高校サッカーで2年前に日本一を経験も、大学サッカーで苦労の日々を過ごす今

びわこ成蹊スポーツ大学
チーム・協会

【©Hirofumi AKITA】

 今年100回という節目を迎える全国高校サッカー選手権大会。数多くのドラマが生まれるこの大会に出場し、全国優勝を果たした選手が、滋賀県にあるびわこ成蹊スポーツ大学でもがいている。2年前に静岡学園高校で優勝に貢献した藤田悠介(スポーツ学部・2年次生)だ。鋭い出足で相手の攻撃を遮断し、攻撃の起点となるプレーで高校選抜にも選出された当時を振り返った。

◆2年前の全国高校サッカー選手権、大会前の心境はー
 とにかく早く試合がしたくてうずうずしていたことを覚えています。静岡学園高校としては5年ぶりの出場ということもあり、周囲からの期待はとても感じていました。OBの方々から、『選手権は人生を変える大会だ』と言われてた分、とてもわくわくしていました。

◆チームとして高校日本一を経験。優勝の瞬間の心境はー
一言で表すなら「不完全燃焼」です。決勝戦では5万人の大観衆の前でプレーする貴重な経験ができましたが、緊張で全く自分のプレーができませんでした。ハーフタイムに交代を告げられ、ベンチで優勝の瞬間を迎えました。試合終了の笛が鳴った時は確かに嬉しかったですが、同時に悔しさがこみ上げてきました。

◆選手権での活躍が認められ高校選抜に選出ー
 周りにはプロになる選手たちもいて、とても刺激になりました。自分自身、レベルの高い選手たちの中でもプレーできる手応えを得ることができましたし、大学を経由してこの選手たちと同じ舞台に立ちたいと思いました。

◆高校卒業後は地元滋賀県でプレーすることを選択。残された大学生活はあと2年ー
 高校3年間は親元を離れてプレーしていたので、大学ではその3年間の経験を地元滋賀県で発揮したいと思い戻ってきました。入学後からTOPチームでプレーをさせてもらってはいるものの、この2年間で数試合しか出場していない現状には全く満足していません。同い年の選手たちが活躍する姿を間近で見ていますし、取り残されている感じがしています。今のままではプロになることはできないと思っていますし、もう一度あの大観衆の前でプレーするために、残りの2シーズンを全力で挑みたいと思います。

◆高校生に向けてのメッセージ―
 社会情勢の影響もあり、思うようにサッカーができなかったり無観客での試合を経験したりしている分、たくさんのお客さんが入ったスタジアムでプレーすることを楽しみにしてるのではないかと思います。選手権を楽しんでください!

【プロフィール】
■氏名:藤田 悠介(ふじた ゆうすけ)
■生年月日:2001年5月25日
■出身地:滋賀県
■身長/体重:171/62
■ポジション:MF
■サッカー歴:青山JFC→SAISON FC→静岡学園高校→びわこ成蹊スポーツ大学
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著者プロフィール

2003年に開学した我が国初で唯一の「スポーツ」を大学名に冠したパイオニアが、その役割を全うすべく、「スポーツに本気の大学」を目指し「新たな日本のスポーツ文化を創造する大学」として進化します。スポーツを「する」「みる」「ささえる」ことを、あらゆる方向から捉え、スポーツで人生を豊かに。そんなワクワクするようなスポーツの未来を創造していきます。

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