レジェンドたちが惚れ込んだ“絶滅危惧種”、ペリストリ

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ディエゴ・フォルランやクリスティアン“セボージャ”ロドリゲス、フアン・ロマン・リケルメら、ラ・リーガのレジェンドたちの言葉を信じるのならば、1月31日にマンチェスター・ユナイテッドからアラベスへレンタル移籍してきたファクンド・ペリストリは、これから数ヶ月のうちに輝きを放ちはじめるニュースターとなる可能性がある。

フォルランとセボージャは、早くからペジストリの才能に惚れ込んでいた。モンテビデオ出身の彼が名門ペニャロールでトップチームの試合に出はじめた頃、監督を務めていたのがフォルランであり、セボージャはキャプテンとしてプレーしていたからだ。

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2018年に16歳でトップチームの練習に参加しはじめ、17歳でデビューした2019年の国内リーグではベスト11に選ばれるほど大きなインパクトを残した。同年12月にはボカ・ジュニオルスの副会長を務めるリケルメから「彼ほどピッチ上で図々しくプレーできる選手は今やほとんどいなくなった」と絶賛された。

2020年にはコパ・リベルタドーレスで5試合に出場し、チリの強豪コロコロ戦で1ゴールを記録。その頃にはヨーロッパの強豪クラブから注目を集めるようになった。その中にはウルグアイと強いコネクションを持つレアル・マドリーやアトレティコの名もあった。前者には2016年にペニャロールからフェデ・バルベルデを獲得した実績があり、後者にはホセ・マリア・ヒメネス、ルーカス・トレイラ、ルイス・スアレスら3人のウルグアイ代表選手がいた。

だがマドリーの2クラブに先んじ、昨年10月にペリストリと契約を結んだのはマンチェスター・ユナイテッドだった。ユナイテッドではU23チームの一員として8試合に出場し、マンチェスター・シティーとのダービーで決めたゴラッソを含む3ゴールを記録。ただトップチームデビューには至らなかったため、トップリーグでの経験を積むべくレンタル移籍することになった。

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アラベスでは第24節レアル・ソシエダ戦で初出場したばかりだ。これまでは右サイドを主戦場としてきたが、左右両足を難なく使いこなす彼はどちらのサイドでもプレーできる。驚くべきスピードの持ち主で、ゴールライン際までえぐってクロスを上げるプレーは、空中戦を得意とする得点源ホセルとの相性も抜群だ。

アベラルド・フェルナンデス監督が求める守備面での献身性も持ち合わせ、得点力も高い。大学で建築を専攻するなど、学ぶ意欲にも満ちている。アラベスのファンは、近接するエイバルで攻撃の中心となった若きドリブラー、ブライアン・ヒルのように活躍することをペリストリに期待している。

そのためにはバルセロナのトップチームに定着した同郷のロナルド・アラウホのように、トップリーグのレベルにいち早く適応する必要がある。ウルグアイからイングランド、そしてスペインへ。激変する環境への適応は、昨年12月に19歳となったばかりの若者にとって簡単ではないだろう。

それでも“絶滅危惧種”と呼ばれて久しい彼のようなアタッカーにかかる期待は大きい。はたしてペリストリは、残り数ヶ月のラ・リーガ・サンタンデールで持てる才能を発揮することができるだろうか。
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