【アイスホッケー】北京2022女子|スマイルジャパン、オリンピック初の上位進出なるか

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【(C)Getty Images】

「氷上の格闘技」とも呼ばれるアイスホッケー。シャモニー1924から始まった男子に対し、女子は長野1998からと歴史は浅い。女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」は、北京2022オリンピック競技大会で1次リーグ突破が期待されている。

2021年世界選手権では歴代最高の6位

女子アイスホッケー日本代表は、アジアではトップクラスであるものの、オリンピックや世界選手権(トップディビジョン)では1次リーグ突破ができず、カナダ、アメリカ合衆国といったアイスホッケーの本場と実力差があることは否めない。

長野1998の初出場から前回の平昌2018まで3大会に出場しているが、いずれも1次リーグ敗退。前回の平昌2018では直前の強化試合で5連勝していたものの、1次リーグ突破までには至らなかった。

平昌2018後、日本は1対1の攻防を強化し、それが着実に成果となってきた。2021年世界選手権、1次リーグではデンマーク代表、ハンガリー代表、ドイツ代表、チェコ代表に勝利を収めて準々決勝進出。米国代表には2-10と大敗を喫したものの、歴代最高の6位という結果を残した。

オリンピック経験者と若い選手の融合で上位進出へ

北京2022の女子アイスホッケーは、前回の平昌2018から2チーム増えて10チームが参加。世界ランキング6位の日本はグループBに入り、スウェーデン代表(世界9位)、デンマーク(世界11位)、中華人民共和国代表(開催国)、チェコ(世界7位)と対戦し、準々決勝に進出できる上位3チームを目指す。

世界ランキングや直近の世界選手権から考えても、日本の準々決勝進出は現実的に捉えても良い。ただし日本より世界ランキングで上位に位置するグループAは全チームが準々決勝進出となるため、日本としては少しでも上位でグループBを通過しておきたい。

アイスホッケーの試合は1ピリオド20分、合計3ピリオドで行われ、より多くの得点したチームが勝利となる。攻め上がる時はダッシュを繰り返し、体力の消耗も激しくなることから、選手を交代しながら試合を進めていく。そのため、交代のタイミングといったベンチワークも勝利へのカギとなるのだ。

今大会に選出された選手たちを見渡すと、国際大会の経験豊富なメンバーが顔をそろえた。世界選手権でチームトップの4得点とした床秦留可や志賀紅音は得点源となり、ベテランの久保英恵もまだまだ健在。特に志賀は、平昌2018金メダルの米国から2得点を奪うなど、世界に存在感を見せつけた。

日本が上位に顔を出すためには、少しでも多く得点するとだろう。女子アイスホッケー史上初のオリンピック1次リーグ突破、さらに突破する順位によってはメダル圏内の可能性もありうる。

ちなみに金メダル候補はカナダと米国。トリノ2006でスウェーデンが決勝に進んだ以外は、過去6回の大会で両国が5回決勝を戦っている。カナダは金メダル4、銀が2。米国は2つの金、3つの銀、1つの銅だ。

文=マンティー・チダ
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