<国内男子ゴルフ>ケンシロウには負けられない。シュウゴに火が付いた

チーム・協会

【©JGTOimages】

■「フジサンケイクラシック」 9月2日ー5日
富士桜カントリー倶楽部(山梨県)7566yd/7476yd・Par70 ▼ 9月5日(最終日)

2年連続賞金王が、再び名乗りを上げた。
今平周吾が、今シーズン1勝。
首位と3差の3位で出て、最後は4差の圧勝だった。
賞金ランクは6位に浮上。
青木功、ジャンボ尾崎、片山晋呉に次ぐ史上4人目の3シーズン連続賞金王に、一気に現実味を持たせた。

この日、静かな闘志に最初に火をつけたのは、屈指の5番パー4だ。
2打目をグリーンの奥に外した。
「ボギー、ダボもある。一番外しちゃいけないところ」と、窮地の1打を上手く手前でワンクッションさせて一転、チップイン。
ホール唯一のバーディで「行けるかな」と、前半2アンダーで折り返すと12番の連続バーディで逆転成功。

いつになく、ガッツポーズに力がこもっていたのは、隣の同級生に見せるため。
池上憲士郎とはジュニア期からの仲良しで、「練習ラウンドでは僕が外したらいけないところとかを教えてあげたりして」。

【談笑しながら…©JGTOimages】

この日のV争いでも談笑しながら池上が、翌6日月曜日に10月の「日本オープン(琵琶湖カントリー倶楽部)」の予選会に向かうと聞いた。
「頑張ってね」と応援したが、目前の勝負はまた別物。

「ケンシロウには優勝されたくない。やっぱり、同級生には勝たせたくない」。
秘めた負けん気で、後半5つのバーディを奪って圧勝。
貫禄を見せつけた。

コロナ禍の今季、飛距離アップを目指してますますトレーニングに打ちこんだが、その分アイアンの精度や小技の感覚に狂いが出て「スコアにつながっていない」。

反省から今年5月に量を減らすと、以前の持ち味がよみがえり、時期を同じくして成績も上昇。
再び手応えを掴み始めた矢先だった。

今大会は2015年の初出場を除いて、昨年まで5年連続でトップ10入り。
「やっと優勝に手が届いて嬉しい」。
開幕前にはゴルフ用品の「ダイヤ株式会社」と所属契約を発表したばかり。「恩返しができた」と、喜びも倍に。

「でも、まだまだ。これからだと思うので。シーズン3勝と、3年連続の賞金王を目指して頑張ります」。
この1勝で、シュウゴに火が付いた。
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