【新日本プロレス】“覚醒”目前! トーア・ヘナーレに直撃インタビュー(前編)!
【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】
リベンジを誓った『NEW JAPAN CUP』石井智宏戦、そして目標とするNEVER無差別級王座への想いを激語り!
さらに、“本物のヒーロー”と語る棚橋弘至、“指導者”と仰ぐ中西学とのエピソードも振り返り!
撮影/山本正二
※以下、インタビューの「序盤部分(※一部抜粋)」をSportsnaviで無料公開!
いまの俺は2年前とは違う。いまの俺はイシイを倒せるだけの強さを十分に持っている
【新日本プロレスリング株式会社/山本正二】
ヘナーレ まず、ウイルスに勝つには健康じゃなきゃいけないと思う。身体が健康であれば、血の巡りも良くなるし、回復も早い。ウイルスによって病気になる確率が減るはずだ。
――大会が中止になってもどかしい気持ちもあるかと思いますが、本来ならヘナーレ選手は『NEW JAPAN CUP』の開幕戦でメインイベントを飾る予定でしたよね?
ヘナーレ イエス。初めてのメインイベントで、シングルマッチを闘う予定だった。
――しかも対戦相手は、常に意識している石井智宏選手でした。
ヘナーレ ああ。昨晩、2018年4月(24日後楽園ホール大会)に闘ったイシイとのシングルマッチを観たんだ。当時は「結構いい試合をしたな。あと少しでイシイを倒せた」って思っていたが、いま見たら全然そんなことはなかった。
――いま見るとかなり力の差があったと。
ヘナーレ そうだ。あの試合を闘っている時の俺の目を見たらわかるよ。自分が何をしているのかわかっていなかった。そして、この2年間、いろんなレスラーたちと闘って多くのことを学んだ。2年前の俺は、あのベテランレスラーにボコボコにされたんだ。
【新日本プロレスリング株式会社】
ヘナーレ いまの俺は2年前とは違う。リング上で自分が何をすればいいのかわかっているからな。いまの俺はイシイを倒せるだけの強さを十分に持っていると思う。
――石井選手に勝つ準備は出来ていると。
ヘナーレ もちろんだ。あとは、興行が再開してその試合を闘う頃まで強く居続けるだけだ。今回は中止になったけど、「いつかまたイシイと闘う日が来る」と確信しているよ。
――ファンもヘナーレ選手の勝利を待っていると思いますし、「あと少しで倒せる!」というところまでは対戦相手を追い込んでいる印象もありますが。
ヘナーレ そうなんだよ! たとえるなら、カギ穴に間違ったカギを挿そうとしているようなものだ。いつも何かが抜けていて、数センチだけカギ穴にピッタリとはまらない。
――闘っていても、どこかもどかしい気持ちがあったというか。
ヘナーレ ああ。でも、シンゴ(鷹木信悟)とシングルマッチを闘った時(2019年10月7日後楽園ホール大会)、自分のことを少し理解できたような気がしたんだ。
【新日本プロレスリング株式会社】
ヘナーレ それから自分の中で理にかなった行動をするようになった。いまは正しいカギを持っている気がするんだ。ニュージャパンに入団した時からNEVERチャンピオンになることが俺の目標だった。でも、チャンピオンになるためにはさらに必要なものがある。
――それは何でしょうか?
ヘナーレ 忍耐だったり、強さだったり、それを保ち続ける持続性だったり……。でも、俺にはもっと学ぶべきことがたくさんあるし、まだ俺のプロレスキャリアも始まったばかりだ。
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