レース傾向から探るアルゼンチン共和国杯の特徴とは?
【 2019/3/3 中山11R 報知杯弥生賞(G2) 1着 10番 メイショウテンゲン】
アルゼンチン共和国杯 過去10年の人気別成績
■表1 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の人気別成績】
その他の1勝は7番人気で勝利した13年アスカクリチャン。連対馬はすべて7番人気以内から出ている。3着馬は下位人気まで幅広く分布しているが、10番人気以下の激走は一昨年3着マコトガラハッド(11番人気)の1回のみ。ハンデ戦とはいえ、上位人気馬が強い傾向が出ている。
アルゼンチン共和国杯 過去10年の年齢別成績
■表2 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の年齢別成績】
アルゼンチン共和国杯 過去10年の斤量別成績
■表3 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の斤量別成績】
連対馬は53〜58.5キロの範囲におさまっており、52キロ以下の軽ハンデ馬は3着までに止まっている。
アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走クラス別成績
■表4 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走クラス別成績】
1000万下(現2勝クラス)、1600万下(現3勝クラス)が黄色で強調したように好成績をあげているが、これらの組で好走した10頭はいずれも前走で3着以内に入っていた。
アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走着順別成績
■表5 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走着順別成績】
また、連対馬はすべて前走1ケタ着順の馬から出ており、前走10着以下からは3着1回のみと大敗からの巻き返しは厳しい。
アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走からの斤量増減別成績
■表6 【アルゼンチン共和国杯 過去10年の前走からの斤量増減別成績】
出走馬の半数以上を占める斤量減の馬は前走の着順別成績も示している。今回斤量減の馬は15年ゴールドアクターら5勝をあげ、複勝率20.7%。昨年は3着アフリカンゴールドが該当し、毎年1頭は3着以内に入っている。黄色で示したように前走3着以内だった馬が好成績を示しており、複勝回収率でいずれも100%を超えている。なお、前走10着以下だった馬はすべて馬券圏外に敗れている。
今年のアルゼンチン共和国杯の出走予定馬(11/4時点)
■表7 【今年のアルゼンチン共和国杯の出走予定馬(11/4時点)】
<結論>
これまでのデータから推奨したいのはメイショウテンゲン、オーソリティの2頭だ。メイショウテンゲンは6勝をあげている4歳馬、56キロ、好相性の前走G1組と狙える条件が揃っている。今年2月には東京のダイヤモンドSで2着と好走しており、前走宝塚記念5着など近走は安定して走れるようになってきた。
オーソリティは過去10年の出走馬がすべて馬券圏内に入っている3歳馬で、前走青葉賞は1着。古馬とは初対戦となるが、斤量2キロ減も恵まれている。仕上がりが良ければ、十分勝ち負けになるだろう。
最後に前走毎日王冠で3着と好走したサンレイポケット。今回55キロ、前走3着以内で斤量減も買い材料で、再度馬券圏内に入る可能性も大いにある。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ