渋野日向子 あの壁ドンが戻った

チーム・協会

【<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>】

第36回伊藤園レディスゴルフトーナメント グレートアイランド倶楽部(千葉県)第1日

 どっしり構えて、壁ドン復活。渋野日向子が、日増しに調子をあげてきた。2アンダー、20位タイのスタートだ。テーマをあげれば切りがない。ひとつずつ課題をクリアしていく。この日はパッティングだ。「とても良かった。距離感が合っていたし、思ったように打てた回数が多い。3パットが1度もなし。1メートルのパッティングを外していない。きょうは、少しほめてあげてもいい」と、12点という厳しい点数をつけたものの、「いい方向にいっている」と何度もうなずいていた。

 「理想は常にカップーをオーバーする。ショートは嫌です。きょうは、壁ドンのパッティングが多かった。考えすぎないことが大事だと思う」と基本を再確認。思い切りの良さ、ドッシリ、壁ドンで昨シーズン、シンデレラ伝説をつくりあげた。開幕前日、日没後もパッティンググリーンでストロークを繰り返す。その時の後姿は、どっしりしているように映った。このたたずまいこそ、幸運を呼び込むサインなのだろう。

 この日の後半は、アイアンショットの距離感が少し合わない。少し苦労したものの、スコアを大きく落とすことはなかった。あすは、21歳最後の18ホールである。「今年は第2日が問題です。スコアを落とし、予選落ちが2回ある。集中力ですね」。取材を受けながら、自身も基本を再確認した。笑顔の誕生日はもうすぐー。
(中山 亜子)
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