ロッテ7連勝で首位堅守!下馬評の低さに奮起する井口監督。「今年は絶対に勝つ!」

千葉ロッテマリーンズ
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【冷静沈着なタクトが冴える井口監督】

  6月19日。ついにプロ野球が開幕した。千葉ロッテマリーンズは敵地福岡でソフトバンクホークスと対峙した。試合前、全選手の前で井口資仁監督は力強く、語り掛けた。

「みんな元気で助け合って、信頼し合って一年間戦っていこう。今日から120試合、全力で最後まで突き進もう。今年は勝ち抜く!絶対に勝てるよ。今日からその気になってやっていこう」

 16秒の短いスピーチではあったが、その言葉には力強さがあり、自信がみなぎっていた。選手たちに話しかけるように呼びかけた。悔しい想いがあった。開幕前に各メディアで掲載される野球評論家の順位予想。マリーンズの順位は大方がBクラスだった。指揮官もその予想を新聞やネット報道で目にした。会えて口にすることはなかったが、その表情は悔しさでにじんでいた。
 
 「練習試合の結果などを見ての判断だと思う。ただ、マリーンズはプランに基づいて練習試合で色々と試していた。充実した日々を送ってきた。そういう部分を見てくれていた人が少ないのかなと思う。しかし、それはもう仕方がないこと。奮起して勝つしかない。今年は戦力がそろっている。充実している。自信がある」
 
 試合前、各メディアの順位予想について問うと、ベンチでグラウンドを見つめながら指揮官は語気を強めた。2月の石垣キャンプからここまで、しっかりとした中長期プランを作り上げて、2020年型のチームを作り上げてきた。ベテランと若手の融合。足を絡めたバリエーションのある攻撃。先発陣も充実し、リリーフ陣も厚みを作った。力のあるストレートを投げ込む投手陣は安定感抜群だ。コンディショニング面の強化にも力を入れ、選手の体調を徹底管理。すべてにおいて手ごたえを掴んで開幕を迎えている。それだけに目にした世間の評価の低さに奮い立った。 
 
 「悔しい想いはみんなもっている。昨年、最終戦で敗れてBクラスに終わった悔しさも忘れていない。その想いを胸にここまで来た。いいチームになっている。絶対に勝つよ」

 井口監督の想いがこもったマリーンズは福岡で昨年の日本一チームを2勝1敗で撃破した。そこから7連勝の貯金6で2016年4月以来となる単独首位に立つ。試合数が減り、無観客で迎えた異例の2020年シーズン。特別な一年でマリーンズが存在感を見せつける。頂点に立つ。

文 千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章
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