【浦和戦プレビュー】〜J1通算400勝の、その先へ。今季初の連勝を!〜

清水エスパルス
チーム・協会

【©S-PULSE】

苦しんだ末にJ1通算400勝を達成し、ここからようやく次のステップに進むことになる。

前節湘南戦は、本職のディフェンダーがヴァウドしかおらず、サイドバックはゼロ。ボランチの選手が3人で、あとはオフェンスの選手という「超攻撃的」布陣が功を奏した。3バックの真ん中に入った六平光成を中心に、安定した守備を披露。また、攻撃陣では、初めてコンビを組むジュニオール ドゥトラとカルリーニョス ジュニオの2トップは相性の良さを見せた。前半は両チームスコアレスで終えるも、後半に入るとさらにエスパルスの攻撃陣が躍動し、54分には後藤優介のクロスにカルリーニョスが合わせて先制すると、86分にはドゥトラが相手からボールを奪い返して、そのまま持ち込んでゴールに突き刺し追加点。アディショナルタイムには、ドゥトラのシュートがポストに当たり、跳ね返りを西澤健太が押し込んで3点目。守備陣も危なげなく無失点に抑えて、今季初の完封勝ちとなった。

この一戦は、相手が17位の湘南ということもあり、どうしても負けられない試合だった。そこで勝利したことで、2試合多いものの、順位を2つ上げることになった。それよりも大きなことは、連敗を止めたことであり、さらに「自分たちのサッカー」を捉え直したことだろう。このところ、自陣でボールを引っ掛けられて失点を喫するという悪循環が続いていたが、相手に寄せられた時などは前線までボールを蹴るということも見られた。それによって、攻撃陣にボールが入るようになり、流れの中から3得点が生まれたとも言える。この戦い方は一つのオプションとして、今後も生きることになるだろう。

対する浦和は、前節川崎Fと戦った。序盤は、浦和がペースを握っていたが、一本のゴラッソから流れが変わる。37分、家長昭博のふわりと浮かしたボールに山根視来がボレー。まるで「トスバッティング」を見ているかのような完璧な形でゴールに突き刺して川崎Fに先制を許す。後半に入っても、序盤の50分に小林悠に3試合連続となるゴールを決められ、後半アディショナルタイムにはレアンドロ ダミアンに同じく3試合連続ゴールを奪われて3失点で完敗。川崎Fの勢いを止めることができなかった。

浦和の攻撃陣は前節こそ不発に終わったが、だからと言って油断はできない。エスパルスは、浦和と前回第8節アウェイで対戦している。54分にレオナルドに先制ゴールを決められたが、86分にセットプレーの流れからヴァウドが押し込んで同点となっている。ただ、この時は興梠慎三が怪我でベンチに入っていなかった。興梠と言えば、エスパルスにとっては10得点を奪われている“天敵”。前節はベンチスタートとなっており、今節の先発もありうるだろう。守備陣にとっては彼を抑えるためにどうするかを考えなければいけない。

エスパルスは長いトンネルを抜けて、いま勢いが来ていると言える。それを本物にするためにも、この試合での勝利が必要になる。浦和には13年シーズン以来勝利がなく、これまで何度辛い思いをしてきたことだろう。今こそ浦和を倒し、今季初の連勝を飾って後半戦により多くの勝ち星を重ねたい。



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2020明治安田生命J1リーグ 第18節
9月23日(水)19:30キックオフ

清水エスパルス vs. 浦和レッズ
@IAIスタジアム日本平

<放送>
DAZN/エフエムしみず

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チーム名の「S-PULSE」は、「サッカー・清水・静岡」の頭文字Sと、サッカーを愛する県民、市民の胸の高鳴りとスピリットを表現するため、英語で「心臓の鼓動」を意味するPULSEを組み合わせて名付けられました。 1993年に「オリジナル10」の一つとしてJリーグ開幕を迎え、クラブの歴史がスタートしました。 こちらのサイトではチームや試合、イベントなど様々な情報をお届けいたします

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