日本人ファイターがまたひとり、UFCの舞台に立つ。

日本時間5月1日（日）に控えたオクタゴンデビュー戦を前にラスベガスで調整に励む平良達郎は、フィニッシュの機会があれば当然狙っていくつもりだとしながらも、UFCでの長いキャリアを見据え、相手を削って疲れてきたタイミングで仕留める「3ラウンドでのフィニッシュ」を考えていると明かした。

キャリア通算10勝無敗を誇る平良が拳を合わせるのはアメリカ出身のカルロス・カンデラリオ。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ出身のカンデラリオも、平良同様に今回がUFC初戦となる。戦績は8勝1敗、レベルチェンジからのテイクダウンを好むタイプでありながら、打撃も嫌がらないタイプだが、平良は「最初に様子見してくるタイプではないので、初めから距離を詰めていけるのではないかと思っています。最初はプレッシャーをかけられる展開を予想しているんですが、自分はそれを押し返していくというイメージを持っています」と話している。

また、現在のコンディションについて問われた平良は「今までで一番軽いくらいの状態」と回答。ラスベガスではUFCパフォーマンス・インスティチュート（PI）の管理栄養士が平良の食事を管理しており、日本とは違った食事環境ではあるものの、「これを食べていれば間違いないはず。体重もしっかり落ちていっている」とUFC PIのサポートに信頼を寄せている。

UFCデビューのチャンスが「こんなに早くやってくるとは思わなかった」と言う平良だが、世界の強豪がひしめく大舞台に挑むことに「ワクワクしている」とも明かし、ファンに「タツロー・タイラ、ヤバいじゃん！」と思ってもらえるようなパフォーマンスを披露したいと意気込んだ。

平良とカンデラリオの一戦ほか、UFCファイトナイト・ラスベガス53のプレリムの模様は日本時間5月1日（日）朝5時30分より、UFC Japan公式YouTubeチャンネルにてライブ配信する。8時開始予定のメインカードを含む全試合の模様はUFC FIGHT PASSで視聴可能だ。