【スキー】ノルディック複合 葛西優奈選手が日本女子初の世界選手権金メダル!2大会連続メダルの葛西春香選手と姉妹揃って表彰台の快挙
双子の妹、春香選手(早稲田大学)も3位に入り2大会連続の銅メダル。今季ワールドカップ(W杯)で日本女子初の優勝を果たしている優奈選手と、表彰台に7度上がり総合2位につける春香選手が、メダルの期待に最高の形で応えました。
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初開催のマススタートで揃ってメダル獲得
前半5kmを優奈選手がトップと3.6秒差の3位、春香選手が26.6秒差の8位でゴール。1位との得点差はそれぞれ0.9点と6.7点で、飛距離に換算すると0.45メートルと3.35メートル。ジャンプが得意な2人にとってはさらに順位を上げるチャンスが十分にある状況で後半に進むと、上位勢が95メートルに届かない中で春香選手が96メートル、優奈選手が96.5メートルまで伸ばし、前半1位のギダ・ベスボルハンセン選手(ノルウェー)を残し姉妹でメダルが確定。
ラストジャンパーのベスボルハンセン選手も94.5メートルにとどまり、優奈選手に2.3点及ばず。1999年ラムソー大会(オーストリア)ジャンプ男子の船木和喜選手(フィット)以来となる個人金メダルとなりました。
世界選手権初出場の17歳、海沼優月選手(鹿角高校)は19位で、畔上沙那選手(岐阜日野自動車SC)は26位でした。
メダルの色は…順位確定までドキドキハラハラの数秒間!
「双子でまた表彰台に上がれたことが嬉しくて、嬉しさが2倍。最高の一日になった。これまでメダルを獲得できなくてすごく悔しい思いをして、2年間この大会に懸けて調整してきたのですごく嬉しい。相性のいいジャンプ台だったので自信もあったし、楽しんで飛ぼうと思った」
葛西春香
「2人で表彰台に上がれたことが嬉しいし、前回大会に続いてメダルを獲れたことも嬉しい。クロスカントリーはもう少しいい位置でゴールできたら良かったけど、ジャンプは練習で良くなかったところを見つけて、試技からいいジャンプが出たので自信を持って飛べた」
大会2つ目のメダルを目指したグンダーセン5km
前半ジャンプは春香選手が7位、優奈選手が9位。2位以下に50秒差をつけた1位の選手とは1分24秒、1分29秒と大きな差がついたものの、3位選手とは19秒、24秒差。メダル圏内で後半をスタートし、2人で一緒に追いかける展開となりましたが、雪の固まったコースで高い走力を生かして逃げる前の選手をつかまえられず、今大会2つ目のメダルには惜しくも届きませんでした。
前半22位の海沼選手は順位を一つ上げて21位、畔上選手は30位。マススタート銀メダルのベスボルハンセン選手が前半5位から逆転し、グンダーセン3連覇を果たしました。
葛西優奈
「メダルを目標にしていたので少し悔しい。グンダーセンでも金メダルを目標にしているので、まだまだ伸びしろがあると感じた。複合女子は世界選手権が一番大きな大会なので、また2年後必ず笑えるように頑張りたい」
葛西春香
「思ったよりも雪が固く、前は見えているけど差が縮まらず悔しいレースだった。(レース前に)コースをしっかり確認していたので、状態は分かっていて対応できた。ワールドカップ、次の世界選手権もあるので、もっともっと頑張ろうと思った」
海沼優月
「コースがガチガチに固まっていて、脚に(疲労が)きて下りで転びそうになったけど最後まで集中力を切らさず、全力を出せた。会場にたくさん観客がいて心臓バクバクの中、自分の滑りが出しきれたので気持ちよかった」
畔上沙那
「クロスカントリーで一つでも順位を上げたかったが、繰り上げスタートで後ろから来た集団に最後までついて行くことができず、順位を落としてしまったのは残念。2年後はトップ10目指して精一杯頑張りたい」
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