【WE INTERVIEW #03】〜五嶋京香選手(AC長野パルセイロ・レディース)〜

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【Ⓒ2008 PARCEIRO】

2021年9月、日本初の女子プロサッカーリーグとして『WEリーグ』が開幕。
本企画『WE INTERVIEW』では、Yogibo WEリーグで活躍する選手1名にスポットを当て、キャリアを振り返りながらその人柄にも触れていきます。
3月5日のシーズン再開に向けて、期間限定で毎週月曜〜金曜の朝更新!

156cmの身長を武器とする他に類を見ないCBに

センターバック(CB)と言えばフィジカルがモノを言うーーそんな固定概念を吹き飛ばしてくれるのがAC長野パルセイロ・レディースの五嶋京香である。156cmの小柄な五嶋は、ひとたびピッチに放たれると偉大な知能派CBへと様変わりする。パワー溢れる攻撃陣に一歩も引かずに堂々と渡り合う五嶋のプレーは見るものを引き付ける。フィジカル差を感じさせない彼女の強さの秘密はその観察力から導き出される予測のスピードにあった。

ーーお父さんがサッカーの指導に携わっていたとお聞きしましたが、幼少の頃からサッカーが身近にあったんですね。
そうですね。兄もサッカーをしていたので、私も5歳のころから始めてます。試合後は絶対に父に呼び出されて怒られるのが常だったので、いつも逃げ回っていました(笑)

ーーその頃から守備的なポジションだったんですか?
いえ、前目のポジションが多かったですね。長野に入団したときはボランチでした。その後サイドハーフ、サイドバックをやるようになって・・・CBはスタッフから「やってみるか?」と言われて始めたと記憶しています。

ーー周りを動かしてボールを奪うというスタイルは最初からですか?
そうですね。先輩方のそういうプレーを見て学んでいきました。徐々に自分の方へ追い込んでいくというか、自分がどれだけ簡単にボールを取れるか、一個前のボランチを動かして自分がどういう風に奪うのかは最初から頭に入れて臨んでいました。

ーー156cmでCBの選手はなかなかいないと思います。ご自身の強みとは?
自分は小さく体を当てるプレーがあまり得意ではないので、ドリブルの際にボールが離れた瞬間を結構狙っています。

ーーそのために味方を動かして侵入経路を絞っていくさまは詰め将棋みたいです。そのコツは?
もうひたすらしゃべることです!どれだけしゃべれるかで味方のポジショニングは明らかに変わってきますから。

ーーその結果、五嶋さんこだわりのインターセプトにつながる訳ですね。
インターセプトは小さいときから得意でそれが私の売りでもあります(笑)。一番気持ちのいい形は自分の予測が相手より速かったときですね。来ないだろうと思っているところを突くのが一番好きです。特にボールの持ち方は見てます。ここから先は企業秘密です(笑)

ーーフィジカル差をそれほど気にしてないように見えます。
本当に156センチなのかな?って自分で思うときもあります(笑)。小さくて見えないとよく言われるんですよ。「並ぶと小さいんだね」って(笑)

ーー今年の私は〇〇が違う!というところを教えてください。
今年の私はロングキックの精度が違う!展開する際に、自分の一番そこが課題であり目標なので思い切って言っちゃいます!

ーーWEリーグで一番〇〇になる!五嶋さんは何を当てはめますか?
1対1の駆け引きで一番になる!156cmのCBっていないと思うんです。ヘディングも強くなりたいですけど、その次のプレーを狙っているので、高くて強い相手に対して私がどう戦うのか見てほしいです。

ーー五嶋さんの156cmは強みですよね。見ている人たちも相手を止めたときスカッ!とすると思います。
CBって地味なんです(笑)。どうしてもゴール前の局面はFWに目が行きがちじゃないですか。でも、そこでCBを見てもらえるようにしたいです。

ーー最後にファン・サポーターの方へメッセージをお願いします。
WEリーグは9月開幕ですが、チームで6位以上を目標としているので、結果がついてくるようなプレーを見せたいと思います。今シーズンも応援よろしくお願いします。

【Ⓒ2008 PARCEIRO】

【プロフィール】
五嶋京香(ごしま きょうか)
1997年1月15日生まれ、大分県出身
DF、背番号3
わかばFC → 大分トリニータレディースU-15 → 大分トリニータレディース → AC長野パルセイロ・レディース

※この記事は、WEリーグ公式Webサイト『WE LEAGUE.jp』にて2021年4月28日に掲載した内容を転載しています。
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著者プロフィール

2021年9月に開幕した日本初の女子プロサッカーリーグです。WEリーグは「Women Empowerment League」の略称で、この名称には日本に“女子プロサッカー選手”という職業が確立され、リーグを核に関わるわたしたちみんな(WE)が主人公として活躍する社会を目指す、という思いが込められています。現在12クラブが所属し、ホーム&アウェイ方式による総当たりのリーグ戦「2023-24 WEリーグ」を秋春制で開催します。

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