練習Gへも敬意を 上田桃子―50回目の挑戦

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【JLPGA】

 JLPGA ツアー2022シーズン公式競技・第1戦『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2400万円が5月5日、茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部 西コース(6680ヤード/パー72)で開幕する。3日は、指定練習日。五月晴れ、素晴らしいコースコンディションに恵まれ、各選手が入念に調整を行った。

 公式競技50戦目の節目を迎えた。上田桃子は、これまでの49戦は無念の涙を心の中で流し続けている。ところが、今回は明確に、「体調はいいです。ゴルフの調子もまずまず。(公式競技出場)50回目とうかがい、びっくりしている」と驚きの表情を浮かべながら、「50回出ていても優勝がない。今回は、自分自身への挑戦ですね。データはたくさんある。今、バチバチと優勝を意識しています」と宣言した。

 この日、パッティンググリーンでは、ちょっと変わった練習を。グリーン上で薄いタオルを敷き、その上にアドレスをしていた。「グリーンがすごくきれい。同じところからストロークしていたから、グリーンが痛まないようにしました」。常にコースへ敬意をはらって、気配りも忘れない。さすがだなぁ、と思わせたベテランの姿勢に舌を巻いた。

 勝ちたい。となれば、それなりの準備を行わなければならない。「練習時間の配分が違ってくる。(優勝を意識すれば)やはり、カップに近いものの時間が多くなります。パッティング、100ヤード以内のショートゲームなど…」。当初の予定を延長し、しっかりと時間をかけた。

 「やはり、最後のパッティングが大事でしょう。きょう、アドレスがとてもいい感じでした。この感覚をしっかりと体へしみ込ませて。それで、時間がかかりました」という。18年以来、今回は西コースを使用する。その質問に、視線を落とす。そして、11年大会を語った。

 「トップでスタートした最終日、あの時すごく勝ちたいなぁと思ったけど、気持ちが空回りしてうまくいかない。私はもちろん、キャディーさんが最終ホールまで絶対にあきらめていなかった。18番で、母の姿が見えたせいもあるでしょう。キャディーさんがお母さんへ捧げるセカンドショットを打ちましょう―と言ってくれたんです。120ヤードを50度で。ピタッと寄せた。もちろん、バーディーです。母の日だっし、悔しさのなかに小さな喜びをみつけた。思い出のワンショット」

 淡々と話す表情が印象に残る。8日は母の日。今度こそ―の気迫があふれた。ただし、そんな気持ちを押しとどめて、「3年ぶりにギャラリーの皆さんの前でプレーができる。母の日、こどもの日、祝日が続くゴールデンウイーク。たくさんの方へゴルフを見ていただきたい。楽しいなぁ。すごいなぁと感じてくれたら幸せです。今大会に限りません。ナマでトーナメントを楽しんでください」と言葉が弾んだ。

 プロフェッショナルの心意気にあふれた1日を、しかと拝見。「私がもっている、すべての力を出し切ります」と締めくくった。公式競技49回の敗戦を糧にして、誰よりも入念に準備を整えている。
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