見事な修正力 渋野日向子、ニュースタイルで勝負

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)第1日

 ザ・修正。渋野日向子が前週とは一変、3位タイと好スタートを切った。とりわけ、後半の9ホールは随所で見どころがー。「金曜日とは思えないぐらい、たくさんのギャラリーの皆さんが足を運んでくださった。同組の勝さん、西郷さんと楽しんでプレーできましたよ」という。

 パー5の最終18番。絶妙のアプローチでギャラリーをわかせた。25ヤードの第3打を58度で50センチへ。素晴らしいバーディーフィニッシュである。11番でも残り6ヤードの第3打をチップインバーディー。後半は、ノーボギーのラウンドだった。

 「全体を通すと、強風でも距離感があっていた。プレーが安定していたと思う。また、特に前半は耐えることができたことが大きい」と総括。キーホールを5、6番と振り返る。

 この連続ボギーのシーンは、「少し悔いが残ったけど、うまくメンタルをコントロールすることができた。ボギーは仕方がない…。カチンときてしまうと、ボギーが止まらなくなる可能性がある。だから、冷静に、冷静に」と、自身を必死になだめていたのだ。

 そして、昨年、ホールインワンを達成した8番から、反撃がスタートしたのだ。6Iで1メートルのスーパーショット。あわやのシーンに大きな拍手に包まれる。6バーディー、3ボギーの内容は、ギャラリーを満足させたことだろう。

 この日、目についたのは慎重な素振りーだ。「トップへゆったりクラブをあげ、そこから振り切る。前週、しっかりとクラブを振り切れなかった。おかげで、きょうは飛距離が戻ってきましたね」と話し、「(調子は)日替わりですから、あすも素振りを意識して行い、打ち急がないことを徹底します」と肝に銘じた。

 修正、忍耐、それから笑顔を忘れない第1日。好スタートはあすの飛躍への原動力となった。乞う、ご期待。
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