不動裕理が語る渋野、稲見 そして自身のこと

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【<Photo:Masterpress/Getty Images>】

第37回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)第2日

 JLPGAツアー通算50勝。永久シード権をもつ、不動裕理が通算4オーバー、49位タイで予選を突破した。この日は初めて渋野日向子と同組。圧倒的な強さで一時代を築いたレジェンドが渋野、そして稲見萌寧を初めて語った。

 今をときめく、渋野とのプレー。JLPGA新時代の印象を、「第1打であのあたりという感じではなく、点で狙うスタイル。渋野さんに限らず、最近の若手はアグレッシブに攻めるプレーが際立っている。私は保険をかけ、どちらかといえば安全第一が多いけど、彼女たちはそういうところがあまりない」と、言葉を選びながら語っている。

 稲見については、「一緒にプレーしたことがない。あくまでテレビで見た印象ですけどね」と前置きし、「ガンガン攻めるというより、穏やかです。ボールがさりげなくピンへ寄っていく感じ。ハデではないけど、確実にバーディーを取っていますね」と評した。

 今季のツアーは、1998年生まれの黄金世代、00年生まれのプラチナ世代が席けん。「同世代のライバルがいる。素晴らしい事です。みんなに頑張ってもらいたいけど、」としながらも、「19、20、21歳で賞金女王争いを演じる選手がいる。でも、その年齢でたとえ活躍できなかったとしても、ツアー生活は長い。焦らずにやってほしい」とエールを送る。

 これは、自身の経験を踏まえてのことだ。JLPGAツアー初勝利が23歳。99年の今大会だった。早熟、遅咲きタイプ。千差万別である。だからツアーはおもしろい。ましてや、ゴルフは生涯スポーツ。どちらがいいとは言い切れない。

 10月、45歳を迎えた。いつのまにか、レジェンズツアー参戦の資格もー。21年は、7戦出場で、うち5戦が予選落ちの厳しい現実もある。「永久シードをいただいて、ランキングに関係なく試合に出られる。本当にありがたいと思います。ただし、私の場合、何を目標にしていけばいいのか、悩むところです」と、本音を明かす。

 そして、「成績が落ちたから(JLPGAツアー出場を)断念するとか、普通の終わり方ではおもしろくない。どうしたらいいのでしょう」と、報道陣に問いかける。

 プライベートでは最近、10歳年長の原田香里とラウンドする機会があった。「(原田さんは)すごく楽しそうで、生き生きとされていた印象です。そんな姿を目の当たりにしたから、私も、もう少しプレーをしたい、と力がわいてきました」と笑顔をつくる。最終日は今年、最終プロテスト合格の岩井明愛、ペソンウと同組。ちなみに、岩井とは26歳、ペとも18歳の年齢差がある。

 この2人、プライスレスのチャンスをどう過ごすか。そして、レジェンドが何を感じるか。どうぞ、良い1日をー。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)
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