ピックアッププレイヤー 神垣陸「陸らしさ」を宿すハードワークとゲームメーキング

レノファ山口FC
チーム・協会

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

今節の注目選手がアンカーでの出場機会が増えてきている26.神垣陸選手です。ベテランとは違う持ち味を出しながら戦う神垣選手のプレーは、勝利に直結するものとなりそうです。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

レノファはゲームメークの中心となっている8.佐藤謙介選手や安定感のあるプレーを見せ続ける5.佐藤健太郎選手などアンカーポジションを戦えるベテランが多く、若手選手の出場機会はまだ限定的。神垣選手も攻守に関わってゲームを作っていますが、経験値で上回るベテラン選手たちに伍して活躍するのは簡単ではありません。しかし、そういう状況が選手個人としての成長を促すきっかけにもなっています。

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神垣選手はシーズン序盤戦では一列前のインサイドハーフでピッチに立ち、佐藤謙介選手の縦パスを引き出す側としてプレー。今季初先発となった第26節いわてグルージャ盛岡戦では、いわゆるハーフスペースに顔を出して攻撃の連係に加わり、翌節の徳島ヴォルティス戦でも相手にとって掴まえづらいエリアに立ち位置を取りました。

インサイドハーフでのプレーについて神垣選手は「ゴール前に入っていくことや得点にこだわっていくという部分は出していかないといけない」とポイントを語り、ゴールに直結するような動きを実践。それと同時に、ボールを失った後の守備ではファーストディフェンダーの一人となって、厳しいチェックも見せてきました。

守備での貢献度は高く、チームの課題に挙げられているネガティブトランジション(守備への切り替え)と戻る方向へのスプリントを神垣選手は絶え間なく表現。豊富な運動量を支えに、インサイドハーフでピッチに立ちながら、アンカーに求められる守備強度やリスク管理でも存在感を示してきています。

インサイドハーフとアンカーの両方をこなせているとも言うことができ、神垣選手は4月のインタビューで、次のように語っています。

「アンカーでプレーできるのも自分の強みだと思います。試合中も流れの中で自分がアンカーに入ったり、流動的にできるのはポジティブな要素です。ポジションを入れ替えながらやれるというのを継続して、スタメンで出ていきたいです」

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

現在はアンカーで先発する試合が増え、今度はインサイドハーフで得た知見を活かして、自ら攻撃に出て行ったり、前線が欲しがる縦パスを送り出したりと、ベテラン選手よりもアグレッシブなプレーで攻撃に加わっています。「神垣陸らしさ」が宿るのはセンターレーンのどこで出ても、立ち位置に応じて最善のプレー選択ができる奥行きの深さ。経験の差をフレキシブルなプレーで埋め、ピッチのあらゆるエリアからゲームを動かしていきます。

特に対戦相手のザスパクサツ群馬の守りを破ってシュートチャンスを増やすには、神垣選手の攻撃への関わり方が重要です。神垣選手は「サイドを見せた中で中央からのスルーパスやシュートが増えれば、チャンスもより増えてくると思います」とも話しており、フィニッシュワークに直結する動きからは目が離せません。

もちろん群馬県出身の神垣選手にとって今節は活躍している姿を見せる機会でもあり、充実した内容での勝利を誓います。特に総力戦となる連戦の最終日は、若い選手が中心となってイレブンを引っ張り、勝利の流れを生み出していく役割が求められます。

「レノファらしいサッカーをして勝点3を取っていきたい」。ゴールに直結する動きを見せつつ、守備でもタフに戦える神垣選手にとっては、存在感がいっそう際立つ試合になるでしょう。よりアグレッシブに、最後まで熱く戦う神垣選手のハードワークは必見です。

【RENOFA YAMAGUCHI FC】

●プロフィール

◆神垣陸(かみがきりく)
群馬県出身。尚志高、桐蔭横浜大を経て2021年からレノファでプレーしている。背番号26は大学3年生の時に付けていた番号で、同年から関東大学リーグのスタメンに名を連ねて活躍。ボランチでタクトを振り、大学選手権(インカレ)ではチームを準優勝に導いた。橘田健人(川崎フロンターレ)、遠藤凌(アルビレックス新潟)などは大学時代の同期。1998年7月14日生まれ、23歳。
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著者プロフィール

レノファ山口FCは、山口県民が 「夢・感動・元気」 を共有できるクラブ、 山口県の選手を中心とし、山口県民に広く愛されるクラブを理念として2006年に誕生しました。 レノファ山口FCの名称は、「renovation(維新)」の頭文字レノと「fight(戦う)」や「fine(元気)」のファを合わせて「RENOFA YAMAGUCHI FC(レノファ山口FC)」となりました。 歴史に名を残した山口県の先人たちのように、日本のサッカー界にもその名を刻んでほしいと願い命名されました。

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