【ハンド世界選手権】彗星JAPAN アンゴラに競り勝ち、24年ぶり予選突破

日本ハンドボール協会
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【Yukihito TAGUCHI / JHA】

メインラウンド進出をかけ、互いに譲らず最後まで1点を争う展開 日本が勝ち切る 

アンゴラに勝ってメインラウンド進出を決め喜ぶ彗星JAPANメンバー 【Yukihito TAGUCHI / JHA】

エジプトで開催中の第27回男子ハンドボール世界選手権は19日、予選グループ最終日を迎え、予選グループ突破をかけたアンゴラ戦、彗星JAPANが30-29で接戦を勝ち切り、メインラウンド進出を決めました。
1997年(熊本大会)以来24年ぶりの世界選手権での予選突破となります。

チーム最多の7得点でMVPに輝いた渡部仁選手 【Yukihito Taguchi / JHA】

日本は引き分け以上でメインラウンド進出が決まる試合。前回大会で3点差で敗れたアンゴラに対し、この2年間の成長を見せたい試合。

前半、どちらも譲らない展開が続きますが、終盤、アンゴラのDF反則で2分間退場が連続します。
日本はその好機を逃さずに得点を重ね、GK中村匠選手(豊田合成所属)の7mスローセーブにも助けられ、20分過ぎから無失点のまま、16-12の4点リードでハーフタイムを迎えました。

後半、アンゴラのLB13番Tati選手が得点を重ねるものの、日本がリードを保ち、そのまま勝てるかと思われた45分過ぎから、日本のシュートが入らず、アンゴラに速攻のチャンスを与え、連続失点。
残り7分を前に同点に追いつかれ、さらに残り5分を前に逆転を許してしまいます。

しかし「勝ち切る強さ」を見せたい日本。
ここで諦めず、55分、RW元木博紀選手(大崎電気所属)がサイドシュートを決め、同点とします。
さらに次の日本の速攻で元木選手に衝突した相手選手が2分間退場となると、数的優位を利用して冷静に攻撃し、キャプテン土井レミイ杏利選手(大崎電気所属)のゴールでリードを奪い返します。
アンゴラは13番Tati選手が同点を狙うシュートを放ちますが、GK岩下祐太選手(トヨタ紡織九州所属)がファインセーブして窮地を救います。

残り90秒、日本が最後のタイムアウトをとり、ダグル・シグルドソン監督は「(メインラウンド進出には)同点でもいいんだ。シュートだ」と選手に伝えます。
直後、大会前に「勝負所で自分が得点できる力」をアピールしたいと語っていた司令塔CB東江雄斗選手(大同特殊鋼所属)が、角度の狭いアウトに飛び込みながらのスピンシュートを決め、2点差とします。
その後1点を返されたものの、30-29で日本が接戦を制し、メインラウンド進出を決めました。

この試合のMVPには、競る局面で何度も相手DFの間を割ってチーム最多7点を決めたRB渡部仁選手(トヨタ車体所属)が選ばれました。

メインラウンドへは予選8グループから上位各3チームが進出し、4グループ(各6チーム)に分かれてリーグ戦を行います。
日本はグループDからの3カ国(デンマーク、アルゼンチン、バーレーン)と対戦します。
また、同じ予選グループCからのメインラウンド進出チーム(クロアチア、カタール)との予選での対戦結果の勝ち点(1)を持ちあがります。
メインラウンドの各グループでは、6チーム中上位2位が準々決勝へ進出となります。
詳しい日程は追って発表されますが、試合は21日、23日、25日になる見込みです。

今大会、日本からはすべての試合が国際ハンドボール連盟(IHF)のYouTubeチャンネルで見られます。
初めてハンドボールの試合を見たという方の感想も日に日にSNSで増えており、「面白い」「コンタクトが多い」「スピーディー」「得点が多い」という声が目立ちます。
ぜひこの機会に、彗星JAPANの戦いにご注目ください。

【観戦メモ】
▽配信:
日本からはIHFのYouTubeチャンネルで無料中継及び録画配信が見られます(この記事の下部にリンクあり)
▽公式情報:
日本ハンドボール協会(JHA)公式サイトのほか、JHA公式SNS(Facebook、Twitter、Instagram)及びJHA公式「ハンドボール日本代表応援団」SNS(Twitter、Instagram)で展開中。速報はTwitterでお届けしています(下部に公式サイトへのリンクあり)。
▽ハッシュタグ:
#Egypt2021、#彗星JAPAN
▽大会について:
2年に1度、世界一を争う大会で、今回は32ヶ国が出場。4ヶ国の予選グループで上位3位までがメインラウンド(2次リーグ)へ進出。
グループCの日本は、15日にクロアチア、17日にカタール、19日にアンゴラと対戦し、メインラウンドではグループDからの各国と対戦となります。
▽「彗星JAPAN」の由来
ハンドボール男子日本代表チームの愛称。公募により2018年6月に命名。男子ハンドボールのスピーディーな動きと、力強いシュートの軌跡を象徴し、光輝くチームとなる決意が込められています。女子は「おりひめJAPAN」。
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著者プロフィール

公益財団法人日本ハンドボール協会(JHA)です。スポーツの基礎である「走・投・跳」の3要素を兼ね備え、スピーディーで迫力のあるハンドボール。身体接触の激しさから「空中の格闘技」とも呼ばれる、世界一面白いスポーツの魅力をお伝えします。 東京オリンピックへの出場を控える男女日本代表「彗星JAPAN」と「おりひめJAPAN」の公式ならではの情報をはじめ、アンダー各カテゴリ代表やJHA主催の全国大会、ビーチハンドボールについても配信してまいります。

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