スポルティングCP、今節で優勝決定の条件は? 19年ぶりリーグ戴冠迫る!【リーガNOS第32節プレビュー】

ポルトガル・リーグ
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【©LigaPortugal】

リーガNOS(ポルトガル1部)の第32節が、現地8日から12日にかけて開催されている。各地で組まれている9試合の中から、日本人選手たちの活躍も期待される注目すべき3試合のプレビューをお届けする。

ポルトは勝って逆転優勝への望みをつなげるか 【©LigaPortugal】

【ポルト対ファレンセ】

 前節のベンフィカ戦に引き分けた2位のポルトは、1位のスポルティングCPと8ポイント差でファレンセ戦を迎える。リーグ戦は残り3試合で、もしこの試合で勝ち点を落とすようなことがあれば、その時点でスポルティングCPの優勝が決まってしまう。ただ、勝利して3ポイントを積み上げたとしても、スポルティングCPがボアヴィスタに勝利すると優勝決定。ポルトはリーグ連覇に向けて、まさに崖っぷちだ。一方、ファレンセは現在17位で自動降格圏に沈んでいる。ただ、残留安全圏内の15位まで3ポイント差、入れ替え戦に進む16位とは2ポイント差となっており、1年での2部降格を回避できる可能性が閉ざされたわけではない。上位と下位で置かれた立場は違うが、いずれにも勝たなければならない理由がある、極めて重要な一戦だ。

守田英正はサンタ・クララを欧州カップ戦出場へ導けるか 【©LigaPortugal】

【サンタ・クララ(守田英正所属)対リオ・アヴェ(食野亮太郎所属)】

 サンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正は、10日に26歳の誕生日を迎えた。前節までリーグ戦17試合連続のフル出場ということもあって、チームの浮沈の鍵を握る存在になっている。欧州カップ戦出場権獲得を目指すサンタ・クララは現在5試合連続勝利なしと苦しんでおり、逆転で6位以内へ滑り込むためにはこれ以上勝ち点を落とすことはできない。だが、リオ・アヴェもそう簡単には勝たせてくれないだろう。15位と残留圏内にはいるが、現在リーグ戦9試合連続勝ちなし。そろそろ降格圏もちらつき、尻に火がついているはずだ。未勝利期間も決して負けは多くなく、6分3敗と地道に勝ち点を積み上げてはいる。ただ、1部残留をより確実なものにするためには勝利が必要で、残り3試合はこれまで以上に高いモチベーションで挑んでくるに違いない。サンタ・クララの守田とリオ・アヴェのFW食野亮太郎による日本人対決の実現も期待される一戦は、日本時間12日0時開始予定となっている。

スポルティングCPのペドロ・ゴンサウヴェスにはリーグ得点王のタイトルもかかる 【©LigaPortugal】

【スポルティングCP対ボアヴィスタ】

 スポルティングCPは19年ぶりのリーグ優勝を、その視界にはっきりと捉えている。前節、2位のポルトがベンフィカと引き分けたことで優勝争いは一気に前へ進んだ。同一シーズン内では歴代最長のリーグ戦31試合無敗で首位に立つスポルティングCPと、ポルトの勝ち点差は現在8ポイントとなっている。リーグ戦は残り3試合。もしこの試合でボアヴィスタに勝利すれば、ポルトの結果にかかわらずスポルティングCPの優勝が決まる。もしボアヴィスタと引き分けても、ポルトがファレンセ戦で引き分け以下なら優勝決定だ。一方、ボアヴィスタは現在16位で、このままいけば2部3位との入れ替え戦へ回ることになってしまう。自動残留圏の15位とは1ポイント差のため、スポルティングCPに何とか一矢報いて勝ち点を積み上げ、あわよくば無敗記録も破りたいところだろう。優勝が決まるか、あるいは次節以降に持ち越しか。意地のぶつかり合いだ。

【その他の試合】

現地8日(日本時間9日0時)
パソス・デ・フェレイラ 1-1 マリティモ

現地9日(日本時間10日4時)
ジル・ヴィセンテ(藤本寛也所属) 1-1 スポルティング・ブラガ
※藤本は69分から途中出場

現地10日(日本時間11日2時)
ポルティモネンセ(安西幸輝&中村航輔所属)対モレイレンセ

現地11日(日本時間12日0時)
トンデラ対ベレネンセス

現地11日(日本時間12日2時)
ナシオナル対ベンフィカ

現地12日(日本時間13日4時15分)
ヴィトーリアSC対ファマリカン
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著者プロフィール

ポルトガル・リーグはポルトガルのプロサッカーリーグです。プリメイラ・リーガ(またはリーガ・NOS)とも呼ばれる1部リーグは1934年に開設され、現在18クラブで構成されています。

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