【新日本プロレス】エル・ファンタズモが激語り!ヒロム戦はしばらくお預け!?

チーム・協会

【新日本プロレスリング株式会社/エル・ファンタズモ選手】

昨年の5.4福岡大会で鮮烈デビューをはたしたあと、瞬く間に新日本ジュニアシーンの外国人トップ選手にのし上がったエル・ファンタズモ。

ズバ抜けた身体能力とセンスを持ちながら、BULLET CLUBの一員として、無軌道な言動をくりかえす“やっかいな男”に直撃したオンラインインタビュー!(後編)

※以下、エル・ファンタズモ選手インタビュー(後編)の序盤をSportsnaviで無料公開!

大会が復活したら? 次に俺が試合をする時は、いままでと違ったファイトスタイルで闘うことになるだろう。

【新日本プロレスリング株式会社/エル・ファンタズモ選手】

――さて、ファンタズモ選手。あなたが新日本で最後に試合をしてからかなり時間が経ちましたね。大会が再開したら、ファンや新日本に向けて発信したいことはありますか?

ファンタズモ 発信したいこと? そんなもんあるわけないだろ? そもそも俺たちは、全員が同じタイミングで休むことになったし、リングに戻ってくるのも同じタイミングのハズだ。そして、俺はこういう状況でも常に精神を研ぎ澄ましている。

――この自粛期間中に、精神を研ぎ澄ませてましたか。

ファンタズモ フフフ。まあ、柄でもねえが、いつもよりたくさんトレーニングしたり、有酸素運動の量を増やしたり、ヘルシーな食事をしたり、ケガの治療をしたり……。

――意外とマジメですね。そこは、いままでインタビューをしてきたSTAY HOME中のレスラーたちにとっても大きなテーマとなっています。

ファンタズモ ところが、誰も精神的なトレーニングについては触れていないだろ? というのも大会が再開したら、どいつもこいつも超エキサイトするはずだ。これは大ゲサに言っているわけじゃなくて、実際にそうなると思う。

――多くのレスラーや世界中のファンが新日本の大会再開を待ち望んでいますからね。

ファンタズモ そうだ! まあ、俺が復活したら1分もかからずに対戦相手を倒しちまうだろうな? なぜなら、その“来るべき日”に備えて、俺は家でプロレスの動画を研究したり、よりスマートなトレーニングを欠かしてないし、同時にメンタルも鍛えている。加えて、次に俺が試合をする時は、いままでと違ったファイトスタイルで闘うことになるだろう。復活したレスラーのファイトスタイルってのは、いままでと違った方がインパクトあるからな。

――ファンタズモ選手のスタイルは、どんなふうに変わりそうですか?

ファンタズモ プロレスラーっていうのは週に5回もプロレスをしてると、ある程度のことじゃあダメージを受けない頑丈な身体になるんだ。ところが、俺はもう何週間もトップロープの上から飛び降りていない。だから、最初に俺のダイブやバックフリップを受けるくらうヤツは、一瞬躊躇するかもしれない。

――ある意味、レスラーの本能の部分に支障が出てしまうかもしれないと。

ファンタズモ そうだ。身体がそうした痛みに耐えられるようになるにはいくらか時間がかかる。大会がリスタートしても、野郎どもが殴り殴られ怒鳴り合うような、ハードで魂がぶつかり合うような試合はなかなか観られないんじゃないか?

――ファンタズモ選手は、そういった状況にどうやって適応していこうと思っていますか?

ファンタズモ いま俺は自分のスーパーキックで対戦相手をボコボコにするのが待ちきれないんだ(ニヤリ)。だから、バックヤード(裏庭)に出て、家の木に向かって思い切りスーパーキックを浴びせたりしてる。こういうことをやっていれば、テクニックやパワーはドンドン上がっていくんだ。俺のスーパーキックを最初に受けたヤツは、確実にノックアウトされるだろうな。

「ELP vs.ヒロム・タカハシ」は最高のドリームマッチだ。ただし、ある理由があって、すぐにやるべき試合ではないかもしれないな。

【新日本プロレスリング株式会社】

――新日本プロレスが大会を再開したら、レスラーとしてはまず一番に何をしたいですか?

ファンタズモ 「ヒロム・タカハシ(高橋ヒロム)の持つIWGPジュニアヘビー級王座を狙いたい……」って言うのは簡単な話だよな? そもそも俺はまだ、あのベルトを巻いたことがないし、世界一の王座を勝ち取って世界一のレスラーの一人としての地位を固めたい気持ちはたしかに強い。ただし……。

――ただし?

ファンタズモ この新型コロナウイルスでニュージャパンの状況が一変する前まで、アイツはたしかナイトー(内藤哲也)と闘う予定だったよな?

――2019年3月3日に開催予定だった『旗揚げ記念日』でシングルを闘うことになっていましたね。

ファンタズモ そうだ。そしていつかその試合は必ず行われるハズだ。

――先日も内藤選手が今年の『G1 CLIMAX』で優勝して、ヒロム選手を2021年の東京ドーム大会で彼の挑戦者として指名したいと言っていました。

ファンタズモ フフフ。あのヒロムっていう男は、そういった夢みたいな話すらも現実にして、さらに勝利まで奪ってしまうほど恐ろしくクレイジーな男だ。アイツなら、本当にIWGPジュニアヘビーとIWGPヘビーのチャンピオンに同時になれるかもしれない。だから、ヒロムが頂点を極めるのを待って、最高のタイミングで対戦しようと思うのは、なかなか理にかなっているんじゃないか?
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著者プロフィール

1972年3月6日に創業者のアントニオ猪木が旗揚げ。「キング・オブ・スポーツ」を旗頭にストロングスタイルを掲げ、1980年代-1990年代と一大ブームを巻き起こして、数多くの名選手を輩出した。2010年代以降は、棚橋弘至、中邑真輔、オカダ・カズチカらの台頭で再び隆盛を迎えて、現在は日本だけでなく海外からも多くのファンの支持を集めている。

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