7アンダーで久保勝美と清水洋一がトーナメントリーダー

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ISPS HANDA 楽しく面白いシニアトーナメント 第1ラウンド

 
 久保勝美(58)と清水洋一(58)が7アンダー65をマークして首位に並んだ。降雨のため、トップがスタートした直後に中断。約2時間後の午前11時に競技再開した。久保、清水はともに7バーディー、ボギーなしのラウンド。いつも行動を共にする仲良しコンビでの優勝争いになった。

 高橋勝成(70)が1番から4連続バーディーなどで67のエージシュートを達成し、2打差5位につけた。スーパーシニアの部は3アンダー69で回った徳永雅洋(68)と福沢孝秋(68)が首位に並んだ。

 

 あとから上がってきた久保が、会見中の清水に「最後取ったら抜いたんだよなあ」と声をかける。

 「え? 7アンダー? 明日一緒?」と清水。

 練習ラウンドや宿舎などもいつも一緒の仲良しコンビが、トーナメントリーダーに並んだ。

 「なんか、いつもの練習ラウンドと一緒になっちゃう感じ。久々の優勝争いなのに」と清水。久保は「なんか、気を使っちゃいそうだなあ。洋一がミスとかしたら応援したくなりそうだし」と、お互いにちょっとやりにくそうな雰囲気になった。

 清水が「今日はなぜか、パッティングがよかった」と、苦しんできたことがうそのように、チャンスを確実に決められた。

 「実は一昨日の練習ラウンドでは相変わらず全然入らなかったんで、昨日いろいろやってみて今日から握り方を変えたんです。いつもは逆オーバーラッピングなんですけど、思い切って手を離して持つようにした。そうしたら、しっかり打てて、転がりもよくなった。いつもは『どうせ入らないだろな』って打っていたんですけど、今日は『このタッチで打てば入りそうだ』って」と、いきなりの「開眼」だった。

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 インスタートの前半を3アンダーで折り返して、後半1番で5メートル、2番で10メートルほどを入れる連続バーディーで、グリップの変更が確信に変わったという。「でも、理由が分からないんですよね」というのが、ちょっと不安な点だ。
 
 久保は後半に爆発をみせた。2アンダーから5連続バーディーで一気に首位へ。13番で50センチのOKにつけて波に乗った。15番では第2打が左のOBゾーンに飛んだ。

 「杭を結んだらOBだったんですけど、ボールの近くに杭を抜いた穴があって白線がついていた。そこに杭があったらセーフだったんで、競技委員を呼んだら『整備の際に抜いて入れ忘れた』という裁定になって助かった」とそこから3メートルに寄せてバーディーと運もあった。

 17番までバーディーを重ねた。

 「山本リンダじゃないけど、もうどうにも止まらないって。リンダ困っちゃうってならないようにしましたよ」と笑った。

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 国際スポーツ振興協会(ISPS)のアンバサダーを務めている。

 「ホストなんで、なんとか上位の成績をと思っています。今年はシード権がなくて、この大会も推薦出場。感謝しています」と、お返しは「優勝」になるのだろう。
 
 清水はまだ未勝利。久保も15年金秀シニア以来勝ち星から遠ざかっている。ともに優勝が欲しいのは確か。

 「自分の技術、精神面からいって、優勝は無理でしょう」と久保。

 「今度こそ(優勝)って、ずっと言われてますから。今日と同じで行けたら」と清水。

 仲良し対決、容赦なしで行きたい。

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著者プロフィール

PGAはゴルフの正しい普及と発展を願い、誰にでも愛される「国民のスポーツ」「生涯スポーツ」となるため、日本ゴルフ界のリーダーとして活動しています。PGAの使命は、トーナメントプレーヤーの育成、ゴルフ大会の開催・運営に加え、ゴルフの正しい普及と発展を具現化するために、ティーチングプロ資格を付与したゴルフ指導者を育成しています。さらにPGAでは幅広い分野で積極的な取り組みを行い、地域に密着した社会貢献活動、ジュニアゴルファーの育成など多方面にわたる取り組みを日々歩み続けています。

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