【新日本プロレス】8.29神宮目前! 内藤が“裏切り”のEVILについて激白!

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

いよいよ目前に迫ってきた『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』8月29日(土)明治神宮野球場大会! そのメインイベントに登場するのが、“前二冠王者”の内藤哲也。

EVILとの因縁決着戦であり、王座奪回戦でもある今回の神宮決戦を前に、いま内藤は何を思うのか? インタビュー前編は“最初のパレハ”EVILへの想いを直撃!

撮影/中原義史
撮影協力/明治神宮野球場

※撮影とインタビュー(リモート)は別日程で収録

※以下、コラムの「序盤部分」をSportsnaviで無料公開!

ファン時代からいまにいたるまで、夏=『G1 CLIMAX』というイメージだったんで、それがないだけでも、今年はいまいち夏って感じがしないんですよね

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――さて、内藤選手。連日、猛暑が続いてますけど、いかがお過ごしですか?

内藤 いやー、ホントに暑いっすねえ……(苦笑)。

――ちなみに夏が好きなんですか?

内藤 俺はプロレスラーですけど、汗かくのは好きじゃないんで(笑)。むしろ夏は嫌いですね。

――あ、夏は嫌いですか。

内藤 ええ。夏より冬、暑いより冬のほうがいいんで、あんまり得意じゃないですねえ、この時期は……。

――語り口調からも苦手なのが伝わってきます(苦笑)。

内藤 しかもいまマスクをつけなきゃいけないじゃないですか? だから、余計に暑くて。ジムへ行ってもマスクは絶対につけてなきゃいけないですから。ホント、暮らしづらいですね。

――そんな中、“昼夜逆転男”である内藤選手の、いまの生活サイクルはいかがですか?

内藤 だいぶ、試合も増えてきたし、通常営業ですね。いつもどおり、夜中にジムに行って、日が明けるあたりに寝て、昼頃に起きて。

――ちなみに今日は何時に起きられたんですか?

内藤 13時ですね、今日はちょっと早起きだったかな?

――13時で早起きですか(苦笑)。夏と言えば、今年は“『G1 CLIMAX』がない夏”となりましたね。そんな夏は新日本プロレスとしても30年ぶりですけど。

内藤 ええ。俺の中でもファン時代からいまにいたるまで、夏=『G1 CLIMAX』というイメージだったんで、それがないだけでも、今年はいまいち夏って感じがしないんですよね。

(EVILは)俺が期待していたものとは、だいぶ違うかたちでの“のし上がり方”でしたね。

【新日本プロレスリング株式会社/中原義史】

――その代わりというか、今年の8月29日には21年ぶりに明治神宮野球場でビッグマッチが開催されます。そのメインで内藤選手はEVIL選手の二冠王座に挑戦しますが、二人の因縁の発端は『NEW JAPAN CUP』でした。当時、優勝者を迎え撃つ立場だった内藤選手は、優勝予想で何度もEVIL選手の名前を挙げてましたね。

内藤 ハイ。あげてました。

――あのときのインタビューでは同時に「いまのEVILはL・I・Jのヘビー級の4番手」という言葉もあったので、期待をこめてのハッパだと思ってましたけど。

内藤 そうですね。実際、俺からはあの時のEVILが4番手に見えたし、それは本人自身も感じてたと思うんですよ。だからこそ「ここで取り返さないと、さらに遅れを取っちゃうよ?」っていう意味合いもありましたよね。

――あえて優勝予想に挙げることで、EVIL選手を奮い立たせようとした、と。

内藤 やっぱり、EVILは俺が最初に“パレハ”として連れてきた男ですし、彼が持ってるモノが間違いないのはよく知ってるので、奮起を促すような気持ちも込みで「優勝」って予想しましたね。

――結果は内藤選手の予想どおり、EVIL選手が7.11大阪城での『NJC』決勝戦で初優勝をはたしましたけど、その後は想像を超える展開が待っていたというか。

内藤 ……。

――EVIL選手はL・I・Jに反旗を翻し、BULLET CLUBに電撃加入。そして、7.12大阪城で内藤選手から二冠王座を奪取しました。

【新日本プロレスリング株式会社】

内藤 まあ、俺が期待していたものとはだいぶ違うかたちでの“のし上がり方”でしたね。でも、俺は彼のやり方を否定はしないですよ。プロレスラーがくすぶりを感じたときって、どこかで勝負をかけないといけないときがあるはずなんですよ。

――殻をブチ破るためにということですね。

内藤 それが俺で言うなら、2015年5月にメキシコでロス・インゴベルナブレスに入ったときですし。その勝負をかけるタイミングが、EVILにとってはあのときだったのかも知れないですね。

――そこは理解できる部分がある、と。

内藤 ただ、やっぱり俺としては「違う方法があったんじゃないか」という気もしていて。いま、L・I・Jのヘビー級の選手はレベルが高いですよ? だから、ここで競い合っていくことが、彼のためになると思ったんですけどね。

――内藤選手、SANADA選手、鷹木信悟選手と同じユニットで切磋琢磨してほしかった、と。

内藤 でも、彼はそれと違う判断をして、いまの立場を築くことができたわけで、そこは否定できないというか。とは言え、俺はべつのかたちでEVILの覚悟を見たかったかなあ……。

――ご自分が求めていたものとしては、もっとEVIL選手と真っ向勝負というか。たとえばオカダ・カズチカ選手は棚橋弘至選手とIWGPを賭けて名勝負をくり広げることでスーパースターになっていった。ああいうような関係性が理想でしたか?

内藤 まあ、そうなんですかね。もともと、EVILはイス攻撃なんかも使ってましたけど、どちらかというと俺は、その棚橋vsオカダみたいな、いま自分たちが持ってるものを存分にぶつけ合うような試合を想像してました。でも、そもそも俺も初めてIWGPヘビーを獲ったときは、SANADAを乱入させてますからね。

――そうですね。2016年の4.10両国でオカダ選手に挑んだ王座戦ですね。終盤に“第三のパレハ”としてSANADA選手が初登場を果たし、内藤選手の勝利をアシストして。

内藤 だから、俺はEVILのやり方は否定しないです。

何事も永遠なんてないですからね。「いつかそういう日が来るかもな」とは思ってましたけど、まさかこんな早いとは考えてなかったですね

【新日本プロレスリング株式会社】

――7月の大阪城2連戦を振り返ると、EVIL選手に裏切られた翌日の二冠王座戦の入場時、内藤選手はどこか複雑な思いを抱えたような表情だったというか。

内藤 ああ、そうですか……。

――内藤選手は“最初のパレハ”EVIL選手への思い入れは大きかったと思いますが、「この関係性もいつかは壊れるかも」と考えたことはありました?

内藤 まあ、何事も永遠なんてないですからね。「いつかそういう日が来るかもな」とは思ってましたけど、まさかこんな早いとは考えてなかったですね。ただし……。
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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