安西幸輝vs食野亮太郎のマッチアップ実現なるか? 日本人選手たちの重要な試合が目白押し【リーガNOS第30節プレビュー】
リーガNOS(ポルトガル1部)の第30節が、現地4月29日から5月1日にかけて開催されている。各地で組まれている9試合の中から、日本人選手たちの活躍も期待される注目すべき4試合のプレビューをお届けする。
ベンフィカ相手に金星を挙げて以降、ファマリカンとベレネンセスに連敗しているジル・ヴィセンテは降格圏に沈むファレンセと対戦する。パソス・デ・フェレイラに勝利し、好調のポルティモネンセと引き分けたファレンセは上り調子で、この試合に勝てば自動降格圏を脱出できる可能性もある。キーマンはキャプテンマークを巻く25歳のスコットランド人MFライアン・ゴールドだ。今季はリーグ戦で8得点6アシストを記録しており、チーム総得点の半分以上に関与している。逆にジル・ヴィセンテはこの左利きのアタッカーを止めることができれば、勝利に大きく近づくことができるだろう。藤本寛也は前節、3試合ぶりに右ウィングで先発起用された。下位クラブ同士の対戦でゴールやアシストという結果を残し、勝利に貢献して監督にアピールを続けたい。
怒涛の3連勝で一時は9位まで浮上したポルティモネンセだったが、2試合連続で勝利を逃して残留争いに逆戻り。まだまだ油断できない日々が続く。今節、もしリオ・アヴェに大差をつけられて敗れたうえ、他会場の結果しだいでは15位まで転落する可能性もある。来季に向けて1部残留の安全圏に飛び込むためにも、重要な一戦だ。一方、15位のリオ・アヴェは監督交代後も調子が上がらず、前節まで7試合勝利なしと苦しんでいる。この試合でなんとしてでも浮上のキッカケをつかみたいと考えているだろう。また、両クラブには日本人選手が在籍しており、直接対決が実現するかもしれない。ポルティモネンセに所属するDF安西幸輝は主力として起用されている一方、リオ・アヴェのU-24日本代表FW食野亮太郎は途中出場がメイン。2人が同時にピッチに立つとすれば、試合終盤が有力だ。
サンタ・クララに所属する日本代表MF守田英正は、前節ベンフィカ戦で印象的なパフォーマンスを披露し、さらに評価を高めた。中盤の絶対的な軸として機能しており、どんなシステムや組み合わせでも必ず起用されている。欧州カップ戦出場圏内が見えてきたタイミングで迎えるのは、残留争いで苦しむボアヴィスタとのホームゲームだ。サンタ・クララは直近3試合で勝ちがなく、シーズン終盤に向けて勝ち点3を手にして再びエンジンをかけていきたいところ。反対にボアヴィスタは勝ち点を1ポイントでも積み上げ、残留圏内に浮上すべく燃えているに違いない。互いに置かれた状況は違うが、明確なモチベーションがあり、熱い試合が繰り広げられるだろう。
前節、スポルティングCPは序盤に退場者を出しながら上位のスポルティング・ブラガに競り勝ち、改めて地力の強さを証明した。リーグ戦開幕からの無敗記録も29試合に伸ばしたうえ、2位ポルトが引き分けたため、勝ち点差は再び6ポイントに広がっている。悲願の優勝に向けて前進するためにも、残留争い中のナシオナル相手に勝ち点を落とすわけにはいかない。一方、ナシオナルは前節のヴィトーリアSC戦で連敗を「10」で止めた。首位のスポルティングCPに勝利するのは極めて難しいが、アウェイの地で1ポイントでも積み上げられれば、残り4試合につながる重要な成果と言えるだろう。スポルティングCPのリーグ戦残り5試合は、ベンフィカとのダービーマッチを除けばどの相手も下位クラブで、ナシオナル戦に勝利すれば優勝への道のりは盤石となるか。
【その他の試合】
現地29日(日本時間30日4時30分)
マリティモ 1-0 スポルティング・ブラガ
現地30日(日本時間30日23時)
パソス・デ・フェレイラ対ベレネンセス
現地30日(日本時間5月1日1時)
ヴィトーリアSC対モレイレンセ
現地30日(日本時間5月1日3時)
トンデラ対ベンフィカ
現地30日(日本時間5月1日5時15分)
ポルト対ファマリカン
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