なぜベルーナドームのファールポールに広告が復活した?
【撮影:丹羽海凪】
今季ベルーナドームで13年ぶりにファールポールの広告が復活した。広告主は東京都西多摩郡に本社を構える、創立70年の音響機器メーカーの株式会社プリモだ。
2022シーズンから埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーとなったプリモは、両球団の本拠地球場で使われるマイクを提供。ベルーナドームにおいてはダグアウトやバックネット裏、そしてファールポールへ広告を出稿している。
さらにファールポール広告の登場にあわせて、これまで以上にホームランの行方が楽しみになりそうな企画も。「プリモ ポール直撃ホームラン賞」と題して今季、埼玉西武ライオンズの選手にポール直撃ホームランが出ると、ヒーローインタビューで使用される高性能マイクロホンまたは高級ゲーミングヘッドホンが抽選で当たるというものだ。
ファールポールに広告が復活したワケ、開幕3戦目にあわやポール直撃の一発が飛び出したときの思いなどを、株式会社プリモ代表取締役社長の代田大輔さんと株式会社西武ライオンズの担当者に聞いた。
◇ ◇ ◇
――プリモは埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーとして、両球団にヒーローインタビューなどで使用するマイクを提供されています。なぜパ・リーグ球団のサポートに力を入れているのでしょうか。
プリモ 代田さん:プリモにも軟式野球チームがあり、プロ野球に対し興味のある社員が多数います。70周年の節目で広告を検討した際、やはり、知名度向上もそうですが、社員の活気アップにつながるプロ野球を選定し、近隣の関東圏内にて地域密着でファンとのつながりが濃く、かつ、ご縁のあった両チームを応援させていただく運びとなりました。
弊社の製品を野球場で使用されるマイクとして使ってもらいたい! という数年前からの思いが70周年の節目に実現できたかたちです。マイクを通じて、野球観戦の臨場感や雰囲気を感じてもらえればと思っております。
2022シーズンから埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーとなったプリモは、両球団の本拠地球場で使われるマイクを提供。ベルーナドームにおいてはダグアウトやバックネット裏、そしてファールポールへ広告を出稿している。
さらにファールポール広告の登場にあわせて、これまで以上にホームランの行方が楽しみになりそうな企画も。「プリモ ポール直撃ホームラン賞」と題して今季、埼玉西武ライオンズの選手にポール直撃ホームランが出ると、ヒーローインタビューで使用される高性能マイクロホンまたは高級ゲーミングヘッドホンが抽選で当たるというものだ。
ファールポールに広告が復活したワケ、開幕3戦目にあわやポール直撃の一発が飛び出したときの思いなどを、株式会社プリモ代表取締役社長の代田大輔さんと株式会社西武ライオンズの担当者に聞いた。
◇ ◇ ◇
――プリモは埼玉西武ライオンズと千葉ロッテマリーンズのオフィシャルスポンサーとして、両球団にヒーローインタビューなどで使用するマイクを提供されています。なぜパ・リーグ球団のサポートに力を入れているのでしょうか。
プリモ 代田さん:プリモにも軟式野球チームがあり、プロ野球に対し興味のある社員が多数います。70周年の節目で広告を検討した際、やはり、知名度向上もそうですが、社員の活気アップにつながるプロ野球を選定し、近隣の関東圏内にて地域密着でファンとのつながりが濃く、かつ、ご縁のあった両チームを応援させていただく運びとなりました。
弊社の製品を野球場で使用されるマイクとして使ってもらいたい! という数年前からの思いが70周年の節目に実現できたかたちです。マイクを通じて、野球観戦の臨場感や雰囲気を感じてもらえればと思っております。
オグレディ選手の手にはプリモ製のヒーローインタビューマイク 【撮影:丹羽海凪】
――ベルーナドームのファウルポール広告掲出は13年ぶりとのこと。ファウルポール広告が復活した理由と経緯についてお聞かせください。
西武ライオンズ営業部 森川さん:私たち西武ライオンズは2021シーズンに球場の大規模改修を終えて、今まで以上にスポンサーさまや、お取引先さま、ファンの皆さまに応援していただけるような球場づくりに注力しています。営業部としても球場内のすべてが資産になると考え、お客さまそれぞれのニーズを満たすことができるような、従来の形にとらわれない提案をしていきたいと考えています。
プリモさまは70周年の節目ということもあり、埼玉西武ライオンズならではの特別なかたちで記念したいという想いを伝え、来場者さま向けの広告、マスメディア向けの広告、選手向けの広告と、すべてのカテゴリーの広告を実施していただくことになりました。
また、プリモさまからもう少しインパクトがあるものがほしいということで、来場者さま向けの広告のひとつとしてファールポール広告をご提案いたしました。弊社としても13年ぶりということもあり、通常の広告メニューにはありませんでしたが、ニーズに合った商品ということでご提案いたしました。
また、営業としての想いが強くなり、さらにインパクトを出せないかと思い、これまで弊社の取り扱い広告になかったヒーローインタビューマイク広告を一から社内調整をしてプリモ様から賛同をいただき、協賛いただきました。このようなさまざまな想いもあり、私個人としても今回の決定に関しては本当にうれしかったです。
代田さん:元々はバックネット裏のLED広告とベンチ内広告を検討していました。その中で、弊社の音響製品をより多くのお客さまに知ってもらいたいという話を、西武ライオンズの担当営業に相談したところ『それではファウルポールに広告をつけてみませんか?』とご提案いただき一気に話が進展しました。
ファウルポールへの広告は検討すらしておりませんでしたが、
『ファウルポールの形状とマイクロホンって似てませんか? 他の球場ではやっていないので目立ちますし、実現したらおもしろいですよね!』
『(ファウルポールに似ている商品なら)それはマイクしかないですね!』
そんな流れで決定しました。
――実際にベルーナドームで広告はご覧になりましたか?
代田さん:試合観戦時に広告を拝見しました。ポールの広告は球場内どこにいても目につくため、広告効果を期待しています。試合後のグランドウォークの際、ファンの方々がポールと記念撮影しているのを見かけ、非常に感動しました。
――社内外での反応はいかがですか?
代田さん:非常に反響をいただいています。商談の冒頭に、広告の紹介をすると、全体的に和やかなムードで進行でき助かっています。また、野球経験者は言うまでもありませんが、野球に興味なかった社員も試合を見るようになり、社内に活気がでてきたように思います。ベルーナドームは弊社から車で20分程と近く、勤務後に観戦に行く社員も増え、自分たちの会社の広告を見て喜んでいます。
――「プリモ ポール直撃ホームラン賞」という企画も始まりました。
代田さん:ファウルポール広告が掲示されるとなれば、目立つ広告になりますし、プリモの製品を選手やファンの皆さまに紹介し、さらに楽しんでいただけるよう『プリモ ポール直撃ホームラン賞』も設定させていただきました。
ポール直撃ホームランを放った選手やファンの方に抽選でプレゼントさせていただく景品は、70年間音響で商売をしてきた弊社が自信をもって紹介できる製品となっています。ファンの皆さまにも、ポール直撃ホームランをぜひ楽しみにお待ちいただければうれしいです。
西武ライオンズ営業部 八十島さん:球場や各種SNSでファンの皆さまの反応を見る限り、非常に喜んでいただけているようで『景品がかっこいい』『早く当たってほしい』などさまざまなお声をいただいています。オフィシャルサイトに掲載している「プリモ ポール直撃ホームラン賞」のニュースについては、他のニュースと比べ多くの反応をいただきました。
――3月27日の試合では山川穂高選手がレフトポールに直撃するかというホームランを放ちましたが……
代田さん:この試合を観ておりましたが、一瞬ドキッとしました。もう出てしまうのかと…… 。当たってほしい気持ちが強いのですが、いつ当たるのか? というワクワク感を楽しめるのは今だけというところもあり、ふたつの気持ちが戦っています。せっかくですので、今年は5本くらい当ててもらいたいな、と期待しています。
森川さん:ホームランがポールを直撃しそうになり、慌てて直撃した際の仕事に取り掛かった記憶がございます…… (苦笑)。景品であるマイク、ヘッドホンの品質はプリモさまのお墨付きですのでぜひ楽しみにお待ちいただきたいです。
◇ ◇ ◇
最初にプリモのポール目がけてアーチを架けるのは一体どの選手だろうか。今季ベルーナドームで観戦する際はこれまで以上に打球の行方にご注目を!
文・菊地綾子
西武ライオンズ営業部 森川さん:私たち西武ライオンズは2021シーズンに球場の大規模改修を終えて、今まで以上にスポンサーさまや、お取引先さま、ファンの皆さまに応援していただけるような球場づくりに注力しています。営業部としても球場内のすべてが資産になると考え、お客さまそれぞれのニーズを満たすことができるような、従来の形にとらわれない提案をしていきたいと考えています。
プリモさまは70周年の節目ということもあり、埼玉西武ライオンズならではの特別なかたちで記念したいという想いを伝え、来場者さま向けの広告、マスメディア向けの広告、選手向けの広告と、すべてのカテゴリーの広告を実施していただくことになりました。
また、プリモさまからもう少しインパクトがあるものがほしいということで、来場者さま向けの広告のひとつとしてファールポール広告をご提案いたしました。弊社としても13年ぶりということもあり、通常の広告メニューにはありませんでしたが、ニーズに合った商品ということでご提案いたしました。
また、営業としての想いが強くなり、さらにインパクトを出せないかと思い、これまで弊社の取り扱い広告になかったヒーローインタビューマイク広告を一から社内調整をしてプリモ様から賛同をいただき、協賛いただきました。このようなさまざまな想いもあり、私個人としても今回の決定に関しては本当にうれしかったです。
代田さん:元々はバックネット裏のLED広告とベンチ内広告を検討していました。その中で、弊社の音響製品をより多くのお客さまに知ってもらいたいという話を、西武ライオンズの担当営業に相談したところ『それではファウルポールに広告をつけてみませんか?』とご提案いただき一気に話が進展しました。
ファウルポールへの広告は検討すらしておりませんでしたが、
『ファウルポールの形状とマイクロホンって似てませんか? 他の球場ではやっていないので目立ちますし、実現したらおもしろいですよね!』
『(ファウルポールに似ている商品なら)それはマイクしかないですね!』
そんな流れで決定しました。
――実際にベルーナドームで広告はご覧になりましたか?
代田さん:試合観戦時に広告を拝見しました。ポールの広告は球場内どこにいても目につくため、広告効果を期待しています。試合後のグランドウォークの際、ファンの方々がポールと記念撮影しているのを見かけ、非常に感動しました。
――社内外での反応はいかがですか?
代田さん:非常に反響をいただいています。商談の冒頭に、広告の紹介をすると、全体的に和やかなムードで進行でき助かっています。また、野球経験者は言うまでもありませんが、野球に興味なかった社員も試合を見るようになり、社内に活気がでてきたように思います。ベルーナドームは弊社から車で20分程と近く、勤務後に観戦に行く社員も増え、自分たちの会社の広告を見て喜んでいます。
――「プリモ ポール直撃ホームラン賞」という企画も始まりました。
代田さん:ファウルポール広告が掲示されるとなれば、目立つ広告になりますし、プリモの製品を選手やファンの皆さまに紹介し、さらに楽しんでいただけるよう『プリモ ポール直撃ホームラン賞』も設定させていただきました。
ポール直撃ホームランを放った選手やファンの方に抽選でプレゼントさせていただく景品は、70年間音響で商売をしてきた弊社が自信をもって紹介できる製品となっています。ファンの皆さまにも、ポール直撃ホームランをぜひ楽しみにお待ちいただければうれしいです。
西武ライオンズ営業部 八十島さん:球場や各種SNSでファンの皆さまの反応を見る限り、非常に喜んでいただけているようで『景品がかっこいい』『早く当たってほしい』などさまざまなお声をいただいています。オフィシャルサイトに掲載している「プリモ ポール直撃ホームラン賞」のニュースについては、他のニュースと比べ多くの反応をいただきました。
――3月27日の試合では山川穂高選手がレフトポールに直撃するかというホームランを放ちましたが……
代田さん:この試合を観ておりましたが、一瞬ドキッとしました。もう出てしまうのかと…… 。当たってほしい気持ちが強いのですが、いつ当たるのか? というワクワク感を楽しめるのは今だけというところもあり、ふたつの気持ちが戦っています。せっかくですので、今年は5本くらい当ててもらいたいな、と期待しています。
森川さん:ホームランがポールを直撃しそうになり、慌てて直撃した際の仕事に取り掛かった記憶がございます…… (苦笑)。景品であるマイク、ヘッドホンの品質はプリモさまのお墨付きですのでぜひ楽しみにお待ちいただきたいです。
◇ ◇ ◇
最初にプリモのポール目がけてアーチを架けるのは一体どの選手だろうか。今季ベルーナドームで観戦する際はこれまで以上に打球の行方にご注目を!
文・菊地綾子
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ