【ハンドボール】世界選手権 「歴史的引き分け」で幕開け 欧州2位クロアチアと

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【Yukihito TAGUCHI / JHA】

日本が序盤のリードを終盤まで死守 クロアチアも「驚いた」

CB東江雄斗選手がゲームメイクと自身5得点の活躍でMVPに選ばれた 【Yuhikito TAGUCHI / JHA】

エジプトで32ヶ国が出場し開催されている第27回男子ハンドボール世界選手権は大会3日目になる15日(日本時間16日未明)、日本の初戦を迎えました。

予選グループCで、欧州選手権2位(2020年1月)の優勝候補、クロアチアと対戦。

日本は先制点こそ許したものの、GK岩下祐太の4連続セーブからの速攻、CB東江雄斗やLB吉野樹のロングなどで連続得点し、前半11分には7-2とリードを広げました。前半は日本が3点リードで折り返します。
後半は、体格差のあるPVを使った攻撃を繰り返し狙われ、45分には1点差に追いつかれます。しかし、大学生ながらポーランドリーグで活躍するRB徳田廉之介の冷静なシュートや岩下の神がかったセーブで、一度も逆転を許さず、粘り続けます。
ラスト1分、吉野がもう一度1点のリードを奪いますが、残り20秒を切って日本のディフェンスの反則による7mスローで同点とされ、惜しくも試合終了となりました。

この結果で日本は勝ち点1を手にし、試合のMVPには前半の流れを作った東江が選ばれました。

試合後の記者会見ではクロアチアのLino Cervar監督は日本を「強く、ダイナミックで魅力的」だったと評し、Marino Maric選手も「驚いた」「速かった」と繰り返しました。国際ハンドボール連盟(IHF)もSNSで「Incredible result(信じられない結果)」と速報するなど、彗星JAPANへの期待は高まります。

次戦は17日(日本時間23:30)、アジア王者カタールとの対戦です。カタールは15日にアンゴラを30-25で破っています。
予選ラウンドはグループ4ヶ国でのリーグ戦で、3位以内がメインラウンド(2次リーグ)へ進み、グループDからの各国と対戦します。

今大会の試合はすべてIHFのYouTubeチャンネルで無料配信されていますので、ぜひご覧ください(記事下部にリンクがあります)。

ダグル監督「将来につながるものを多く得た」土井主将「引き分けでも歴史的」

序盤、速攻で勝ち越し、流れを引き寄せた土井レミイ杏利キャプテン 【Yukihito TAGUCHI / JHA】

試合後の会見でのコメントは以下の通りです。

▽ダグル・シグルドソン監督

前半、勇敢なパフォーマンスが出来た。その後、後半は1点を守る展開に持ち込めた
もちろん、勝てるチャンスはあったが、現実的に考えれば素晴らしいパフォーマンスだった。クロアチアのようなワールドクラスの相手に対し、前半に3-4点をリードしたとしても、後半、大きなプレッシャーがかかるものだ。
このパフォーマンスから将来につながるものを多く得た
このチームをとても誇りに思うし、この選手たちの監督でいることを幸せに思う

(次戦の相手)カタールは、アジア選手権や世界選手権でほぼ毎年対戦しているので良く知っている相手だ。これまで勝てたことはないが、近づこうとしている。厳しい試合になるだろうが、休みが1日あるのでエネルギーを取り戻し、そこからまた戦う。
いまはオリンピックのことは考えず、ここエジプトで自分たちにできる最高のプレーをすることに集中しているが、将来につながることをここで得ることができる。

▽土井レミイ杏利 男子日本代表キャプテン
この大会に招待してくださったエジプトにお礼を申し上げたい。
今日の試合は引き分けだったとしても、我々にとっては歴史的な試合になったと思う。

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JHA公式サイト特設ページでも、メンバーリストや日程について詳しくお伝えしております。
また、公式SNSで試合結果や選手の様子をお届けしてまいります。ハッシュタグ#彗星JAPAN#EGYPT2021でぜひご覧ください。
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著者プロフィール

公益財団法人日本ハンドボール協会(JHA)です。スポーツの基礎である「走・投・跳」の3要素を兼ね備え、スピーディーで迫力のあるハンドボール。身体接触の激しさから「空中の格闘技」とも呼ばれる、世界一面白いスポーツの魅力をお伝えします。 東京オリンピックへの出場を控える男女日本代表「彗星JAPAN」と「おりひめJAPAN」の公式ならではの情報をはじめ、アンダー各カテゴリ代表やJHA主催の全国大会、ビーチハンドボールについても配信してまいります。

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