惜敗のささきしょうこ『ケガの功名でも、勝ちたかった』
【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】
ほけんの窓口レディース 福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)最終日
惜敗だった。しかし、勝負には時の運もある。2位のささきしょうこはプレーオフ3ホール目、勝負を分けた3メートルのパッティングを、「入れたい気持ちはあっても、100回打って100回入るラインではない。思うところへ打って、あとは運にまかせた」。サバサバとした表情で振り返る。そして、「(大里)桃子さんは、ナイス2オン。すごくいいプレーをした。私は、思った通り打って負けました。少し悔しいけど、仕方がありません。最後のパッティングが決まれば、100点の1日だったけど…」と話した。
プレーオフ3ホール、1Wのティーショットはすべてフェアウェイをキープした。過去、JLPGAツアーで3勝。久々に自身の特性である抜群の精度をアピールした。今大会、パーオン数は31/36と1位。ただし、右足首のじん帯を痛めて決して完調とはいえない。前々週、パナソニックオープンレディス第1日終了後、ねんざをして棄権。「歩くのがやっとの状態で、仕方なく棄権です。全治8週間の診断でした。でも、腫れがひいて翌週はテーピングをすればプレーができるところまで回復。ケガの功名って本当にあるのですね。クラブを無理に振らないようにしたら、気負わずにプレーができた」と意外な舞台裏を語っている。
第2Rサスペンデッドのこの日は、1番の第3打から再開スタート。ピンまで30ヤードのアプローチだった。「昨晩から、どうやってパーを取ろうかとずっと考えた。パー5で、しかもスタートでボギーでは1日が悪い流れになる」。もっとも緊張したシーンだが、ピンから1.5メートルへ寄せ、難なくパーセーブに成功した。終盤、16番のバーディーも見事だ。「グリーンでスコアボードをみたら、まだチャンスがある。あのバーディーも大きい」と、7メートルのパッティングは勝負強さも取り戻す。さらに、18番第3打はピン50センチへ。笑顔のバーディーフィニッシュである。
2019年、賞金シード権を失い、今シーズンはQTランキングで出場。今年の10試合、最高位はKKT杯バンテリンレディスの15位タイといまひとつの内容だ。股関節にも持病があり、「パナソニックオープン前、足や腰の病にご利益があるといわれる、神様に祈願しました。しかし、その直後にけがを…。あれっ、と首をひねったけど、良いお告げだったかもしれない」と思い直したそうだ。
(中山 亜子)
惜敗だった。しかし、勝負には時の運もある。2位のささきしょうこはプレーオフ3ホール目、勝負を分けた3メートルのパッティングを、「入れたい気持ちはあっても、100回打って100回入るラインではない。思うところへ打って、あとは運にまかせた」。サバサバとした表情で振り返る。そして、「(大里)桃子さんは、ナイス2オン。すごくいいプレーをした。私は、思った通り打って負けました。少し悔しいけど、仕方がありません。最後のパッティングが決まれば、100点の1日だったけど…」と話した。
プレーオフ3ホール、1Wのティーショットはすべてフェアウェイをキープした。過去、JLPGAツアーで3勝。久々に自身の特性である抜群の精度をアピールした。今大会、パーオン数は31/36と1位。ただし、右足首のじん帯を痛めて決して完調とはいえない。前々週、パナソニックオープンレディス第1日終了後、ねんざをして棄権。「歩くのがやっとの状態で、仕方なく棄権です。全治8週間の診断でした。でも、腫れがひいて翌週はテーピングをすればプレーができるところまで回復。ケガの功名って本当にあるのですね。クラブを無理に振らないようにしたら、気負わずにプレーができた」と意外な舞台裏を語っている。
第2Rサスペンデッドのこの日は、1番の第3打から再開スタート。ピンまで30ヤードのアプローチだった。「昨晩から、どうやってパーを取ろうかとずっと考えた。パー5で、しかもスタートでボギーでは1日が悪い流れになる」。もっとも緊張したシーンだが、ピンから1.5メートルへ寄せ、難なくパーセーブに成功した。終盤、16番のバーディーも見事だ。「グリーンでスコアボードをみたら、まだチャンスがある。あのバーディーも大きい」と、7メートルのパッティングは勝負強さも取り戻す。さらに、18番第3打はピン50センチへ。笑顔のバーディーフィニッシュである。
2019年、賞金シード権を失い、今シーズンはQTランキングで出場。今年の10試合、最高位はKKT杯バンテリンレディスの15位タイといまひとつの内容だ。股関節にも持病があり、「パナソニックオープン前、足や腰の病にご利益があるといわれる、神様に祈願しました。しかし、その直後にけがを…。あれっ、と首をひねったけど、良いお告げだったかもしれない」と思い直したそうだ。
(中山 亜子)
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