激レア!編集部が選ぶ「好守備の希少部位中の希少部位」 パ6球団の選手からピックアップ!【注目動画】

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「パーソル パ・リーグTV」のYoutubeチャンネルでは、「好守備の希少部位 2020」と題し、今シーズン毎週頭に投稿していた『WEEKLY BEST PLAYS 20』より、1位に輝いた超ビッグなプレーを一本の動画にまとめ、公開している。本記事では、各球団の選手の好プレーを動画内からピックアップ。「好守備の希少部位中の希少部位」をぜひ満喫してほしい。

一歩目に注目!チームを救うファインプレー(動画01:01〜)

 7月10日に行われたオリックス対北海道日本ハムの一戦。3対0と北海道日本ハムが3点リードで迎えた8回裏、北海道日本ハム・近藤健介選手の好守がチームを救った。

 宮西尚生投手が1点を返され、なおも1死2、3塁と一打同点の場面。大城滉二選手が放った鋭い打球はレフトへ。球場の誰もがオリックスの同点を確信したその時、近藤選手がヘッドスライディングで飛び込み捕球した(動画01:01〜)。

 このプレーで注目したいのは近藤選手の「一歩目」である。通常の場面であれば、外野手はライナー性の打球は飛び込まないのが一般的だ。しかし、ヒットにすれば同点となるこの状況で近藤選手は好判断を見せた。打球に即座に反応すると、ためらわずに一歩目を踏み出し打球に飛び込んだ。ケースに応じて、飛んできた時の想定をしていたからこその好プレーだと言える。

守備でも快足を飛ばす!悪条件も俊足で解決!(動画01:21〜)

 今季50盗塁を残し、盗塁王を獲得した福岡ソフトバンクの周東佑京選手。走塁だけではなく、守備でもその俊足ぶりに注目していただきたい(動画01:21〜)。

 7月17日のオリックス戦で吉田正尚選手のファールフライを好捕したこのプレーでは、周東選手の驚異的な脚力が光った。「吉田シフト」も存在するほど引っ張るバッティングが特徴的な吉田正選手。ランナーなしで迎えたこの場面は、周東選手も2塁ベースよりに守っていた。またレフト方向に飛んだこの打球は、強烈なスライス回転がかかり鋭く打球が切れるため捕球が非常に難しい。しかし周東選手は、持ち味の俊足でこの2つの悪条件を見事に乗り越えて見せた。打球が上がるとすぐに反応し、落下地点まで緩めることなく加速を続ける。フェンス際の難しい打球だったが、スライディングしながら華麗にキャッチ。守備力の高さでもその名を球界に轟かせた。

打者泣かせ......フェンス際の番人の好守をピックアップ(動画03:11〜、05:06〜)

 派手で見応えのあるフェンス際の攻防。オリックスの外野手・西浦颯大選手は、怖がらずにフェンスに飛びこみ、長打を奪ってしまう。ここでは、オリックスファンの方もそうでない方も思わず興奮してしまう西浦選手の好守を2つ紹介したい。

 1つ目は、福岡ソフトバンクに序盤から4点の先制を許し、なおもピンチの場面で魅せた好守だ(動画03:11〜)。栗原陵矢選手が放ったこの打球が抜けると、試合の流れが決定付く重要な局面だった。しかし西浦選手は、慣れない球場でありながらも勇敢に飛び込みダイビングキャッチ。ビックイニングを阻止し、先発のアルバース投手を助けた。

 2つ目に紹介したい好守は、埼玉西武戦で強打者・メヒア選手の伸びる打球をフェンスに激突しながら捕球したプレー(動画05:06〜)。1回表、2死1、2塁と頭を超えていれば2点の先制を許す場面だっただけに、このプレーの価値は大きい。緊張感ある場面で果敢に攻める西浦選手の思い切りの良い守備は大きな武器となりそうだ。 

 西浦選手は11月26日、国指定の難病である「両側特発性大腿(だいたい)骨頭壊死(えし)症」の診断を受けたことを公表。来季は育成契約を結び、病気の治療に専念する見込みだ。西浦選手は「最初は凹んでいたのですが、今はこれからこの病気と闘うんだ!という前向きな考えになっています」とコメントを残し、再びグラウンドに帰ってくることを固く誓った。西浦選手が一日でも早く病気を克服し、気迫のこもったプレーで球場を沸かす日が訪れることを心より願いたい。

フェンスに飛び乗るその姿はまるで忍者!本職顔負けの捕手登録外野手(動画04:14〜)

 今季は捕手登録ながらも、外野手として出場した楽天の岡島豪郎選手。9月2日の北海道日本ハム戦では、最終回に3点差を追い付く同点適時打を放つ活躍を見せたが、守備でもチームを救う場面が。ここでは、外野手が本職の選手も顔負けのスーパープレーに注目したい(動画04:14〜)。

 1回裏、1死1塁で西川遥輝選手が放ったファールフライ。本拠地ではない球場で、フェンスとの距離感をつかむのも難しい中、左に切れていく難しい打球をフェンスに飛びつきながら好捕した。また岡島選手は捕球後、膝立ちのまま素早く2塁へ送球し1塁走者のタッチアップも警戒。常にリスクを考える捕手としての経験も生きたプレーとなった。巧打のユーティリティープレーヤー、岡島選手から来季も目が離せない。

「YES!マーティン!」強肩だけでなく視野の広さにも注目だ!(動画06:07〜)

 今季は25本塁打を放つなど、チームの「パーソル CS パ」進出に大きく貢献した千葉ロッテのマーティン選手は、打撃だけでなく守備も規格外。強肩を生かし走者を刺すプレーは印象的だ(動画02:41〜、04:38〜)。しかしここではマーティン選手の「視野の広さ」が光ったプレーに注目したい。

 10月4日の埼玉西武戦。1死走者なしから栗山巧選手がライト線に安打を放つ。通常であれば、右翼手は2塁へ送球することが多い場面だ。しかしマーティン選手は、栗山選手が大きくオーバーランをとっていたのを見逃さず、1塁へ送球。意表をつかれた栗山選手は2塁へ向かうも、マーティン選手と井上晴哉選手が鋭い送球でボールをつなぎ2塁で刺殺。マーティン選手の「野球脳」の高さが顕れたプレーとなった(動画02:41〜)。

捕って終わりではない。奇跡のハンモック・キャッチ!(動画08:20〜)

 打球は捕って終わりではない。そんなお手本となるような姿勢をプレーで見せたのは、埼玉西武の山野辺翔選手である。

 10月22日の千葉ロッテ戦。8回表、無死1塁の場面。中村奨吾選手が1塁方向へ放ったファールフライを、山野辺選手は観客席に飛び込みながら好捕する。1塁走者は俊足の福田秀平選手。捕球後、福田選手は2塁へのタッチアップを試みた。しかし、山野辺選手はタッチアップを想定済み。好捕の余韻に浸ることなく、すぐに2塁へ好送球し福田選手を刺した(動画08:20〜)。

 観客を打球から守るネットに飛び込みながらの捕球は、「奇跡のハンモック・キャッチ」として「パーソル パ・リーグTV」のYoutubeチャンネルで取り上げられると話題に。小柄ではあるが、グラウンドを駆け巡り軽快な守備を見せる山野辺選手にぜひ注目していただきたい。

文・小野寺穂高
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