ロッテの鬼軍曹が植え付ける勝者のメンタル!3年目の結実へ
【熱血指導を続ける千葉ロッテマリーンズ鳥越裕介ヘッドコーチ】
鬼軍曹と呼ばれる男は時にはあえて嫌われ役に徹し、厳しい目で選手に接し、叱咤激励を続けている。鳥越裕介ヘッドコーチがマリーンズに入団をして3年目のシーズンを迎えた。徐々に接している選手たちに変化が生じている。
「石垣島での春季キャンプで嬉しかったことがあった。それはサインプレーの練習の中で選手同士が問題点を指摘し合いながら練習に取り組んでいた事。オレからは何も言う事はなかった。コーチに言われているようでは駄目。選手同士で言い合える状況になっていた。妥協することなく、傷をなめ合うことなくダメなものはダメと言う環境になってきた。変わりつつある」
ベンチで仁王立ちするヘッドコーチも普段は陽気で話好きだ。春季キャンプを終えた2月13日。石垣空港で移動の便を待つ待合室で嬉しそうに選手たちの変化について饒舌に語ってくれた。
井口資仁監督が誕生した17年オフに常勝 福岡ソフトバンクホークスからその手腕を買われ入団した。Aクラスに入るのは当たり前のリーグ優勝だけを目指している集団から加入した鳥越ヘッドコーチが最初に手をつけたのは考え方、ぬるま湯ともいえる空気を変えることだった。
「一番思うのはミスや負けを引きずる選手が多いということ。割り切りも大事。ここ一番の場面では勝負をかけなくてはいけない時がある。そういう時に大事になってくるのは割り切り。言葉は悪いかもしれないけどギャンブルに出ないといけない時もある。それでダメだったら仕方がないぐらいの開き直りね」
鳥越ヘッドが指摘するようにマリーンズは勢いに乗ると止められないチームだが、一つの負けを引きずり沈んでしまう事も多々ある。乾坤一擲の状況で勝負を賭けるのではなく腰が引いてしまう傾向にあった。その考え方を打破する精神面の強化こそがずっと追い求める課題だった。
そんな中で勝者のメンタルを持つ男が加入した。昨オフにFAでホークスから福田秀平外野手が入団。常勝軍団の最前線で戦ってきた男の加入は大きな刺激となっている。ホークス時代の教え子で時に厳しく指導してきた福田の加入を鳥越ヘッドも歓迎した。
「勝つ集団の中でやってきた人が入ったのは大きい。勝ちを知るチームは9月からジワジワと出てくる。そういうものを教えて欲しい」
春季キャンプで見せた選手たちの妥協なき姿勢。積極的なプレー。それは鳥越ヘッドが追い求める戦う集団のあるべき姿だった。「勝てる集団を作る」と妥協なき鬼軍曹はそれでも、まだ先を見据え選手たちにあえて厳しく接する。「このチーム、この選手たちはやればできる」。厳しさの中にある優しさ。勝ちたいからこそ徹する鬼軍曹。今年こそは最後に笑って終わりたい。だからこその叱咤激励が続く。
文 千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章
「石垣島での春季キャンプで嬉しかったことがあった。それはサインプレーの練習の中で選手同士が問題点を指摘し合いながら練習に取り組んでいた事。オレからは何も言う事はなかった。コーチに言われているようでは駄目。選手同士で言い合える状況になっていた。妥協することなく、傷をなめ合うことなくダメなものはダメと言う環境になってきた。変わりつつある」
ベンチで仁王立ちするヘッドコーチも普段は陽気で話好きだ。春季キャンプを終えた2月13日。石垣空港で移動の便を待つ待合室で嬉しそうに選手たちの変化について饒舌に語ってくれた。
井口資仁監督が誕生した17年オフに常勝 福岡ソフトバンクホークスからその手腕を買われ入団した。Aクラスに入るのは当たり前のリーグ優勝だけを目指している集団から加入した鳥越ヘッドコーチが最初に手をつけたのは考え方、ぬるま湯ともいえる空気を変えることだった。
「一番思うのはミスや負けを引きずる選手が多いということ。割り切りも大事。ここ一番の場面では勝負をかけなくてはいけない時がある。そういう時に大事になってくるのは割り切り。言葉は悪いかもしれないけどギャンブルに出ないといけない時もある。それでダメだったら仕方がないぐらいの開き直りね」
鳥越ヘッドが指摘するようにマリーンズは勢いに乗ると止められないチームだが、一つの負けを引きずり沈んでしまう事も多々ある。乾坤一擲の状況で勝負を賭けるのではなく腰が引いてしまう傾向にあった。その考え方を打破する精神面の強化こそがずっと追い求める課題だった。
そんな中で勝者のメンタルを持つ男が加入した。昨オフにFAでホークスから福田秀平外野手が入団。常勝軍団の最前線で戦ってきた男の加入は大きな刺激となっている。ホークス時代の教え子で時に厳しく指導してきた福田の加入を鳥越ヘッドも歓迎した。
「勝つ集団の中でやってきた人が入ったのは大きい。勝ちを知るチームは9月からジワジワと出てくる。そういうものを教えて欲しい」
春季キャンプで見せた選手たちの妥協なき姿勢。積極的なプレー。それは鳥越ヘッドが追い求める戦う集団のあるべき姿だった。「勝てる集団を作る」と妥協なき鬼軍曹はそれでも、まだ先を見据え選手たちにあえて厳しく接する。「このチーム、この選手たちはやればできる」。厳しさの中にある優しさ。勝ちたいからこそ徹する鬼軍曹。今年こそは最後に笑って終わりたい。だからこその叱咤激励が続く。
文 千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ