【ハンド世界選手権】今夜アンゴラ戦 予選突破へ土井主将「ただただ勝ちに行く」
【Yukihito TAGUCHI / JHA】
日本はアンゴラに引き分け以上でメインラウンド進出 24年ぶりの予選突破を
日本は予選ラウンド突破をかけ、アンゴラと戦います。
第1戦では欧州2位のクロアチアと引き分け、勝ち点1を持つ日本。アンゴラとは引き分け以上でグループ3位以上が確定し、メインラウンド進出となります。
試合は日本時間23時半から、国際ハンドボール連盟(IHF)のYouTubeチャンネルで中継されます(下部にリンクあり)。
1997年(熊本大会)以来となる予選突破をかけて戦う「彗星JAPAN」にご注目ください。
土井キャプテン「ただただ勝ちに行く」最年少吉田選手「任せてください」
カタール戦で活躍した19歳の吉田守一選手 【Yuhikito TAGUCHI / JHA】
ダグル・シグルドソン監督が繰り返す目標「前回大会(24位)より良い結果」のためには予選突破が条件となり、そのためにアンゴラ戦での勝利(もしくは引き分け)が必須となります。
キャプテンの土井レミイ杏利選手(大崎電気所属)はカタールに敗戦後、「アンゴラ戦はただただ勝ちに行きます。絶対に勝つという、それだけです」と闘志をみなぎらせています。
カタール戦からベンチ入りしたPV(ピヴォット/ポスト)吉田守一選手(SPR Tarnów所属/筑波大学在籍中)はチーム最年少の19歳。
191cm、100kgの強靭なフィジカルと、ポーランドリーグで鍛えた技術を生かし、自身2得点に加え、6mライン際での攻撃ポジションで相手ディフェンス(DF)のファウルを誘って5本の7mスロー(ペナルティ)を獲得し、大きく貢献しました。
アンゴラ戦に向けては「個人的にはDFでのファーストコンタクト」をポイントとして挙げ、「身体能力の高いチームでぐいぐい来ると思います。それをはじき返してはじき返して。うまく頭を使って守りたいです」。攻撃では「継続して相手を振り回したい」と意気込み。
「次を勝たないと、もう終わりなので。任せてください」と頼もしいコメントで期待が高まります。
アンゴラとは、前回大会(2019年1月)23-24位決定戦で対戦し、3点差で敗れています。ダグル監督は「成長したところを見せる機会」と語り、雪辱を晴らす戦いに挑みます。
アンゴラは今大会ここまで、トップスコアラーはRBの背番号21番 Pestana選手と、LWの9番Maneco選手。カタールとクロアチアに敗れていますが、2試合とも前半は接戦となっており、立ち上がりと後半の粘りが鍵となりそうです。
【予選グループCの戦績】
日本 29(17-14,12-15)29 クロアチア
日本 29(16-15, 13-16)31 カタール
アンゴラ 25(13-14, 12-16)30 カタール
アンゴラ 20(11-12, 9-16)28 クロアチア
【観戦メモ】
▽試合:
予選グループC 日本対アンゴラ
▽日時:
1月19日(火)日本時間23:30〜
▽配信:
日本からはIHFのYouTubeチャンネルで無料中継及び録画配信が見られます(この記事の下部にリンクあり)
▽公式情報:
日本ハンドボール協会(JHA)公式サイトのほか、JHA公式SNS(Facebook、Twitter、Instagram)及びJHA公式「ハンドボール日本代表応援団」SNS(Twitter、Instagram)で展開中。速報はTwitterでお届けしています(下部に公式サイトへのリンクあり)。
▽ハッシュタグ:
#Egypt2021、#彗星JAPAN
▽大会について:
2年に1度、世界一を争う大会で、今回は32ヶ国が出場。4ヶ国の予選グループで上位3位までがメインラウンド(2次リーグ)へ進出。
グループCの日本は、15日にクロアチア、17日にカタール、19日にアンゴラと対戦し、メインラウンドではグループDからの各国と対戦となります。
▽アンゴラとの戦績(ダグル監督就任以来):
2019年1月 日本 29(14-15,15-17)32 アンゴラ
前回大会後、本格的に取り組んできたメンタルトレーニングの成果を
昨年11月、男子日本代表強化合宿中のメンタルトレーニングの様子 【JHA】
ハンドボール代表チームが合宿の本拠地とする東京の味の素ナショナルトレーニングセンターに隣接する国立スポーツ科学センター(JISS)から、スポーツ心理学の専門家である立谷泰久さんを、メンタルコーチとして2019年度から招き、合宿中にこれまで約20回に及ぶメンタルトレーニングを受けてきました。
メンタルトレーニングでは、座学やグループワークを通し、「日本代表としての『矜持』」について考えたり、ゲームへの入り方や気持ちを強く持ち続けることについて意識の改善を図ったり、大会・試合の目標設定をしたりという時間を大切に共有してきました。
その結果、昨年1月のアジア選手権では、予選とメインラウンドを全勝で通過。準決勝には韓国に延長戦の末、敗れたものの、3位決定戦ではバーレーンに1点差で勝ち切り、世界選手権(今大会)への切符を自力で獲得することにつながりました。
2020年はコロナ禍と東京オリンピックの延期により、彗星JAPANは3月下旬で合宿を中断しました。その後、今大会へ向けて再招集となった11月の合宿には、東京オリンピックの延期や国際大会の先行き不透明感などが選手のメンタルに影響することも踏まえた内容から再始動し、12月の合宿でもメンタルトレーニングの回を重ねて、今大会へ臨んでいます。
土井キャプテンは、今大会開幕時、「前回の世界選手権からアジア選手権を通して今日に至るまで、本当にメンタルの部分をものすごく鍛えました。闘争心がかなり向上してきた」と語り、カタール戦後も次のように話して前を向いています。
「今までの日本代表だったら、特に前回のアジア選手権もそうでしたし、前半勝ってて後半離れたら離れっぱなしで、結局7、8点差で負ける。今まではそうだったんです。そこから、もう一度追いついて逆転まで行ける強さがついてきたのは、かなり成長したと思います。ここからさらにもう一歩、勝ち切る強さをチームとして身につけていければなと思います」
予選突破をかけ、メンタル面の成長も見せる機会となります。
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