皐月賞への出走権を手にする馬は? スプリングSを分析する
【2020/3/22 中山11R スプリングステークス(G2) 1着 7番 ガロアクリーク】
スプリングSの前走クラス別成績(過去10年)
■表1 【スプリングSの前走クラス別成績(過去10年)】
前走G1組の前走着順別成績(過去10年)
■表2 【前走G1組の前走着順別成績(過去10年)】
前走G3組の前走着順別成績(過去10年)
■表3 【前走G3組の前走着順別成績(過去10年)】
前走G3組の前走レース別成績(過去10年)
■表4 【前走G3組の前走レース別成績(過去10年)】
前走1勝クラス組の前走着順別成績(過去10年)
■表5 【前走1勝クラス組の前走着順別成績(過去10年)】
なお、前走オープン特別(L・非L)組の好走馬3頭は、いずれも前走1400〜1600mのレース(ジュニアC・クロッカスS)を勝っていた。前走新馬・未勝利組で好走したのは、21年に1番人気に支持されたボーデン(3着)だけ。基本的には厳しい傾向となっている。
【結論】
それでは今年のスプリングSを占っていく。出走予定馬は表6の通り。
今年のスプリングS出走予定馬
■表6 【今年のスプリングS出走予定馬】
メンバー構成をみると、どうやらアサヒとアライバルが上位人気に支持されそうだ。アサヒは東スポ杯2歳S2着、アライバルは新潟2歳S2着の実績が評価されたということになるだろう。ただ、アサヒは前走共同通信杯で5着と馬券圏外だった。アライバルは前走京成杯で4着と敗れており、今回のデータでは買いづらいタイプとなった。
前走重賞組の中では前走シンザン記念2着のソリタリオ、前走共同通信杯3着のビーアストニッシドの方が上位評価となる。
それから注目の前走1勝クラス組は今年、前走1着の馬の出走がない。しかし、前走つばき賞2着のアルナシーム、前走水仙賞2着のオウケンボルトは侮れないとみるべきだろう。
そして、最後にサトノヘリオスという馬に注目してみたい。同馬は前走ホープフルSで13着と大敗したが、デビュー2戦目、中京芝2000mの未勝利戦を2歳コースレコードで勝利。続くエリカ賞(阪神芝2000m)も2歳コースレコードで制した。芝2000mでインパクトがある勝ち方をしているという意味で、本競走ではマークしてみたい。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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