春の盾へと弾みをつけるのはどの馬? 阪神大賞典を分析
【2021/1/24 中山11R アメリカジョッキークラブカップ(G2) 1着9番 アリストテレス】
人気別成績
■表1 【人気別成績】
年齢別成績
■表2 【年齢別成績】
阪神芝重賞・実績別成績
■表3 【阪神芝重賞・実績別成績】
芝2200m以上の勝利数別成績
■表4 【芝2200m以上の勝利数別成績】
前走レース別成績
■表5 【前走レース別成績】
そのほか、前走ジャパンC組も4頭中2頭と好相性だが、今年は該当馬がいない。あとは、オープン特別や3勝クラスから好走した馬が4頭おり、そのうち3頭は前走1着だった。もう1頭の19年2着カフジプリンスは3勝クラス3着からの臨戦。ただし、同馬は重賞3着2回などすでにオープンでも実績を残しており、前走3勝クラス組としては例外的な存在とみるべきだろう。
前走同年のG2出走馬・前走4角通過順別成績
■表6 【前走同年のG2出走馬・前走4角通過順別成績】
前走ダイヤモンドS出走馬の各種データ
■表7 【前走ダイヤモンドS出走馬の各種データ】
種牡馬別成績
■表8 【種牡馬別成績】
【結論】
同じく前走古馬G2組では、日経新春杯を制したショウリュウイクゾも上り調子の1頭だ。こちらも前走4角3番手で好走条件を満たし、芝2200m以上で3勝というのも好材料。過去の戦績を確認すると、阪神で人気以下の着順に終わるケースが目立つのは少々気になるものの、昇り龍の勢いでカバーしたいところだろう。
好走率の高い前走有馬記念組は、昨年の勝ち馬でもあるユーキャンスマイルだけ。惜しむらくは有馬記念で11着と、この組で好走率の高い9着以内に合致しない点だが、今年の出走馬では唯一の阪神重賞勝ち馬で、芝2200m以上も4勝と実績としては申し分ない。好走率がやや落ちる6歳馬ではあるものの、上位人気が予想される存在であれば過剰に心配する必要はなさそうだ。
今年も最多勢力となったダイヤモンドS組は1、2着馬なら期待大だったが、登録のある3頭は該当せず。そのなかで触れるとすれば、好走率が高い斤量の増減なしに該当し、ディープインパクト産駒でもあるメイショウテンゲンか。この組では好走例のない前走10着以下に該当するのは大きなマイナスだが、昨年3着の適性を活かしたいところだ。また、前走8着で、斤量が今回増となるタイセイトレイルもダイヤモンドS組の好走データにはあまり合致しないのだが、芝2200m以上で3勝を挙げ、ハーツクライ産駒という点はプラス。そして、タイセイトレイルに触れるのであれば、同じく芝2200m以上で3勝のハーツクライ産駒であるゴーストの名前も挙げないわけにはいかないだろう。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。
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