【ハンド世界選手権】彗星JAPAN アルゼンチンに及ばず 次戦は前回王者デンマークと

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【Yukihito TAGUCHI / JHA】

後半は同点の健闘 ダグル監督「次の試合のデンマークに集中」

前半リードを奪われるも、3連続得点で食らいついた吉野樹選手 【Yuhikito TAGUCHI / JHA】

エジプトで開催中の第27回男子ハンドボール世界選手権。日本はメインラウンドへ進出し、メインラウンドグループIIで3試合を行います。その初戦、彗星JAPANは中南米王者のアルゼンチンと対戦しました。

前半、日本のシュートが相手のディフェンスやGKに阻まれます。一方で、アルゼンチンの左腕Pizarro選手(RB・背番号3)などに連続得点を許し、開始9分で2-6と4点のリードを奪われます。Pizarro選手には前半だけで9失点を許しました。

日本はタイムアウトを請求。その直後からLB吉野樹選手(トヨタ車体)がロングシュート、ブレークスルー、速攻と多彩な3連続得点を決め、11分には1点差まで追い上げます。
しかしミスから相手に速攻のチャンスを与えることも目立ち、再び点差が開きます。それでも日本は食らいつきますが、ラスト1分に連続失点を喫し、13-17で前半を終えました。

後半はGK中村匠選手(豊田合成)の好セーブにも助けられてPizarro選手を抑えたものの、司令塔Diego Simonet(CB・背番号6)のロングシュートやステップシュート、ミスからのBaronetto(RW・背番号9)の速攻に失点を重ねてしまいます。
日本の攻撃は、PV吉田守一選手(PV・ポーランドSPR Tarnów/筑波大学在籍中)が得点を重ね、7mスローはRW元木博紀(大崎電気)が落ち着いてすべて決めますが、点差は縮まらず、残り9分で最大の7点差となりました。
終盤、ようやくチャンスが来たキャプテン土井レミイ杏利選手(大崎電気)が2連続得点で意地を見せ、後半は11-11の同点としたものの、24-28で試合終了となりました。

▽ダグル・シグルドソン監督のコメント
プレーはそれほど悪くないし結果もそれほど悪くないが…ほぼ合格だが、この「ほぼ」が大きすぎた。
次の試合のデンマークに集中し、そこで今回よりいいパフォーマンスができるようにしたい。

▽土井レミイ杏里キャプテンのコメント
予選ラウンドで本当にハードな試合を3試合連続して過密なスケジュールの中でやったので、疲れが軽くたまっていたんじゃないかなと思う。ここで我慢して乗り越えられる精神力と体の強さを今後さらに鍛えていかないといけない。
相手が高いプレッシャーを与えるディフェンスで両サイドをつぶしにくることは分かっていて対策もしていたが、崩すことが最後までできなかった。
相手は成熟した連携がとれるいいチームだが、今日の敗因は予選ラウンドのような自分たちのハンドボールができていなかったこと。

次戦は24日(日)午前4時半(日本時間)から、前回大会優勝国のデンマークに挑みます。
日本では今大会、すべての試合が国際ハンドボール連盟(IHF)のYouTubeチャンネルで無料で見られます。
オリンピックへの試金石となるメインラウンドグループで戦う彗星JAPANを応援いただき、速く、強く、迫力満点のハンドボールの魅力に触れていただきたいと願っております。

【対戦国メモ】
▽3カ国とも東京オリンピック出場権を獲得済み。
▽アルゼンチン:
対戦日時(日本時間):21日(木)23:30〜
2020年1月中南米選手権優勝。世界選手権前回大会は17位。
▽デンマーク:
対戦日時(日本時間):23日(土)28:30(24日(日)午前04:30)〜
2020年1月欧州選手権13位。世界選手権前回大会(2019年1月)優勝。
▽バーレーン:
対戦日時(日本時間):25日(月)23:30〜
2020年1月アジア選手権4位。世界選手権前回大会は20位。

【観戦メモ】
▽配信:
日本からはIHFのYouTubeチャンネルで無料中継及び録画配信が見られます(この記事の下部にリンクあり)
▽公式情報:
日本ハンドボール協会(JHA)公式サイトのほか、JHA公式SNS(Facebook、Twitter、Instagram)及びJHA公式「ハンドボール日本代表応援団」SNS(Twitter、Instagram)で展開中。速報はTwitterでお届けしています(下部に公式サイトへのリンクあり)。
▽ハッシュタグ:
#Egypt2021、#彗星JAPAN
▽大会について:
2年に1度、世界一を争う大会で、今回は32ヶ国が出場。4ヶ国の予選グループで上位3位までがメインラウンド(2次リーグ)へ進出。
メインラウンドでは、グループCからの勝ち上がり国(クロアチア・カタール・日本)がグループDからの勝ち上がり国(デンマーク・アルゼンチン・バーレーン)とそれぞれ対戦。
6チームのうち、上位2カ国が準々決勝へ進出。
※同じグループからの勝ち上がり国同士は、予選ラウンドでの対戦結果の勝ち点を持ち越し。現在、日本はクロアチアに同点、カタールとアルゼンチンに敗戦で勝ち点1。
※グループII 順位(21日終了時点)
1. デンマーク(勝ち点6)
2. クロアチア(勝ち点5)
3. アルゼンチン(勝ち点4)
4. カタール(勝ち点2)
5. 日本(勝ち点1)
6. バーレーン(勝ち点0)
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著者プロフィール

公益財団法人日本ハンドボール協会(JHA)です。スポーツの基礎である「走・投・跳」の3要素を兼ね備え、スピーディーで迫力のあるハンドボール。身体接触の激しさから「空中の格闘技」とも呼ばれる、世界一面白いスポーツの魅力をお伝えします。 東京オリンピックへの出場を控える男女日本代表「彗星JAPAN」と「おりひめJAPAN」の公式ならではの情報をはじめ、アンダー各カテゴリ代表やJHA主催の全国大会、ビーチハンドボールについても配信してまいります。

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