【Xリーグ】オービックが7年ぶり9度目のJXB制覇! 富士通の5連覇阻む
【© NFA|X League】
15日(火)、東京ドームを舞台とする第34回JAPAN X BOWLで富士通フロンティアーズとオービックシーガルズが対戦し、激しい攻防戦の末に勝利をもぎ取ったオービックが2020年度社会人王者に輝いた。
4年ぶり5度目の顔合わせとなった富士通(8年連続12回目)とオービック(4年ぶり11回目)の一戦で先制したのはオービックだ。
2013年以来のXリーグチャンピオン返り咲きを狙うチームは、富士通のセカンドドライブで自陣22ヤードまで攻め込まれるも、相手のクオーターバック(QB)マイケル・バードソンが投じたパスをディフェンスバック(DB)ブロンソン・ビーティーがインターセプトして攻撃権を奪取する。オービックはこの好機にQBジミー・ロックレイが強肩を生かしてフィールド中央へ走っていたワイドレシーバー(WR)西村有斗にロングパスを投じ、スライディングしながら好捕した西村がゴール前1ヤードまで進むと、ランニングバック(RB)李卓が中央を突いて先取点を挙げている。
さらに、第2クオーターにはロックレイとタイトエンド(TE)ホールデン・ハフのホットラインを開通させたオービックが着実にボールを進めていき、敵陣に入ったあとにはインスタントリプレーによって2度のファンブルの判定が覆る運にも恵まれ、最後はゴール前7ヤードから李が2度目のタッチダウンランを決めて加点した。トライフォーポイントはブロックされたものの、スコアは13対0とオービックがリードを広げている。
前半のうちに少しでも点差を縮めたい富士通は、QBバードソンのパスとRBサマジー・グラントのランで相手陣まで進攻し、オービック陣12ヤードの場面ではバードソンが左コーナーに走りこんだWR松井理己をターゲットにボールをつなぐ。身長185センチの松井は身長175センチのオービックDB藤本将司と競り合いながらも長身を生かして好捕し、史上最多の5連覇を狙うディフェンディングチャンピオンがようやくスコアボードに得点を刻んだ。
後半に入るとお互いのディフェンスが奮闘して第3クオーターは両軍無得点。勝負の行方はラスト12分に委ねられた。
富士通はそれまで守備に専念していたトラショーン・ニクソンをランニングバックで起用するなど、執念のオフェンスを展開して絶好のチャンスを得たものの、ゴール前2ヤードのフォースダウン1ヤードで、バードソンが自ら走り込んでギャンブルを敢行したところ、痛恨のファンブルを喫してオービックにリカバーを許した。この判定はビデオリプレーで覆っているが、ファーストダウン更新には一歩及ばずターンオーバーとなり、富士通は得点機を逃してしまう。
その後のオービックの攻撃はパントに終わり、残り1分31秒の試合時間となって逆転を狙う富士通が自陣22ヤードからラストドライブを開始した。バードソンのパスで丁寧に歩を進める前年王者がエンドゾーン手前6ヤードまで前進して残り6秒、試合終了が刻一刻と迫るプレッシャーの中、バードソンがエンドゾーン内右コーナーのWR宜本を狙ってパスを投げるも、オービックDB久保颯が渾身のカット。この瞬間に、オービック陣営に歓喜の輪ができ、熱戦に終止符が打たれた。
頂上決戦にふさわしく最後の最後まで勝負の行方が分からない展開となった2020年シーズンのJAPAN X BOWLは13対7でオービックが勝利。7年ぶり9回目となる社会人王者の座に就き、自らが持つ最多優勝記録を更新した。
なお、この試合の最優秀選手には、ラン21回で111ヤード、2タッチダウンを稼いだオービックのRB李が選ばれている。
4年ぶり5度目の顔合わせとなった富士通(8年連続12回目)とオービック(4年ぶり11回目)の一戦で先制したのはオービックだ。
2013年以来のXリーグチャンピオン返り咲きを狙うチームは、富士通のセカンドドライブで自陣22ヤードまで攻め込まれるも、相手のクオーターバック(QB)マイケル・バードソンが投じたパスをディフェンスバック(DB)ブロンソン・ビーティーがインターセプトして攻撃権を奪取する。オービックはこの好機にQBジミー・ロックレイが強肩を生かしてフィールド中央へ走っていたワイドレシーバー(WR)西村有斗にロングパスを投じ、スライディングしながら好捕した西村がゴール前1ヤードまで進むと、ランニングバック(RB)李卓が中央を突いて先取点を挙げている。
さらに、第2クオーターにはロックレイとタイトエンド(TE)ホールデン・ハフのホットラインを開通させたオービックが着実にボールを進めていき、敵陣に入ったあとにはインスタントリプレーによって2度のファンブルの判定が覆る運にも恵まれ、最後はゴール前7ヤードから李が2度目のタッチダウンランを決めて加点した。トライフォーポイントはブロックされたものの、スコアは13対0とオービックがリードを広げている。
前半のうちに少しでも点差を縮めたい富士通は、QBバードソンのパスとRBサマジー・グラントのランで相手陣まで進攻し、オービック陣12ヤードの場面ではバードソンが左コーナーに走りこんだWR松井理己をターゲットにボールをつなぐ。身長185センチの松井は身長175センチのオービックDB藤本将司と競り合いながらも長身を生かして好捕し、史上最多の5連覇を狙うディフェンディングチャンピオンがようやくスコアボードに得点を刻んだ。
後半に入るとお互いのディフェンスが奮闘して第3クオーターは両軍無得点。勝負の行方はラスト12分に委ねられた。
富士通はそれまで守備に専念していたトラショーン・ニクソンをランニングバックで起用するなど、執念のオフェンスを展開して絶好のチャンスを得たものの、ゴール前2ヤードのフォースダウン1ヤードで、バードソンが自ら走り込んでギャンブルを敢行したところ、痛恨のファンブルを喫してオービックにリカバーを許した。この判定はビデオリプレーで覆っているが、ファーストダウン更新には一歩及ばずターンオーバーとなり、富士通は得点機を逃してしまう。
その後のオービックの攻撃はパントに終わり、残り1分31秒の試合時間となって逆転を狙う富士通が自陣22ヤードからラストドライブを開始した。バードソンのパスで丁寧に歩を進める前年王者がエンドゾーン手前6ヤードまで前進して残り6秒、試合終了が刻一刻と迫るプレッシャーの中、バードソンがエンドゾーン内右コーナーのWR宜本を狙ってパスを投げるも、オービックDB久保颯が渾身のカット。この瞬間に、オービック陣営に歓喜の輪ができ、熱戦に終止符が打たれた。
頂上決戦にふさわしく最後の最後まで勝負の行方が分からない展開となった2020年シーズンのJAPAN X BOWLは13対7でオービックが勝利。7年ぶり9回目となる社会人王者の座に就き、自らが持つ最多優勝記録を更新した。
なお、この試合の最優秀選手には、ラン21回で111ヤード、2タッチダウンを稼いだオービックのRB李が選ばれている。
【© NFA|X League】
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ