稲見萌寧 ボギーフリーの美

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【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

 JLPGAツアー2020-21シーズン第29戦『宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億5,000万円、優勝賞金2,700万円)大会第2日が11日、兵庫県神戸市・六甲国際ゴルフ倶楽部(6,517 Yards/Par 72)で行われた。首位は好調が続く稲見萌寧。この日もノーボギーのラウンドを展開し、通算10アンダーとスコアを伸ばした。通算8アンダー、2位タイは福田真未、山下美夢有、西村優菜が続く。
(天候:曇り 気温: 26.1℃ 風速:4.6m/s)
《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23mm》
 
 抜群の安定感が最大の強みだ。稲見萌寧が第2日もノーボギーで通算10アンダー。美しいプレーを披露した。「きのうよりピンポジションが難しい。また、風が吹いたり、急に止んだりで状況がコロコロ変わった。そんな条件でも60台のスコア。よかったです」と納得の表情を浮かべる。

 生命線のショットがチャンスを演出。12番、82ヤードを52度でピン左手前1.5メートルへつけ、バーディーを奪う。そして、15番でも残り105ヤードの第2打をPWで、ピン右1.5メートルへ運んだ。セオリーを示すかのようなバーディーである。とはいえ、1日は長い。ピンチがなかったわけではない。5番の第2打でグリーンをとらえることができない。さらには、第3打も思い通りではなかった。3メートルのパーセーブは最大の試練。「迷うことなく、しっかりストロークすることだけを心掛けた。ナイスパーです」と、落ち着き払っていた。

 通算でノーボギーは24ラウンド。心境著しい、2021年に限定すると、43ラウンド中でノーボギーが10ラウンドである。4ラウンドに1度の割合だ。そして、ホールで調査すると774ホール中、ボギーが66。とても少ない。12ホールに1ボギーとなれば、1ラウンドで1回あるかないか。一方、バーディー奪取が169。4.5ホールに1個、パーは535回で、1.4ホールに1個の計算になる。

 「ボギーは少ないほうがいい。でも、ボギーがあってもその分バーディーがとれれば気にならない」としながらも、「きょうはノーボギーにこだわった。打ちたくないなぁと思いながらプレーした」という。決勝ラウンドへ向け、「少しずつスコアを伸ばし、ずっと上位にいたい」が目標だった。謙虚な気持ちがボギーフリーへ。また、ストレスフリーへつながるのだろう。(中山 亜子)
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