■国内男子ゴルフ/「第85回日本オープンゴルフ選手権競技（10月15ー18日、千葉県・紫カントリークラブ すみれコース）」17日・大会3日目

3日目は大雨。馴染みのすみれに降り注ぐ。観客のいない週末。静かなゴルファー日本一決定戦。
だが、千葉県の紫カントリー倶楽部は普段から練習でよく回る。”ホームコース”の声援が、石川遼の背中に注ぐ。

初日は3オーバーの63位と出遅れたが当日は正午近くのスタート。けっこうな雨も降った。
「午前と午後では、コンディション的に1打くらいの差がありますし、落ち込むとか引きずるとかいうのはなかった」。

天気が回復した翌2日目は、「もちろん、予選カットのことは最初から考えてやりましたし、その中で前半、ずっと良いショットができていたのはすごい収穫でした」。

その分、序盤に惜しいパッティングを逃す場面が多かった。
「このコースを回っていて、読みにくいグリーンと思ったことはなかったのですが。このスピードで、試合の緊張感があってとなると、難しいところ、微妙なところがあった」。

日本一を決めるメジャーのセッティングとなれば、回り慣れたとおりにいかずとも、「昨日から、そういうところも気にしてティショットから攻めていっている」。
好調のショットを駆使して、3つ伸ばした。
イーブンパーの13位タイ浮上。
逆算のマネジメントで無事、決勝進出した。

「まずはしっかり予選を通らないと、自分の試合も始まらない。やっと決勝ラウンドのことを見据えながらラウンドできた」。

再びの冷たい雨が体を冷やし、深いラフはますます重くなるが「難しければ難しいほどスコアも順位も動く。そういうコンディションは自分としては大歓迎です」。
10時57分から、中西直人と出た第3ラウンドは、スタートから無難にパーで滑り出し。
首位とは5打差。馴染みのすみれで、初のゴルファー日本一を賭けた戦いはここからが本番だ。