千葉ロッテドラ1・鈴木昭汰は5試合目で悲願のプロ初勝利なるか【4/25 パ・リーグ見どころ】

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総力戦明けの鴎対鷹は鈴木昭汰と松本裕樹が先発。グラシアルは3試合連続猛打賞中

 4月25日の13時から、ZOZOマリンスタジアムで千葉ロッテと福岡ソフトバンクの第6回戦が行われる。千葉ロッテが制した24日の試合は4時間半に及ぶ乱打戦。両チームとも中継ぎ陣を大量につぎ込んでいるため、先発投手に少しでも長く投げてほしいところだろうが、両先発はその思惑に応えられるか。

【今季対戦成績】
千葉ロッテ→1勝4敗
福岡ソフトバンク→4勝1敗

【千葉ロッテ】鈴木昭汰投手 4試合0勝1敗 23回 27奪三振、防御率2.35
【福岡ソフトバンク】松本裕樹投手 3試合1勝0敗 10回 4奪三振、防御率1.80

 千葉ロッテの先発は、鈴木昭汰投手。今季はここまで4試合に先発して全て2失点以内と、勝利投手になっていてもおかしくないような投球内容だが、援護に恵まれず未だ勝ちがついていない。前試合で19安打を放った強力打線が相手となるが、好投を披露することができるか。

 ドラフト1位ルーキーにプロ初勝利を届けるべく、打線の援護にも期待。鍵となりそうなのは、荻野貴司選手だ。24日は猛打賞に加え2四球も選ぶ5出塁の活躍で、チームの勝利に貢献した。打線の核であるマーティン選手、安田尚憲選手が20を越える打点を挙げているのも、前を打つ打者の出塁があってこそ。25日も、リードオフマンとしてチームを引っ張りたい。

 対する福岡ソフトバンクは、松本裕樹投手が先発する。今季挙げた1勝は中継ぎ登板時のもの。先発した2試合は、それぞれ4回70球、5回87球で降板しており勝敗が付いていないが、いずれも2失点以内に収めており安定感が光る。25日もきっちりと試合を作り、カード勝ち越しを狙う。

 打線では、24日にも4安打を放ったグラシアル選手の活躍が光る。20日の試合終了時点で.304だった打率は、3試合連続の猛打賞で.370まで急上昇。リーグ打率ランキングでは2位・甲斐拓也選手に大きく差を付けて首位に立っている。1試合に1安打では打率が下がる可能性が高いほどの高打率だが、どこまで維持できるか。その打撃に要注目だ。

楽天の先発は抜群の制球力を見せる早川隆久。埼玉西武は平井克典で連敗脱出を狙う

東北楽天ゴールデンイーグルス・早川隆久投手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 楽天生命パーク宮城では13時から、楽天と埼玉西武の第6回戦が行われる。24日の試合では、緊迫した投手戦を楽天が制し、先発の田中将大投手がNPB通算100勝を達成した。4安打に終わった埼玉西武は、2つの引き分けを挟んで5連敗となった。

【今季対戦成績】
楽天→4勝0敗1分
埼玉西武→0勝4敗1分

【楽天】早川隆久投手 4試合2勝2敗 25.2回 25奪三振、防御率2.10
【埼玉西武】平井克典投手 4試合3勝0敗 24.2回 26奪三振、防御率1.82

 楽天の先発は、ルーキー・早川隆久投手。2勝目を挙げた18日の前回登板では、自己最長となる8回を投げ、1失点と好投して自身初のHQSを記録した。ここまで4試合で25.2回を投げ、与えた四死球はたったの「3」。奪三振も25と、ほぼ毎回三振を奪う計算だ。抜群の制球力と奪三振能力で3勝目を狙う。

 打線は、23日に来日初出場で初本塁打を放ったディクソン選手の活躍にこの試合でも期待したい。24日はしぶとく内野安打で先制点を挙げ、2試合連続打点を記録した。連日の活躍で勝利に貢献したい。

 対する埼玉西武の先発は、リーグトップの3勝を挙げている平井克典投手。18日の福岡ソフトバンク戦は、6回2失点の力投も勝敗が付かなかった。楽天相手には初先発。中継ぎとして対戦した昨季は8試合で防御率7.27と打ち込まれたが、今季ここまで防御率1.82の好調ぶりを発揮し勝利を挙げたい。

 打線は、24日にマルチ安打を記録した中村剛也選手が打線をけん引するか。4月に入ってからはやや不調気味で一時は打率1割台となるも、5試合連続安打と徐々に状態を上げている。チームはこの7試合で本塁打が生まれておらず、中村選手自身も6日の2号ソロ以来となっている。その美しいアーチで打線を活気づけ、連敗脱出となるか。

北海道日本ハムは好調の郡拓也に期待。オリックス・竹安大知が今季初先発のマウンドへ

北海道日本ハムファイターズ・郡拓也選手 【(C)パーソル パ・リーグTV】

 札幌ドームでは14時から、北海道日本ハムとオリックスの第6回戦が行われる。24日の試合では、北海道日本ハムが5対3で今季札幌ドーム初勝利を挙げた。

【今季対戦成績】
北海道日本ハム→3勝1敗1分
オリックス→1勝3敗1分

【北海道日本ハム】金子弌大投手 2試合0勝1敗 11.1回 7奪三振、防御率2.38
【オリックス】竹安大知投手 6試合1勝0敗 9回 6奪三振、防御率3.00

 北海道日本ハムの先発は金子弌大投手。前回登板した18日の試合では、5回6安打1四球4奪三振2失点で黒星を喫した。オリックスとは9日に対戦し、勝ち負け付かずも7回途中3安打1失点の好投を見せている。今回の対戦でもきっちり試合を作る投球で、今季初勝利を挙げられるか。

 打線では郡拓也選手に期待がかかる。今季初打席でいきなり安打を記録すると、ここまで8試合25打席で打率.348と好調だ。1番打者を務めた24日にも先制打を放ち、チームの勝利に貢献。一軍定着に向けて、この好調をキープしたい。

 対するオリックスは竹安大知投手が先発のマウンドへ。20日の埼玉西武戦では同点の5回表に中継ぎとして登板し、相手打線の勢いを止める好救援。これが味方の攻撃につながり、勝利投手となっている。今季初先発となるこの試合では、どのような投球を見せてくれるだろうか。

 竹安投手を援護したい打線の注目は、直近4試合連続で安打を放っている宗佑磨選手。北海道日本ハムに対しては、ここまで5試合で毎試合安打をマークしており、打率も17打席で.429と当たっている。この試合でも打線をけん引する活躍を見せたいところだ。

北海道日本ハムのルーキー・古川裕大が好調をアピール!

 イースタン・リーグ公式戦、北海道日本ハム対巨人の第6回戦は13時からファイターズ鎌ケ谷スタジアムにて行われる。

【今季対戦成績】
北海道日本ハム→2勝3敗
巨人→3勝2敗

 北海道日本ハムの打線では、ルーキー・古川裕大選手に注目だ。23日の試合ではスタメンで出場すると、プロ初本塁打をマーク。24日には、代打で2点適時二塁打を放つ活躍を見せた。この試合でも好調ぶりをアピールしたい。

虎視眈々と一軍を狙う和田恋と支配下返り咲きを目指す吉持亮汰

 イースタン・リーグ公式戦、楽天対東京ヤクルトの第6回戦は13時からウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉で行われる。

【今季対戦成績】
楽天→4勝1敗
東京ヤクルト→1勝4敗

 楽天打線を引っ張るのは、和田恋選手と吉持亮汰選手だ。24日の東京ヤクルト戦で3安打2打点を記録した和田選手。昨季は二軍でリーグ2位の12本塁打を放ったものの、一軍では持ち味を発揮できなかった。まずは一軍昇格に向け、打力に磨きをかけたい。吉持選手は、ここまで打率.305、24日にも途中出場ながら安打を放っている。支配下返り咲きに向けて、アピールを続けたいところ。

埼玉西武は前日2ランの岸潤一郎に期待。千葉ロッテ・高濱卓也は連日の活躍なるか

 イースタン・リーグ公式戦、埼玉西武対千葉ロッテの第6回戦が13時からCAR3219フィールドで行われる。

【今季対戦成績】
埼玉西武→1勝4敗
千葉ロッテ→4勝1敗

 埼玉西武は前日に2ランを放った岸潤一郎選手に注目したい。今季は開幕一軍入りを果たすも、なかなか出場機会を得られず17日に登録末梢となった。次の機会を得るため、そして定着するためにも、走攻守でレベルアップを図りたいところだ。

 対する千葉ロッテは高濱卓也選手の連日の活躍に期待だ。ここまで.387と好調を維持している高濱選手は、前日はいずれもタイムリーとなる2安打2打点の活躍。特に2本目のタイムリーは一時同点となる貴重な一打となった。支配下復帰へ、このままアピールを続けたい。

一軍昇格へアピールしたい福岡ソフトバンク・柳町達、オリックス・宜保翔に注目

 ウエスタン・リーグ公式戦、福岡ソフトバンク対オリックスの第9回戦は、13時からタマホームスタジアム筑後で行われる。

【今季対戦成績】
福岡ソフトバンク→5勝3敗
オリックス→3勝5敗

 福岡ソフトバンクは、柳町達選手に注目。昨季、二軍で打率.295をマークしたプロ2年目の若鷹だが、今季はここまで打率.206と結果を残せていない。しかし、24日は途中出場で2打数2安打を記録。このまま打撃の調子を上げられるか。

 対するオリックスは、宜保翔選手に期待だ。こちらは24日に猛打賞を記録している。打撃力を課題としており、昨季は一軍で10試合に出場し、2安打を放つにとどまった。一軍昇格へ、まずは二軍でアピールを続けたい。
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