パウ・トーレス、ビジャレアルとスペインの未来を担うセンターバック

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パウ・トーレスほど若くして、それも短期間のうちに大きなインパクトをもたらしたディフェンダーは珍しい。彼は22歳で迎えた昨季のラ・リーガ・サンタンデールで序盤戦から素晴らしいパフォーマンスを披露し、開幕の3ヶ月後にはスペイン代表に抜擢された。しかも昨年11月のEURO予選マルタ戦では、途中出場でのデビューから1分足らずで初ゴールまで決めている。

パウは早くから将来有望なディフェンダーとして注目されてきた。フェルナンド・ロッチ現会長が就任した1997年にビジャレアルに生まれ、6歳で同クラブの下部組織に加入。10代には足を二箇所骨折する大怪我を負ったこともあるが、近年は順調にトップチームへの階段を駆け上ってきた。

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2016/17、2017/18シーズンはセグンダB(3部相当)に所属するビジャレアルBの主力としてプレーした。トップチームデビューは2016年12月のコパデルレイ・トレド戦。翌年11月のセビージャ戦では初めてラ・リーガ・サンタンデールのピッチに立った。

2018/19シーズンはマラガにレンタル移籍し、昇格プレーオフの2試合も含めてラ・リーガ・スマートバンクで40試合に出場。堅実な守備と落ち着いたボールさばきで評価を高め、2018年11月のオサスナ戦ではプロ初ゴールも記録している。

マラガでの活躍を注視していたビジャレアルのハビエル・カジェハ前監督は、2019/20シーズンの開幕を前にパウをセンターバックのファーストチョイスとすることを決断。元スペイン代表のベテラン、ラウール・アルビオルとセンターバックコンビを組み、不動のレギュラーとしての地位を確立した。

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23歳で迎えた今季も、パウはビジャレアルの最終ラインに不可欠な存在だ。スペイ代表にも定着し、9月に行われたUEFAネーションズリーグの2試合は共にフル出場している。191cmの長身を生かした空中戦の強さと機動力、そして優れたプレービジョンと正確なパス能力を兼ね備える。そのスタイルは同じくクラブ生え抜きの大先輩、ブルーノ・ソリアーノが模範になっているという。

昨年にはビジャレアルとの契約を2024年まで延長した。だがビジャレアルとスペインの未来を担うセンターバックは、今後さらに国内外のビッグクラブから熱視線を受けることになりそうだ。

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