って臨んだ早大。その通りに果敢に攻め入るが、相手の攻撃を抑え切れずに26-52で惜しくも敗戦した。試合の流れを最初につかんだ早大は、前半5分ラインモールからの連携パスでSO守屋大誠(政経2=東京・早実)が相手をうまくかわしながら前進し先制トライ。その後も素早いパスワークにCTB吉村紘(スポ4=東福岡)が応じインゴールを駆けるなど果敢に攻撃を図る。後半はプロップ川崎太雅(スポ3=東福岡)からゴール前でSH宮尾昌典(スポ2=京都成章)にオフロードがつながってトライを挙げるという華麗な連携プレーも見られた。しかし、帝京大の猛攻に苦戦し、守備やパスの連携ミスを突かれ得点を立て続けに許してしまう。早大の好機は多く見られたものの、あと一歩のところで得点まで結び付けられないゲーム展開となった。

前節後半にトライを挙げたSH宮尾。今試合も連携パスの中核を担う 【早稲田スポーツ新聞会】

一方、最終戦の相手である日大は先日行われた東海大戦を17-50で終えている。相手に素早いプレッシャーをかけ得点につなげたものの、東海大の攻防を上回るプレーを展開できずに大差をつけられ黒星となった。昨年度の春季大会で日大に勝利を収めている早大ではあるが、油断はできない。日大はフィジカルとコンタクトを生かしたプレーが特徴で、強烈なタックルと共に体格も優れるWTBナサニエル・トゥポウ(日大)など警戒を必要とするチームだ。コンタクト勝負で打ち勝ち、今季磨きをかけてきたセットプレーでどこまで追い詰めることができるかが、勝敗のカギとなるだろう。

  そんな早大のセットプレーに欠かせないのがフッカー佐藤健次(スポ2=神奈川・桐蔭学園)。昨年は1年生ながら圧倒的な存在感を残し、今季はNO・8からフッカーに転向。セットプレーのみならず武器のスタミナを生かした安定感のあるプレーでチームの勝利にも貢献している。控える日大との最終戦でもキーパーソンとなるのは間違いないだろう。また、プロップ川崎太雅(スポ3=東福岡)やCTB松下怜央(スポ4=神奈川・関東学院六浦)などチームを勢いづけてきた戦力が戻り、リザーブメンバーにはフッカー安恒直人(スポ2=福岡)、プロップ米澤結人(スポ3=東京・国学院久我山)も名を連ねた。ジュニアから経験を積み上げてきた両選手が後半出場でどう存在感を示すか、注目したいところだ。
 今節を最後に春シーズンもひと段落するが、新体制発足後から相良組はどこまで手ごたえを感じただろうか。春シーズンラストはこれまでの試合で得た収穫と課題を糧に、秋の王者奪還につながる勝利を収めたいところ。前節で課題となったディフェンスの精度をより高め、最終節にふさわしい相良組の泥臭い意地あるプレーを期待したい。
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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