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2020/12/13 阪神11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) 1着 6番 ソダシ

今年も無敗の桜花賞馬が誕生か!?

JRA-VAN

今週は日曜日に阪神競馬場で桜花賞が行われる。注目ポイントのひとつとして、昨年JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いた無敗のソダシが連勝を伸ばせるか、という点が挙げられる。無敗での桜花賞制覇となれば、昨年のデアリングタクトに続き史上8頭目の快挙となる。いつものように過去10年の結果を分析し、レースを展望していきたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

過去10年の桜花賞好走馬

■表1 ■表1 過去10年の桜花賞好走馬

表1は過去10年の桜花賞好走馬の一覧。3着以内に入った馬たちの前走成績や2走前成績を記載した。上がり3ハロンがメンバー中1位だった場合は背景色が黄色、2位は水色、3位は緑色となっている。桜花賞トライアルの中では、チューリップ賞が圧倒的に本番との関連性が強い。好走馬30頭中18頭が前走で同レースに出走していた。

ただ、最近4年の勝ち馬に関しては前走がチューリップ賞ではなかった。2011年は上位3頭すべてがチューリップ賞以外というめずらしい結果だったが、こうした傾向は最近ならではという印象もある。というのも、桜花賞に限らずクラシックでは、前哨戦を使わないで本番に挑み、なおかつ結果も出すケースが増えているからだ。例えば皐月賞では19年サートゥルナーリア、20年コントレイルが前走ホープフルS(1着)以来の休み明けで出走し、きっちりと勝利を飾っている。

後ほど詳しく触れることになるが、今年の桜花賞はソダシとサトノレイナスという注目馬2頭が前走阪神ジュベナイルフィリーズ以来の休み明けで出走する予定だ。かつてはこうしたブランク自体が不利と考えられたが、今ではほとんど心配する必要がなくなってきた印象だ。

過去10年、チューリップ賞→桜花賞と連勝を果たしたのは、14年のハープスター1頭と意外にも少ない。16年シンハライトや17年ソウルスターリング、18年ラッキーライラックはチューリップ賞こそ勝利したが、桜花賞では涙をのんだ。とはいえ、チューリップ賞で好走することが悪いはずがない。大きく敗れた場合はマイナス材料ともなりうるため、基本的に出走すれば3着以内には入りたい。さらに上がり3ハロンでもメンバー中3位以内を記録していることが望ましい

チューリップ賞と並んでポイントとなるレースが阪神ジュベナイルフィリーズだ。前走同レースの馬は14年レッドリヴェールしかいないが、2走前が同レースだった馬は13頭もいる。やはり阪神芝1600mで行われるG1ということで、桜花賞とは密接な関係がある。1〜2走前に阪神ジュベナイルフィリーズに出走し、そこで連対を果たしていた馬は11頭もいた。さらに上がり3ハロンも優秀であればなお良い。20年2着レシステンシアは阪神ジュベナイルフィリーズで逃げて、上がり3ハロン35秒2とメンバー中最速の脚をマークしていた。これは特殊な例だが、瞬発力を発揮して好走した馬が多いといえる。

一方、チューリップ賞や阪神ジュベナイルフィリーズに出走せず桜花賞で好走した馬は、11年のマルセリーナとトレンドハンター、12年ヴィルシーナ、18年アーモンドアイ、19年グランアレグリア、20年デアリングタクトの6頭(17年レーヌミノルは3走前に阪神ジュベナイルフィリーズに出走して3着)だった。このうちマルセリーナとグランアレグリアを除く4頭はオープンクラスの芝1600m以上のレースを含めて連勝中だった。グランアレグリアにしても2走前に重賞(サウジアラビアロイヤルC)を勝ち、前走は朝日杯フューチュリティSで3着と十分すぎるほどの実績を持っていた。またアーモンドアイやグランアレグリアを筆頭に、桜花賞以降も目覚ましい活躍をした馬ばかりということに気づく。つまり阪神芝1600mのトライアルやG1を未経験の場合は、絶対能力がかなり高くないと桜花賞では通用しないということが言える。

今年の桜花賞出走予定馬

■表2 ■表2 今年の桜花賞出走予定馬

それでは今年の桜花賞を展望していくことにする。出走予定馬は表2の通り。

【結論】

まず前走チューリップ賞で3着以内に入ったのはエリザベスタワーとメイケイエール、そしてストゥーティ。1着同着というめずらしい結果となったが、比較的人気通りで順当と言えるだろうか。しかし、上位3頭で上がり3ハロンも3位以内という馬はいなかった。メイケイエールは完全に折り合いを欠きながらも勝つという凄いポテンシャルをみせたが、阪神芝1600mは適条件ではないかもしれない。

前走もしくは2走前に阪神ジュベナイルフィリーズに出走した馬は6頭いる。メイケイエールは4着で、5着だったヨカヨカと17着に惨敗していたシゲルピンクルビーがフィリーズレビューで連対を果たしたことを考えると、昨年の同レースはG1にふさわしいレベルのレースだったと言える。同レースを勝ったソダシとハナ差の2着だったサトノレイナスの地力の高さは、当然評価すべきだろう。

ただ、阪神ジュベナイルフィリーズでの上がり3ハロンは、ソダシもサトノレイナスもメンバー中3位以内ではなかった(1位は3着のユーバーレーベン)。圧倒的な決め手で突き抜けたわけではなく、スピードの持続力やレース運びのうまさで好走を果たした感じだ。こうしたタイプは安定感があるかもしれないが、強烈な瞬発力を持っている馬に負かされる心配はある。問題は今回、そんな強力なライバルがあらわれるかどうかだ。

成績的に可能性があるのは、芝1600m以上のオープンクラスのレースを含んで連勝中の馬だろう。前走クイーンCを勝ち3連勝のアカイトリノムスメか、未勝利→フェアリーSと連勝中のファインルージュになる。もし将来的にも大活躍するほどの素質馬であれば、阪神芝1600mの経験値は必要ない。突き抜けて勝利を飾るかもしれない。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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